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LOVE★WITCHES (魔女アイドルグループの物語)  作者: PYON
第4部 BLACK★WITCHES
162/344

59 神の戦い

 すごい力…

 身体が弾かれそうになる。

「耐えろ!」

 足を踏ん張る。

 でも、後ろに押されるようにじりじりと下がってしまう。

「とりあえずビーナスはなんとかする」

 力強くゼノンが吼える。

 ゼノンを支える腕が弾かれそうになる。

 ゼノンも光を帯びる。ビーナスと同じように。

 宝具どうしの戦い。それも神と呼ばれる武器たち。

 いきなり手にかかっていた力がなくなる。

 円月輪ビーナスが弾き飛ばされる。

 前につんのめる私。

「互角だったな。美月が支えてくれているだけの勝利だ」

 そう、円月輪は飛び道具として使われてた。

 もし剣としてつかわれていたなら、本当に互角だった。

 でも、契約したばかりの春香はそれを投げた。

 ビーナスも春香の力を必要としなかった。

 それが、わたしとゼノンの勝てた理由。

「これで、ビーナスは動けない。

 わしも動けないがな」

 手にしていた剣が消える。

 ありがとう守ってくれて…

 もう、負けるわけにはいかない。

 LOVE★WITCHESのために。

 そして、ゼノンやルシフェル、わたしを助けてくれたみんなのために。

 もう、光の球を出す力もない。

 春香も同じ。武器を失って、体術しかない状態。

 春香がどんな鍛え方してきたのかわかんないけど。

 わたしは、真奈美さん、美那子さん、愛莉さん、胡桃。

 みんなの戦いを見てきたし、いろいろ教えてもらったりもした。

 負けるわけないんだよ!

 春香に近づいていく。

 足がふらつく。

 春香もこっちに歩いてくる。

 同じく肩で息をして、フラフラな足取り。

 でも、2人とも笑っている。

「いくよっ。春香」

「ああ…」

 わたしたちは拳を構える。

 そして、2人とも渾身の一撃を相手に向けて打ち出した。

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