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2話 遺体回収屋

 メンバーは私含めて5人。

 私たちが聖騎士を名乗るには理由がある。

 主に大聖堂が発行する依頼をこなすことと、ダンジョンで不幸にも全滅したパーティーの亡骸回収を主な活動としているからだ。

 一般的に冒険者が大聖堂の勲章を得る方法は、全滅したパーティーの冒険者証を回収し、全滅位置を大聖堂に報告することである。

 私たちはそれを続けているため、構成員全員がトップクラスの勲章所有者になっている。

 

 私たちが大聖堂のクエストを優先して受注するのには理由がある。

 それは我がチームが全員孤児院出身だからだ。

 両親が共に冒険者で、ある日、子供を残してダンジョンから未帰還となった。全員がそんな境遇であった。

 また、両親がそうなる可能性に備え、大聖堂に寄付をしていたことから、優先的に大聖堂管理下の孤児院に入れたのである。

 孤児院で知り合い、意気投合した私たちはホーリーナイトとして活動を開始した。

 活動目的は、私たちのような悲しみを背負わなくて良いように、誰かの親であろう冒険者の亡骸を回収することだった。

 少人数かつ固定メンバーで活動するには、専門職は不便だった。

 前衛の戦士は武具の扱いに長けている。

 スカウトは罠の解除やシークレットドアの探索に優れる。

 魔法使いは魔法使い系魔法を習得する。習得するのは攻撃補助やダメージ魔法だが、ダメージ魔法を数多く行使できるのが利点だ。

 僧侶は神官系魔法を習得し、パーティーの回復と安全を提供する。更にはアンデッドを土に還したり、悪魔種を異界に送還するディスペル能力が使える。ディスペルは魔法力を消費しないので、アンデッドが多い階層では、どの職よりも活躍できる。

 これらの専門職はやることがハッキリしているため、固定メンバーで活動せず、都度メンバーを調達する冒険者には役割分担が明確で人気があった。

 だが、専門職以外が使えないかと言うと、そんなことはなく、神官系魔法を使える戦士である神殿騎士や宮殿騎士は、僧侶が倒れた時や動けない時にパーティーを回復できる貴重な存在だ。

 魔法使い系魔法を使える戦士である魔法剣士は、敵の数が多くて、魔法使い一人では手がまわらない時に、魔法で援護ができる。

 他には、魔法使い系魔法と神官系魔法の両方を習得し、ディスペルまでできるセイジという職があり、彼らは古代語の習得も必須となっている。ダンジョンの一部階層には古代文字があり、彼らの能力が探索に役立つのだ。

 このように便利な上級職だが、即席のパーティーでは役割が重なるため、時に混乱を招く事がある。

 まぁそれもレベルが高ければ場数を踏んでいるため、役割が重ならないよう動けるようになるのだが。

 さて、これが冒険者の職業事情であるが、我々はどうかと言うと、全員が神官系魔法を行使できる戦士てある神殿騎士という上級職に就いている。更には魔法使いを一時期やっていたため、全てではないものの、魔法使い系魔法も行使できる。

 魔法使い系魔法、神官系魔法、ディスペル能力を行使できる前衛の戦士。それが私たちである。



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