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LOVE★WITCHES (魔女アイドルグループの物語)  作者: PYON
第4部 BLACK★WITCHES
155/344

52 偽者

「ふぅん。そういう技もあるんだ。

 でも、詠めました」

 紫苑は、不敵に微笑む。

 まさか光球の精まで、呼び出すことができるの?


 紫苑の前で、黒い球が揺れる…

 そのまま、球は上空に舞い上がる。

 空から落ちてくる剣…

 剣は紫苑の前のリングに突き刺さる。


 でも、彼女には剣は抜けない。

 そう祈る。


 でも、紫苑が剣の柄を手にとって、その剣を抜く。

 わたしの2倍くらいの長さの刀。

 紫苑が詠んだわたしの技は増強されている。


 剣技の勝負になる。


 剣を構えるわたしと紫苑。

 近くによるとその剣の長さと重さがわかる。

 速攻しかない。

「心配するな。所詮、偽者だ」

 剣がわたしに声をかける。

 そう、さっきも勝手に動いてくれた。

 相手の剣は何も言わない。


 でも、こっちから動かないと。

 たぶん、受け止められたら弾かれる。

 ゼノンは動かない。


「こっちから行くよ!」

 速攻を受けるより、先に動く紫苑。

 重い剣を横に薙ぐ。

 わたしは後ろに飛ぼうとする。

 でも、飛べない。

 剣が強い力でその場にとどまろうとする。

 この、コンビネーションは最悪。

 中途半端に相手の剣を受け止める。

 キィーーーン

 金属のぶつかる音。


 手に痺れるような衝撃。

 弾かれたか。

 でも、手には剣が残っている。


 何かが後ろに飛んでいく。


 前を見ると、紫苑の手には折れた剣。

 信じられないというように剣を見る。


「所詮、偽者に過ぎない。

 わたしの敵ではない」

 何事もなかったように手に持った剣が言う。


 そのまま、紫苑に近づく。

 紫苑は残った光球をわたしにぶつけてくる。

 難なく剣でそれを払う。


 わたしは、紫苑の懐に飛び込んで、胡桃直伝の肘をみぞおちにぶち込んだ。



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