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SEI-SYUN-EVERYDAY!!  作者: とろろん。
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初日。(霞ヶ浦裕太編)

今日から1ヶ月前に付き合い始めたR.H君とF.Tさん、おめでとっす!笑

待ちに待った、だがなんとなく来ないで欲しかったその日、僕は家族とももに(父は東京に単身赴任しているのでいなかったのだが)タクシーから降り、さも慣れている風を装って人工芝コンクリートのカーペットを歩いて行った。着慣れない制服でおどおどすることはなく、颯爽と入学式の会場(体育館だ)へ入って行く。

体育館へ入ると、中年で背の高い紳士が僕を迎え入れた。まるでビップ待遇。後ろからは母や叔母が付き従ってくる。ように見える。僕は気を良くして体育館シューズを突っかけ、どかどか体育館の奥へ侵入する。他の生徒はみんな既にそろっているようだ。

そう。遅刻だ。


これが僕の中学校デビューだ。

といっても、大遅刻はしなかったのは不幸中の幸い、というべきだろう。たかだか5分、その程度だ。5分くらいの遅刻で白い目を向けるのはやめてほしい。まぁ、入学式なのだから当然といえば当然なのだろう。入学式はまだ1度しか経験していない。2回目なのだから失敗には目をつむってもらおう。

勝手に頭の中で自分を納得させ、正当化させたところで校長の話が始まった。この校長、入学説明会で話しながら眠りについたという強者らしい。この人なら遅刻も許してくれそうだ。無理か。

しかし、強者は強者だったらしく、なんとびっくり3分ほどで演説は終了した。先生の話としては異例の速さなのではないだろうか。校長の話の後は特に見るべきものもなく、2、3人の大人のスピーチを聞いたら教室へ移動との指示があった。うっへ、まだクラスに知り合いがいるか確認してねぇよ。少し時間ください…とか思ってても仕方がないのでさっさと体育館シューズを脱ぎ、靴袋へ突っ込む。おとなしく男女2列にならび、とことこ歩く姿を眺めるのは滑稽だった。後ろの人がそんな奴じゃないといいな。

ともかく、僕は体育館な脱出に成功した。むさ苦しかったから助かった…。

教室へ移動する間、クラス名簿を眺めていた。塾が同じだった人はわずかに3人、小学校が同じだったのはなんと1人である。貧乏くじ引いたかもしれない。だが、一応は名前を確認しておくもの。男子の前の方から確認してゆく。…えー、奥田?あー、あいつか、と思いつつハズレクラス説が段々と確実になりつつある。次は…嬬恋七海さん。塾にいたな…可愛かったかもしれない。ふふ。あたりだよ、このクラス。前言なんて撤回してやる。そして…小学校が同じの関口さんか。メ○ディーではないのでよろしく。メ○ディーではなく由紀さんだよ。次は、吉村さん。平成ノブ○コブシ…?よくわからないな。たぶん塾のクラスが同じだった。誰だっけな…?まぁ、いいかな。

僕が知っているクラスメイト全員を考察してすぐに教室へ到着した。出席番号は19…なので後ろからは3番目。窓からは2つ目だ。中々の良席。

今から自己紹介でも始まるのかと戦々恐々としていたものの今日は担任の話だけなのですぐに帰宅しても良いらしい、ということになった。いや、進学校なのにゆる過ぎだろう!というツッコミもないではないが帰れるのはありがたい。残念ながらC組へ行った(申し遅れたが僕はB組)小学校3年生以来の親友、大沢正頼くんの車に乗せてもらってさっさと学校を後にした。

…え?家族は、って?帰ったんじゃない?(笑)

これだけで1日が終わった。

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