堕ちた天才
神嵜煉です。
学校の授業中に暇潰しに今日書いた短編物です。
短編は初めて書いたので文字数が何れぐらいか分からず600文字ぐらいになってます。
短めで読みやすくなってると思います。
ではどうぞ
僕は天才と言われた。これは自称ではない。
人々が、メディアが、日本が、世界がそう言ったのだ。僕の気持ちに関係なく多大な期待を持たれ、会場にやって来る。ピアノを、演技を見に足を運ぶ。全てが天才子役、天才少年ピアニストと騒ぎに騒いだ。僕に取っては只の重圧でしかなかった。重すぎる期待にストレスが溜まった。だが、それを発散する方法はなかった。家でも、外でも有名人として認識されたから。親やファンの期待を裏切りたくなかった。それが根本的な原因かは分からないが、僕はピアノを弾くことも、人前で演技をすることも出来なくなった。最初は過度なストレスから来ているのかと思った。だから休みをもらった。ここまでを聞いていれば分かると思うけど、休んでも何も変わらなかった。
これが決め手となり、僕は家を追い出された。いや、中学生になるとマンションの一部屋をローンを組んで買い、そこに住ませるようにしたと言った方が正しいのかもしれない。親は企業の重鎮とその秘書という関係だ。
親がここまで冷たいとは幼い頃の僕は気付きも、ましてや想像もしなかった。だから予想外にショックだった。寂しさが込み上げてきた。それも過去の話だけど。
たまにワイドショーのニュースなどで表舞台を去った天才と呼ばれたりしている僕 酒井元は平凡な中学生となっている。取り柄というものを失って、残るものは何もなかった。過去の出来事について幼馴染み以外は余り知らない。僕が元天才とは誰も思わないのだろう。クラスでのんびりと日常を送る。だからこそ、もうあの世界には戻りたくなかった。
如何でしたでしょうか?
今日は何とかと言われる日らしいですね。
明日ですが、軍師騎士アルクスの更新が出来ません。理由としては一日中学校という最悪な日だからです。模試。最悪な物。これがあるので申し訳ありませんが、明後日には更新します。
ではまた。