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LOVE★WITCHES (魔女アイドルグループの物語)  作者: PYON
第4部 BLACK★WITCHES
142/344

39 第3試合

 どうして???

 全然戦わずに???

 

 里香は堂々とリングを降りて、次の人にハイタッチ…

 リングサイドの席に座る。


 沙織さんと同じでヒーリング担当とか???

 でも、今日の戦い。

 わたしたちは簡単にメンバーを入れ替えられないけど、相手は入れ替えられるはず。

 わけがわかんない。


 次の相手がリングに上る。


 今度も小さい子…・

 さっきの子とあわせて、BLACK★WITCHESの希美・栞コンビって感じ…

 蒼いショートヘヤーに

 希美のように黒いフリルいっぱいのゴシック調の服を着て登場する。


「赤コーナー。LOVE★WITCHES~先鋒~、刑部~沙織~」

 沙織さんが礼をする。


「青コーナー。BLACK★WITCHES~次鋒~、虹玉の宴~中津川~唯~」

 虹玉…・

 わたしみたいな技なのかな。

 相手の技でわかっているのは、髪の毛が触手みたいな相手のリーダーと春香だけ…

 でも、昨日よりすごいメンバーってことだし…

 たぶん、一筋縄ではいかないことはわかっている。


 試合開始のゴングが鳴る。


「ギブアップです」

 沙織さんが打ち合わせどおり手をあげて、試合放棄を告げる。


 相手も微笑んでリーダーを振り返る。

 たぶん、これは相手も読んでたんだと思う。


 とりあえず5対5の戦い。

 美那子先輩が2人倒すとか言ってたけど…

 これで1人でいい。

 この子だけ倒して、あとは他のメンバーに任せてくれたら…

 最後は春香…・

 研修中は勝ったことないけど…

 今はわたしもLOVE★WITCHESだよ。

 春香が想像できないくらいみんなに鍛えられてるんだ。

 わたしは春香を見る。

 向こうもわたしを見ている。

 瞬間、目が合う。

 挑戦的な目…・

 まるで、向こうから見下ろすような。

 わたしだけじゃなく…

 たぶん、頑張りやの春香は相当な訓練をしてきている。

 その自信がみなぎっている感じがする。


 次に美那子先輩がリングに上がる。

 足の包帯ははずしてある。

 そう、足に怪我をしているのは相手にもばれてる…

 でも、アイドルとしてファンの前でそんな弱い姿をみせるわけにはいかない。

 

「赤コーナー~LOVE★WITCHES次鋒~アルティメット・ダンク~桜沢~美那子~」

 笑顔で挨拶する美那子先輩…

 足の痛みなんてぜんぜん見せずに…・


「青コーナー。BLACK★WITCHES~次鋒~中津川~唯~」

 ゴシック調の服の少女も微笑む…

 でも、美那子さんを前にぜんぜん臆していない。

 普通、美那子さんのオーラに怯んでしまうものなのに…

 涼しい顔で美那子先輩を見上げる。


 裕也がリングの確認を行う。

 唯は無邪気に手首のリングを上に上げる。


 裕也が真ん中に戻って、合図をし、戦いのゴングが響き渡った。


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