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03 火焔まどか

 胡桃が吹っ飛ばされる。

 その後に優菜も。


「今度の新人はヤワだね。

 ちゃんと鍛えてるの。美那子。

 フォースだけに頼ってたらダメだって言ってるでしょ。

 本当の危機になった時はフィジカルが物をいうの。

 わかってるでしょ。

 このままじゃ、自分の身も守れないでしょ」

 息も乱さないまどか先輩。


「お願いします」

 私がまどか先輩に近づく。

 愛莉先輩や真奈美先輩にも鍛えられているけど、そんな強さじゃない。

 一番多いと言われる炎の能力者。

 それで、LOVE★WITCHESのリーダーを張っていた。

 それがどういうことなのかっていうのを知らされる。

 テレビではフェミニンなイメージだったけど、こうやって対峙すると半端ない迫力に圧倒される。


 わたしは、前に出る。

「遅いっ」

 わたしの手はまどか先輩につかまれる。

 胡桃に並んで、スピードはわたしの武器。

 それが、簡単に捕まえられる。

 そのまま、投げ飛ばされる。

 それも何時投げ技がかけられたかわかんないうちに天地が逆転している。

「ありがとうございました」

 わたしは受身をとってまどか先輩にお礼を言う。

 わたしたちってまだまだだな。

 それを知らされる。


 次に春香が前に出る。

 左右に揺さぶりながら、まどか先輩に近寄る。

 でもまどか先輩は動かない。

 最低の動きで春香の手を払う。

 そのうち手首をつかんで投げる。

 回転して着地し、また襲い掛かる。

 でも、その顔面に掌が飛ぶ。

 寸止め。

「まいりました」

「うん、でもなかなかやるね。

 美那子レベルかな」

 春香はやっぱり違う。

 

 あと、何度か挑んだんだけど、全然相手にならない。

 さすが、最強メンバーといわれるだけある。

 最後に美那子さんが挑んだんだけど、美那子先輩でさえ身体に触れることもできない。

 わたしたちより善戦したけど、結局かなわなかった。

 勝負になったのは、変な拳法みたいなのを使う栞だけ。

 結局、栞の攻撃も届かなかったけど、まどか先輩も捕まえることも出来なかった。

 まあ、引き分けってとこ。

 それと、沙耶香先輩には一目おいているみたい。

 沙耶香先輩には挑まなかった。


「じゃあ、卑弥香社長と話があるから」

 全然疲れた素振りもみせずに、わたしたちに背を向ける。


「ありがとうございました」

 わたしたちは大きな声でその背中にお礼の言葉をかけた。

 

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