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終わっている異世界記、始まったデスゲーム!!  作者: もくもくと
第一章 終わっているこの世界
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1-2 魔王 高城絶

いろいろと苦戦中

 魔族がひしめく魔王の城、その会議室で僕こと天地空は親友の高城絶について思う。

 黒に近い深緑の髪、

 中性的な整った顔に平均的な体系なのにスポーツなどは万能で、

 頭のいいけどいつも何かと手を抜く、

 そしていつも笑顔を張り付けながら底のないような黒目で人を見る。

 周りから見れば好青年か美少年、実際そう思うけどその性格を考えれば一言で「魔王」。

 この言葉が一番よく似合う。三歳の頃から一緒で一番の親友だ。

 

 現在、人間に角や翼などを足したような魔族と作戦会議中・・・


 「ねー絶、結局はなんでまた召喚の儀なんて行われたのかな?」


 とりあえず、忙しそうな親友に気にせず茶をすすりながら尋ねた。

 ちなみに周りの魔族は完全に無視する。

 何言ってるのかわかんないもん。僕のことを気にするような魔族はいなく。

 こちらを見ずに絶は、


 「うーん、神がいなくなってはじまった戦争も終わったし今度は人間同士か、もしくは魔族の領土が欲しいとかかな?まあ、いろいろな思想があって一言で説明するのは無理なんだよね♪要は欲深な人間は世界平和の1つ夜2つでは満足できないって話だよ!」


 楽しそうに答えた後、書類などに目を通して配下に指示を出す。

 その姿は魔王というより社長かな?みたことないけど・・・あははー。

 さて、この世界に来た幼馴染を探しに行きたいけど許可が下りない、てか一人じゃ厳しい・・・・広い世界で魔物も存在するこの世の中じゃ最強兄妹の助けなしに何もできない。

 魔族はみんな絶の計画?で忙しいし。

 他に頼りになる・・・命は天族と戦争の後始末中だし、天族もその手伝いをしている。


 (あとは、あの7人・・・は無理かぁ・・・)


 僕はこの魔族領から旅に出る準備をしている。

 絶は救世主による魔族領の進行に対して対策を練っている裸子けど・・・ちなみに命のほうは雲の上の天族領でデスクワークをしているらしい・・・・

 まあ、基本的に僕自身が危機的状況以外のことは協力してくれないのだけど・・・・

 2人とももう1人のことは自力で何とかできると信じているようだ。


 (まあ、僕も信じているし、彼女が絶や命とは違ったある種の天才とも理解してるけども・・・)

 

 信頼や理解とは別に感情や心では心配なのだ。

 何よりも彼女に会いたいと心が叫んでいるのだ!!!


 絶に聞けば、今回の召喚では100人の人間しかも僕たちが通うはずだった高校の生徒が召喚されたらしい・・・・ 

 うん、集団失踪大事件だねてっそんなことはどうでもいいけど、さて、どうしよう?

 チート持ちの2人と違って個人で魔物を退けるようなそこまでの能力のない、猫型のロボットに頼るしかない僕は、ゼツえもんこと親友に頼んではみたけど、


 (・・・・「あははは!大丈夫、どうせ攻めてくるのだから返り討ちにしてからのんびり探せばいいよ、こっちから会いに行けば国やらなんやらでめんどくさいし何より楽しくない♪」・・・・)


 自分が楽しめれば何でもするこの悪友に頼むだけ無駄か。


 「はぁー」


 一見優しそうだけど本性はラスボスや黒幕とかの悪役よりだからな……

 まあ、そういうところも受け入れて親友なのだけど・・・また親友だからこういう大事なことにはある程度しか協力してくれないと知っている。

 僕たちはそういう関係なのだ。ほんとに大切ならば自分の手で取り戻す。


 (そう、それだけだ。)

 

 一方で魔族たちは、


 「なのでここを攻めれば」「いや、ここを焼けば」「ええい、ここを占領すれば」


 (・・・・うん、やっぱり平和的解決は無理そうだ・・・・仕方ない、勝手にやろうか。)


 そう決めて、1人席を立つ親友は楽しそうに指揮をとっている。

 うん、その姿に一抹の不安を覚えながらも、どうせ魔族の圧勝で大した被害も出ずに戦争も終わると考えた僕は、早く彼女に会いにいきたいのでその不安を捨てる。でも、


 (・・・・うん、絶対裏で何かやらかすな・・・・)


 半年前に圧倒的な力と頭脳により七人の魔族の王を倒した真の魔王。こ

 の親友が何かする前に何ができるか考える前に何か行動しよう。その先に彼女がいることを信じて・・・


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 そう決めて空が旅だった翌日早朝・・・赤目黒髪に褐色の肌が印象の長身痩躯の男が問う。


 「よかったのですか?」「うん、大切なことは自分の手でやるべきだろう?応援する以外に何ができるって言うんだいベル?」「・・・・」


 七人いる側近(元魔王)の一人、ベルゼブル(前の名前はなくなり絶が命名した。元の世界の悪魔の名前)を呼び、静かに親友を見送る。


 「気を付けてね、そっちゃん・・・」 


 魔王は優しく微笑みを終えると、その後今後の計画を思い大きく笑みを零した。


 「さあ、終わらせようか!」「承知しました。」


 今、最悪最凶の魔王が配下とともに動き出す。

まだ、不慣れですが、よろしくお願いします。

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