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LOVE★WITCHES (魔女アイドルグループの物語)  作者: PYON
第5部 忍びの里のLOVE★WITCHES
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06 追跡(2)

 いつまでたっても森。

 時々、スマホを確認したり、木に登ったりして周囲を確認する。


「あれ。なんだろ。あのあたりだよね」

 春香が山の方を指差す。

 正直いって、GPSの画面をみても方向とかわかんないわたし。

 わたしって地図が読めない人だし。

 見当違いの方向を見ていたわたしは春香の指した方向を見る。


 山の頂上に白い壁のお城。

 それにいたる道には、同じく白壁の3つの門が見える。

 いかにも、忍者って感じの建物だ。

 この国はかつて侍とか忍者が活躍した時代がある。

 わたしたちの都市はその後近代化ってされたんだけど。

 そのまま、発展した国もある。

 たぶん、東都と北都の間もそういうところ。

 そして、統一されることもなく、小国どうしで戦い続けてるといわれている。

 くわしいことはわかってないみたいだけど。


 春香がわたしになんか放る。

 わたしはそれを受け取る。

 『美味しい棒』。棒状のお菓子だ。

 腹持ちも良くて、カロリーとか栄養分も取れるすぐれものだ。

 それも、濃厚かにみそ味。

 なんて、マニアックな。

 春香の食べてるのは…。

 人気ナンバーワンのコーンポタージュ味。

 ず…ずるい。

 まあ、しかたないかぁ。

 袋を開けて、かじる。

 濃厚なかにの味が口いっぱいに広がる。

 さすが、ビールのおともナンバーワンだ。

「じゃあ、行こうかっ」

「うん」

 わたしたちは身軽な動きで、木のてっぺんから飛び降りた。

 


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