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LOVE★WITCHES (魔女アイドルグループの物語)  作者: PYON
第6部 機械都市のLOVE★WITCHES
198/344

14 人質

 観客席は騒然となる。

 わたしたちだけならどうにでもなる。

 でも、ファンを全員無傷で脱出させる手はない。


「動かないでくださいね。お嬢様がた。

 わたしたちの目的はあなた方です。

 交渉のカードとしては北都の住人にはあまり価値はありません。

 LOVE★WITCHESを北都はないがしろに出来ませんからね。

 そんなことになったら、東都との外交問題になる。

 一種の帝国主義に毒された国。

 それを開放することにわたしたちは手を貸すのです。

 あなたがた、おとなしくしていれば、観客に危害は加えません。

 しかし、これ以上逆らうなら……」

 わたしの前の男が笑う。

 こいつら本気だ。

 わたしは動きを止める。

 春香と優菜もそう。


 先輩たちも倒れた今。

 わたしたちに打つ手はない。


「じゃあ、おとなしく捕まるからさ。

 ファンを先に開放してよ」

 春香がヘッドセットマイクを通じて犯人に告げる。


「おとなしくって顔ではないですね。

 きちんと確保してからです。

 そうすれば観客は解放しましょう。

 我々は破壊を目的としているのではないですからね」


 わたしたちの周りに、黒づくめの男たちが現れる。

 春香の円月輪をとりあげ。

 わたしたちに後ろで手を組むように指示する。

 特殊なワイヤーを手にわたしたちを縛っていく。

 リングに使われる、能力を抑える金属でできたワイヤー。

 これで、わたしたちを無力化できる。


 もう、打つ手はないの?


 その時、2つの出入り口をふさいでる男たちが吹き飛ぶのがわかった。

 どうして?

 その出入り口にガシャガシャという金属音。

 そして、巨大な黒い影が現れた。


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