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LOVE★WITCHES (魔女アイドルグループの物語)  作者: PYON
第6部 機械都市のLOVE★WITCHES
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06 ステージのはじまり

みんなでゆっくりと会場に入っていく。

 わたしたちにスポットライトが当たると、ザワザワしていた会場に大歓声が響く。

 わたしたちは、手を振りながら中央のステージに歩いていく。

 わたしと春香と手をつないで、楽しそうに歩いていく。

 だって、ステージって楽しいから…

 戦闘とは違う緊張感とみんながわたしたちの歌やダンスで楽しんでくれる。

 わたしたちだけでなく、客席も一緒になって作り上げるような感じ。

 それが、ライブだと思う。

 もう、終わったらフラフラになるくらいテンションをあげていく。


 ステージについたら、音楽が変わる。

 『Hello!Hello!LOVE★WITCHES』

 最初の曲のイントロに合わせて激しく踊りだす。

 わたしたちの動きは激しさも命。

 ダンスは有酸素運動だけど、2時間3時間できないと戦闘では役に立たない。

 卑弥香社長が異能アイドルグループを作ったのは、そういう狙いもあるらしい。

「こんにちはみんな!今日は来てくれてありがとう!

 今日は東都でもないくらい最高のステージにします!

 応援してください!」

 美那子先輩がさけぶ!

 

 それを合図にわたしたちは舞台の前の方に歩いていく。

 大歓声が起こる。


 本当はそれぞれの得意技を見せるんだけど、今日はダンスだけ。

 ひとりひとりにスポットライトが当たる。


 まずリーダーの美那子先輩。

 ファイアーボール・ストライカー。

 普段は火の玉を出してジャンプしてダンクエクスプロージョンを決めるんだけど、

 小さな身体で元気に踊るだけ。

 でも、そのジャンプ力に驚いたような声があがる。


 次に睦美先輩。

 ユニット、リトルウィッチーズのリーダー。

 わたしより年上だけど小学生くらいにしか見えない。

 でも、LOVE★WITCHESの中でいちばん魔女らしい魔女といわれている。

 普段は箒にまたがって飛び回って、

 イン・ザ・ワンダーランドという世界をかえる技を決めるんだけど。

 今日は子供っぽいダンスだけ。

 そのアクロバティックな動きに観客は目を奪われる。


 その次は真奈美先輩。

 忍者村出身の暗殺者。

 身体が透けるミスティボディという技を使う。

 セクシーユニットの一員で、その褐色の身体がグラビアを飾ることが多い。

 セクシー系のダンスで会場を興奮させる。


 次からはわたしたちの同期、真奈美さんと同じセクシーユニットの優菜。

 わたしとタメなんだけど、そうは思えない大人っぽさ。

 反則みたいな胸とかおしりとか。

 真奈美先輩と正反対の透き通るような白い身体は青年誌のグラビアを飾る。

 でも、その女っぽさに比べて、フローズンクィーンと言われるすべてを凍らせるやばすぎな技を使う。

 真奈美のセクシーダンスにも会場は湧く。


 その次は春香。

 同期あつかいだけど、LOVE★WITCHESに入ったのはわたしより後。

 わたしといっしょに選抜されなかったことで、BLACK★WITCHESとしてわたしたちの前に立ちふさがったこともある。

 でも、その実力はすごい。

 名子役としてデビューしているから芸能歴も長いし、宝具といわれる武器、円月輪を使った戦闘力はやばいくらい。

 天才肌でクールに見えるけど、なにかとわたしを見ててくれる。

 春香は円月輪を使った演武をアレンジさせたダンスを披露する。

 円月輪が増えたり減ったりするマジックが観席を魅了する。


 次はわたし、美月の番。

 いつもみたいに7つの光玉は使えないけど、ロッドをバトンのように廻して???

 えっ???

 わたしのまわりに光球が7つ現れる。

 ここって魔法仕えなかったよねっ。

 まあ、仕方ない出しちゃったんだから、わたしはそのままロッドを廻しながらダンス。

 7つの光の球は会場を漂う。

 その幻想的な光景に会場から大歓声が起こった。


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