10 マッチメイク
「試合方法が決定しました」
安城さんが説明する。
スクリーンに映し出されるメンバー表。
「シングルマッチ6試合・・・
勝ち抜き戦6人…
メンバーはここに書いてあるとおりです」
みんな自分の名前を探す。
わたしは勝ち抜き戦の方に名前がある。
「向こうは勝ち抜き戦でいきたかったみたいだけど、
それじゃあ、ほとんどの子が出場できなくるから…
ショービジネスとしてこういう形になりました」
そう、美奈子さんや沙耶香さんが先鋒ででちゃうと、
それだけで終わってしまう。
「それから、3連リング装着。
あくまで、試合ですからね。
では、あとは美那子からたのむわ」
「うん、じゃあ。
まず、シングルマッチは、
胡桃、優奈、沙耶香、希美、麻衣、睦美の順で
絶対負けちゃだめだよ」
「はい」
みんな返事をする。
「次に勝ち抜き戦は、
先鋒が沙織。
沙織はすぐに負けてねっ。
あとはカバーするから」
沙織さんがにっこり笑ってうなづく。
「次が私、沙織の分までカバーするわ。
あと、真奈美、愛莉、栞、
最後は美月だよ」
えっ、責任重大じゃん。
「向こうの力はわかんないけど、
こっちはチャンピオンなんだから、
胸を貸してやろうよ」
そうなんだ、
私たちはLOVE☆WITCHESなんだから、
絶対、絶対、負けるわけにいかない。
たとえ、春香が出てきたとしても…