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LOVE★WITCHES (魔女アイドルグループの物語)  作者: PYON
第6部 機械都市のLOVE★WITCHES
199/344

15 北都軍

 北都軍も手をこまねいていたわけではない。

 司令室のモニターには会場の様子が写されている。

 今回のライブは、東都向けに録画されている。

 あらゆる方向にカメラがセットされている。

 その画像が役に立っているわけだ。


 でも、北都の司令室もいまのところ打つ手はなかった。

 犯人を機神で蹴散らすのは容易い。

 それでは、観客やわたしたちにかなりの被害が出てしまう。

 司令たちの意見は犯人の言うことを聞くふりをして、彼らに隙ができるのを待つという方向に固まりつつあった。

 あくまで、犯人たちが異能を使えるのは会場内だけ。

 逃亡の時、機神を使えば彼らは手も足もでない。

 

 でも、そんなことは相手も考えている。

 そのためにわたしたちを人質にしている。

 異能を使えないのはわたしたちも同じなんだ。


「ところで、覇流の姿がみえないが…」

 真ん中のお誕生席に座った司令が呟く。

 グレイの髪を後ろに撫で付けている。

 たぶん一番えらい人だ。

「最初はいたはずなんですが…」

「そうですね。突入って吠えてました」

 司令室はざわめきだす。

 でも、覇流は見つからない。


 いきなりのおおきな破壊音にみんなの視線は画面に戻る。

 2つの出入り口に赤い機神と青い機神が現れる。

 それは覇流のチームの機神。

 特別機動部隊の青鬼赤鬼と恐れられる機神だった。


「あいつら」

「また軍規違反か」

 司令室には溜息が漏れる。

 

「逃げろっ」

 2体の機神は観客たちに叫ぶ。

 それを合図に観客たちは出入り口に向かってなだれ込む。


 あっけに取られる敵。

 でも、すぐ気を取り直して魔獣たちをけしかける。

 その前に立ちふさがる機神。

 そして、彼らの構える銃が爆音とともに火を吹いた。


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