18 お城へ
わたしたちも、闇から離される。
やっぱ真奈美さんはすごい。
スケルトン・ボディだけじゃない。
分身なんて技もあったんだ…
それに、わたしたちの戦いと全然違う。
戦わない戦いっていうか…
わたしたちみたいに派手には見えない。
でも、戦う前から勝っている。
本当の戦いってこんなものなんだ。
LOVE★WITCHESの暗殺者といわれる一端をみたような気がする。
いつも、斜めに構えているけど、これがLOVE★WITCHESの先輩なんだ。
今のわたしたちじゃ、絶対にかなわない。
あの自信家の春香も同じ驚いたように真奈美さんを見ている。
でも、その目はわたしと同じ。
こんな素晴らしい先輩といっしょのチームであることを誇る目。
「そろそろ行こうか。
頭領のところへ」
「でも、頭領には勝てないよ」
「うん、でも前ほどかなわないってことはないと思うよ」
「そうだけど…頭領はやばいよ。
わたしたちからとりなすつもりだったんだけど。
負けちゃったからね」
「とりあえず、ここの考え方は古いってことを教えてやらないとね」
真奈美さんと宇宙が言い合ってる。
わたしたちは立ち上がる。
そんなにやばいならわたしたちも…
「じゃあ、行くよっ」
「はいっ」
わたしたちの返事が重なる。
真奈美さんとわたしたちはお城に向かうため、最後の門をくぐった。