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LOVE★WITCHES (魔女アイドルグループの物語)  作者: PYON
第6部 機械都市のLOVE★WITCHES
187/344

03 収録(1)

 6人でスタジオに入っていく。

 ディレクターにあいさつする美弥子さんとマネージャー。

 東都ではチャラチャラしているテレビ局の人が多いのに、礼儀正しい感じの人たち。

 でも、みんな無愛想っていうか、事務的な感じ。


 セットもキラキラじゃなく。

 落ち着いた黒と白に統一されている。

 

 立ち位置を決めて、前説が始まる。

 これもコメディアンの人がやるのではなく事務的。

 トークもバラエティ色はなく、リーダーの美那子さんだけ。

 美那子さんは台本を再確認。

 わたしたちはただ微笑んでいるだけってことになっている。

 純粋な歌番組って感じで。

 東都ではこの手の番組はない。

 年末の番組くらいかな。

 それでも、もっと華やかな感じ。

 衣装もすこし押さえられて、ただの原色系といったもの。

 

 カウントダウンが始まる。

 10…9…8…7…6…5…4…3…2…1…

 オープニングの音楽。

 年配の男性アナウンサーが中央に歩いてくる。

「みなさま、こんばんは…

 ミュージック・ナウの時間です。

 本日は、東都からのお客様…LOVE★WITCHESです」

 拍手とライトにつつまれるわたしたち。

 みんなで礼をする。


 マイクが美那子先輩に向けられる。

「LOVE★WITCHESです。

 東都からきましたぁ」

 拍手が鳴り響く。

「東都ではトップアイドルですが、北都でもネットの動画ですごい人気なんです。

 待望のミュージックナウ初の出演ということになります」

「みなさ~ん。応援ありがとうございます」

「メンバーは12人とういことですが、今回は6人ですね」

「ええ、東都の防衛も兼ねているから選抜メンバーです。

 でも、12人分がんばります」

「東都では魔女が街を守っているということですが、

 女の子に防衛を任せるなんてね。

 北都ではそんな必要もありません。

 最強の北都軍がありますからね。

 それに、ここではあなたたちの力も使えないでしょう。

 安心して音楽とダンスに集中してください」

 上から目線のMC。嫌な感じ。

 わたしと優菜は顔をしかめる。

 でも、美那子さんは表情を変えない。 

「ありがとうございます。

 サイコーのテンションでがんばります」

「では、スタンバイお願いします」


 わたしたちはステージに集まる。

 LOVE★WITCHESメドレー。

 証明がわたしたちを照らし、イントロが流れる。

 わたしたちはセンターの美那子先輩の合図で、自分のパートに散りダンスを始めた。


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