表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
LOVE★WITCHES (魔女アイドルグループの物語)  作者: PYON
第4部 BLACK★WITCHES
130/344

27 大道寺の弱点

「終わりだな。

 ギブアップするんだな」

 輝美が希美を見下ろす。

 嘲るような笑い。


 希美は折れた剣を捨てる。


 脇差を抜いて構える。


「まだやるのか。

 わたしの剣に手加減はない」


「姉様…

 やっぱりお祖父様の言ってたとおり」

 無口な希美のか細い声。


「ああ、大道寺の奥義は小太刀にあり・・だろ?」


 コクンと縦に顔をふる希美。


「だが、その刀ではわたしの刀を受け止められない!」


 輝美はそう言うと右の大剣を振り下ろす。


 あぶないっ。


 でも、希美はよけようとしない。


 大剣が希美を押しつぶしちゃう。


 そう思った。


 でも、大剣は希美をよけるように隣の地面に刺さる。


 手加減??

 違うっ。

 輝美の顔に怒りが浮かぶ。


 横から左の大剣が薙ぐ。


 キィィン…

 かすかな音。


 希美は動かない。


 でも、剣は希美の頭のすぐ上を通過する。


 狂ったように左右の大剣を振るう輝美。

 でも、身動きもしない希美に当たらない。


「姉さま。

 あたらないよ」


「くっ。そんなわけないだろ!」

 でも、大剣を振り回す輝美。


「それが大道寺の剣なの。

 戦国最強の剣と言われた…」


「わからねえよ!わかんねえ!何言ってるか!」

 輝美の剣はバリアでも張ってあるかのように希美を避ける。


「超人的な力で重い剣を振る。

 でも、攻撃は直線的…

 ちょっと軌道を変えられると、当たらないの…」


 キーン…

 さっきからこの音。

 小太刀で大剣の切っ先を弾く。


「信じねえよ!そんなの」


「一対多なら最強。

 でも一対一ならこの小太刀にもかなわないの」


「嘘だっ!」


「小太刀の舞っ」


 希美が輝美に向かって飛ぶ。


 そして交差する。


 希美の後ろで輝美がうずくまるのが見えた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ