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LOVE★WITCHES (魔女アイドルグループの物語)  作者: PYON
第5部 忍びの里のLOVE★WITCHES
179/344

15 第三の門

 3つ目の門が見える。

 その前にはいちばん背の小さいくのいち。

 小学生くらいにも見える。

 でも、列車の前ではセンターだったし、くのいちの頭なのかも。

 それにしても最強なんて思えない。

 ピョコンと立ち上がって、わたしたちをにらむ。


「えーっ。もう来たの?

 紅葉も七星も使えねーよな。

 時間稼ぎにもならないよ」

 不満そうに頬を膨らませる。


「そこそこ強かったよ。

 LOVE★WITCHESの敵じゃないけどね」

 挑発に乗る春香。

 仲間をあんなふうに言うなんて許せない。


「でも、ここは通れないよ」

「そう、どうする美月。

 わたしが行こうか。

 こんなお子様相手に2人がかりは大人気ないよね」

 別に相手を舐めてるわけじゃない。

 でも、これが春香のプライドだ。

「いいよ。別にふたりがかりでも」


 春香が円月輪を構える。

 一瞬、宇宙のところから黒いものが延びて円月輪を叩き落す。

 地面を転がる円月輪。

 そして、春香の足元から何かが伸びて体にからみつく。

 触手のような黒いもの。

 でも、輪郭がぼやけて実体じゃない。

 あえていうなら闇。

 暴れるけど、その闇は解けない。

 それどころか、春香を包み込んでしまう。


 やばいっ。

 わたしは光球を出す。

 でも、すかさずわたしの足元から伸びてくる触手に7つともつつみこまれる。

 それだけじゃない。

 わたしの足元からも伸びてくる闇。

 飛んでにげようとする。

 でも、その闇に足首をとられてしまう。

 その場に倒れてしまうわたしの身体に伸びてきた闇が絡み付いた。


「闇の使い手、宇宙。

 だから、2人がかりで良いって言ったのに」

 わたしを見下ろす宇宙の目が赤く妖しく光った。

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