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LOVE★WITCHES (魔女アイドルグループの物語)  作者: PYON
第4部 BLACK★WITCHES
138/344

35 変わり身の術??

 嘘っ…

 あの睦美さんが…


 とどめをさすべく墜落した睦美さんに3体の人形が近づく…


 うつぶせに蹲る睦美さん…

 その背中にはナイフが突き刺さっているのがわかる…


 その間に主を失った箒はそこら辺を飛び回る…


 回転したり…

 上昇したり…


 表面が溶けて髪が焼けてゾンビ状態の人形…

 それが、睦美さんの身体に近寄りナイフを振りかざす…


 でも…その姿勢で止まる…


「だいたいわかったよっ」

 睦美さんの声…・

 それも上から…・


 それなら、下で倒れてるのは???


 わたしはリングの上に目をやる…


 さっきまで睦美さんが倒れてたところ…

 そこにはナイフの刺さった箒…


「変わり身の術ってとこかな」


 睦美さんの甲高い哄笑が響く。


「もう人形は動けないよ。

 さっき糸を切って回ったからね」

 そういえば箒がさっき空を狂ったように飛び回っていた。


「マリオネットを操るのは???

 舞台の上からだよねっ」


 いきなり箒が睦美さんに変化する。


「じゃあ、行くよっ。

 ズドーーーーン」


 睦美さんはいきなり天井に向かって急上昇する。


 舞台を照らしているライト…

 そこを突き破る…

 ライトの割れる音…

 雪のように粉砕されたライトの破片がキラキラと光って落ちてくる。


 そして、さっきの人形の琴音と寸分たがわない格好の子が舞台に落ちてくる。


 この人が本体???

 でもあんなとこから落ちたら…


 その落ちてくる子を白虎さんの両腕が受け止めた。


 白虎さんの合図で、試合終了のゴングが打ち鳴らされる。


 画面には『WINNER 七崎睦美』のロゴが踊る。


 とりあえず1日目は6戦全勝。

 まあ、当然といえば当然なんだけど、わたし明日最後だし…

 すごくプレッシャー。

 でも、まあ私の前に、美那子さん、真奈美さん、愛莉さんがいるし、

 まず、わたしまで回ってくることはない。


 私たちは、今日のファイナルのためにステージに集まる。

 割れんばかりの歓声と拍手がわたしたちを包み込んだ。



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