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LOVE★WITCHES (魔女アイドルグループの物語)  作者: PYON
第4部 BLACK★WITCHES
140/344

37 美那子さんの怪我

 すごい勢いで投げつけられる希美。

 このままじゃ。

 希美は…


 そう思ったとたん…

 美那子さんが飛び出す。

 反射神経、運動能力ではかなわない。


 床に叩きつけられる希美を受け止める。

 でも、投げる勢いが強すぎて、希美ごと吹っ飛ばされる。


 そして壁に背中をぶつけて止める。

 頑丈な建物なのに、揺れるような衝撃が部屋全体に伝わる。

 たぶん、希美も頭から叩きつけられたらダメだったかもしれない。

 でも、美那子さんがクッションになって…

 なんとか大怪我だけは免れた…


「みんな、大丈夫だよっ!」

 美那子さんが微笑む。


「ふぅん、じゃあ明日は負けないから」

 美那子さんを見ながら、何もなかったかのように言って立ち去るロングヘヤーの女…


 それに続くように、ひとりひとりと出口から出て行く…

 春香も、最後にわたしを一瞥して出て行く。

 まるで、明日は本当の力の差を見せてやると言うように…


 全員が出て行ってしまう…


 そのとたん、美那子さんが足を押さえてうずくまる。

「やっちゃったみたいだ…」


 敵の前では平気を装ってたんだ。


 沙織さんが駆け寄る。

 美那子さんの足首に光る手をかざす。

 沙織さんはLOVE★WITCHESのヒーリング担当だ。

 でも、沙織さんが難しい顔をする。


「完全に折れてます。

 つながるまでに…最低でも3日かかります」

「折れてたって…明日の試合はでれるよねっ。

 ほらぁ、沙織のヒーリングでさぁ。

 ちゃちゃ~っとさぁ」

「ダメです!こんな足であんな人たちと戦えません」

「なんとか10分だけでも…」

「だめです」


「まあ、うちらがなんとかするからさ」

 愛莉さんが金槌を振り上げる。

 その横には真奈美さん。

 それから、栞とわたし…

 6対4…

 それも、あの髪の毛の長い人強すぎだし…

 研修所最強の春香…

 他はわからないけど、たぶんそれに匹敵する魔女たち…


 メンバー表を見る

 

 BLACK★WITCHES 

 増幅する悪意 南條 里佳     

 虹玉の宴   中津川 唯 

 魔神使い 禁門 柊 

 永久の詠み手 鈴宮 紫苑 

 鬼女の黒髪  八津手 キリコ

 円月輪    風楽沢春香


 対してわたしたち…


 LOVE★WITCHES

 白い巫女   刑部 沙織

 アルティメイト・ダンク 桜沢 美那子

 ミスティ・ボディ 日向 真奈美

 破砕の鉄槌   加藤 愛莉

 夢幻の使い手  鞍馬 栞

 レインボー・マジシャン 海崎 美月


 今日は6勝して・・6点

 明日の勝抜き戦が6点…

 同点なら勝抜き戦の勝者が勝ちという決まり…


 真奈美さんと愛莉さんが手を重ねる

 わたしたちはLOVE★WITCHES。

 絶対負けるわけにはいかない。

 わたしは頷いて、その上に手を重ねる。

 栞もわたしの目を見て重ねる。


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