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LOVE★WITCHES (魔女アイドルグループの物語)  作者: PYON
第4部 BLACK★WITCHES
164/344

61 エピローグ

 試合は、わたしが引き分けになったから、二日目は引き分けとなり、一日目の結果でLOVE★WITCHESの勝ちとなった。

 

 そして、久しぶりの休日。

 っていっても、わたしは病院で検査とか、リハビリとか。

 スイーツも食べにいけないって状態。

 でも、とりあえず退院して、初めてのユニット練習。

 スタジオで軽く汗をかく。

 まだ、激しい運動は止められてる。

 もう、大丈夫なんだけどね。


 愛莉さんと沙耶香さんがスタジオに入ってくる。

「大丈夫か?

 まあ、身体だけは丈夫そうだしな」

 愛莉さんがわたしのところに来て、クシャってわたしの髪の毛をつかむ。

 

 来週は新曲の収録だから、ちょっと練習しなきゃ。

 しばらくサボってたから、わたしだけ遅れてるし。

 今度はなぜかセンター横のパート。

 でも、愛莉さんが教えてくれるから大丈夫。

 わたしのダンスを見て、悪いところを直してくれる。

 ぶっきらぼうだけど、こういうところは本当に頼れる。


 そのあと、美那子さんも入ってくる。

 まだ、足の包帯が痛痛しい。

「美月っ。

 もう大丈夫か?無理しなくていいよ」

 わたしの動きを見てから、愛莉さんの横に立つ。


「ちょっと休憩。

 沙耶香、美月、聞いて。

 正式には明日の合同練習で発表するんだけどね。

 先にユニットのメンバーだけに言っとくね。

 絶対、内緒だよ」

 わたしは美那子さんと愛莉さんの前に立つ。


「今度、うちでBLACK★WITCHESも引き受けることになってね。

 抜けた子とかいてボロボロでしょ。

 それで、リーダーを愛莉にやってもらうことになったの」

 えぇーっ!愛莉さんが!

 わたしは驚いた顔で愛莉さんを見る。

 愛莉さんはわたしに微笑み返す。

「わたしもやりのこしたことはあるんだけどね。

 美月のこの前のがんばりみせてもらったし。

 もう一人前だよ。

 ダンスは、まだまだごまかしが多いけどね。

 だから、今度はあいつら鍛えてやろうと思ってさ」

 わたしの頭を撫でる愛莉さん。

 くすぐったそうにわたしは顔を上げる。

 

「それで、愛莉の代わりにね

 最強の新メンバー。

 このユニットで頑張ってもらうわ。」

 美那子さんが話を続ける。

「入ってきて」

 新メンバー。

 どんな子かな。

 わりといきなりだし。

 いい子ならいいなっ。

 ドアが大きく開く。

 その音を追って入り口を見る。

 そこに立っているのは・・・

「春香っ!」

 わたしは声を上げてしまう。

 ゆっくりと近寄ってくる春香。

「よろしくねっ」

 照れくさそうに手を差し出す春香。

「よろしく!春香っ」

 わたしはその手を両手で力強く握って上下に振った。

 

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