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LOVE★WITCHES (魔女アイドルグループの物語)  作者: PYON
第5部 忍びの里のLOVE★WITCHES
166/344

02 プロローグ2

 駅に着く車。

 その中から飛び出すわたし。

 とりあえず、ホームまで、ダッシュ!

 もう、これに乗り遅れるわけにはいかない。

 ホームに着くとチケットを見て席を調べる。

 3号車か・・・

 看板を見ながら乗り場に向かう。

 なんとか大丈夫そう。

 

 ホームにたってるのは…

 春香っ…

 おーいって手を振る。

 呆れ顔の春香が振り返る。

 やっぱ待っててくれたんだ。


「美月っ」

「春香、待っててくれたんだっ」

「美那子さん、カンカンだったよっ」

「うん、わかってる」

「でも、これ以上美月がおバカなことしないようにって、わたしを置いてった」

「ごめん」

「まあ、わたしは北都も西都も行ったことあるしねっ」

 春香は研修所のクラスメートで、最近いろいろあって、LOVE★WITCHESに入った。

 わたしより3ヶ月後輩ってところだけど、

 実は昔、有名子役とかやってて、芸能関係は長い。

 ダンスも歌もすごいし、しっかりしてるから新人なんて感じはしない。

 むしろ、わたしの方が新人みたいな感じ。

 それに、メンバーになってすぐにリーダー美那子さんに気に入られて、今や片腕って感じになっている。

 人気投票でも、順位がうなぎ上り。

 最近はわたしと5位と6位の座を競っている。

 先輩たちからしたら、春香の上位よりもわたしの上位が信じられないみたい。


 とりあえず、列車にのらなきゃ。

 わたしは春香と乗ろうとする。


「あと、ひとり」

 あきれたように溜息をつく春香。

 私以外にも、遅刻したひとがいるの?

 ホームを見回す。

 階段からあがってくるサングラスに小麦色の肌。

 まさか…

 真奈美さん。

 わたしといっしょで朝が超弱いので有名。

 話に聞く限り私以上かも。

 わりと、自由な行動をする不良メンバーだからありうるかも。

「ごくろうっ」

 わたしたちに気が付いて手を上げる。


 ミスティボディ、日向真奈美。

 麻衣さんと優菜のグラビアユニット。

 身体を霧のように透けさせて相手を倒す、LOVE★WITCHESの暗殺者と言われている。

 忍者の生まれと言われているけど、プロフィールは不明だらけの謎の人だ。


 列車に乗り込むとお菓子を広げるわたし。

 また春香からお小言が飛ぶ。

 アイドルとして、体重管理しなきゃだめとか…

 わかっているけど、まあ育ちざかりだし、運動は毎日してるし。

 ウェストもわたしの身長から規定の58㎝をクリアしてるし。

 こんなときくらいいいじゃん。

 遠足気分のわたし。

 でも、春香はスケジュール表を見て、いろいろと考えてるみたい。

 ツアー以外にもテレビとか雑誌のインタビューとかがあるらしい。

 まあ、行ってから考えたらいいし、ぶっつけ本番とか強い方だしって思うんだけど、春香は違うみたい。

 夢を与える仕事なんだから、きちんと考えないとって思うみたい。

 それは春香が子供のときから、そうだったからプロ意識が半端ないのかもしれない。

 いつもの姉妹の喧嘩みたいになるわたしたちを、やさしく真奈美さんは見守った。


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