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LOVE★WITCHES (魔女アイドルグループの物語)  作者: PYON
第6部 機械都市のLOVE★WITCHES
189/344

05 リハーサル

「やばいって、マジで。あいつら。」

「でも、あの程度につかまるなんて気が緩んでるんじゃない?」

「うん、そうだけど。でも、いつでも抜け出せたんだからね」

 春香の説教が始まる。


 北都の治安は、最近やばいらしい。

 北からの侵略。それは機械の力でとどめているけど、

 その軍の統制に不満を持つ分子があり、テロリストとして北都の中で活動しているらしい。

 それに、北の勢力が力を貸すため、こういうことはよくあるってことだ。


 それにしてもあいつら。

 考えただけでも腹が立つ。

 まあ、あとで他の軍の人があやまりにきたんだけどね。

 北都軍の中でも、問題児の機神乗りって感じらしい。

 機神っていうのは、軍の巨大ロボットで、北の防衛に重要な役割を果たしている。

 あとで聞いたけど、問題児だけど北都軍のエースの2人らしい。

 背の高い金髪の短髪が犬神慎いぬがみ・しん、通称シンって言うらしい。

 無口だけど、とんでもない暴れ者らしい。

 そして長髪のバカ男が秋山覇琉あきやま・はるって痛痛しい名前らしい。

 通称はハル。これも、ふだんはチャラいけど、実力は本物ってこと。

 そんなふうに見えないけどね。


 その後、警備の強化をするということになった。

 テロリストの目的は混乱を起こすこと。

 そして、その力を広く知らせること。

 それには外から来たものを狙うのがてっとりばやい。

 へたな対応をしたら、外交問題にもなるし。

 ってことで、ツアーはすごい警備になった。

 北都一の体育館を使って、ステージをくみ上げる。

 東都でやるのと遜色のないステージとなる。

 その中で活躍するのはロボット。

 東都では職人の人が組みあげるのに、それをロボットが行う。

 それを横目でみながら、リハーサルを念入りにやる。

 最高のステージには最高のパフォーマンスで答えなきゃ。

 練習に熱が入る。

 美那子先輩と真奈美先輩のチェックは厳しい。

 睦美先輩はマイペース。

 私と優菜と春香は自分のパートを繰り返す。

 お互いにチェックしあって、悪いところを直していく。

 春香は振り付けとかをチェックし、

 優菜は歌のチェックをする。

 わたしは……

 チェックされる方だったりする。


 途中で悪者たちが現れて、戦うという寸劇もある。

 かなりお徳なステージだ。

 役者さんは北都の劇団の人たち。

 ここでは、魔法は使えないので、体術だけの戦闘シーンとなる。

 北都では、力を抑えての魔法戦争となるんだけど…

 でも、わたしたちのアクロバティックな動きだけでも、お客様を湧かせることはできる。


 劇団の人たちもわたしたちの動きをほめてくれる。

 ここでは、わたしたちはあくまでアイドルに過ぎない。

 東都の防衛を担ってるなんて、夢にも思ってないんだろう。

 動きをチェックして、台本どおりあわせていく。

 台本は、突然テロリストが現れて体育館を制圧。

 それを、わたしたちが阻止するというものだ。

 ワイヤーアクションなんかもあって、派手な演出となる。

 仕掛けのチェックにも余念はない。

 あとは精一杯やるだけ。

 楽屋に戻って、衣装やメイクをやって、ステージ裏に集合。

「行くよっ」

「オー」

 わたしたちは円陣を組んで美那子先輩の合図に、鬨の声上げた。


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