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今回は、短めです。

「なぎさ。ちょっと下りておいで」

とママの声。

私は、渋々下りて行く。

リビングで、パパとママ、そしてお兄ちゃんが揃っていた。


何だろう?

何か、大変なことでも起きたの?

この時は、ただ不思議に思っただけだった。


私は、お兄ちゃんの隣に座った。


「治也、なぎさ。これから言う事をちゃんと聞いて欲しい」

パパが、切り出す。

唾をゴクリと飲み込み、何を言われるかヒヤヒヤしていた。

そして、覚悟を決めて。

「何、パパ?」

と聞き返す。

「パパな。急に転勤になった」

エッ……。

「治也やなぎさには悪いと思ってる」

「そんなー!どうして!!」

私が、抗議すると。

「仕方ないだろ。会社が決めた事だからな」

パパも残念そうな顔をする。

「…で、どこに?」

お兄ちゃんが、冷静に聞き返す。

「それが…」

歯切れが悪いパパ。

日本国内だよね?

「アメリカのニューヨーク支社に…」

そ、そんなぁ……。

「治也やなぎさが残るって言うのなら、パパ一人で行く。考えてくれないか?パパは、お前たちが行きたくなければ、一人で行く覚悟はできてる。二ヶ月の間に考えておいてくれないか?」

パパは、私とお兄ちゃんを交互に見てくる。

「わかったよ」

って、お兄ちゃんは答えていた。

「なぎさも…」

「う…うん…」

私は、頷くことしかできなかった。


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