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▷現役主人公の物語Re▷  作者: 加藤 大生
チュートリアル編
19/47

ボクのリセマラ

 その目は明らかに、自身の『死』を受け入れていた。


 力無く横たわるリベルテは、最後の力を振り絞って伝える。


「・・・ありがとう、レオ__大好きだ」

「・・・は?」


 どうして今、そんなことを言うのか。


 当のレオネルクは困惑のあまり意図を汲み取れない。

 なにより今の彼は『どうしたら姫さんだけでも救えないか』という事だけを考えており、そんな彼女が自身の技を利用した自害を試みているなど思ってもみないのである。


 それでもリベルテは優しく笑いかけ、自分の首を『留刃結界りゅうじんけっかい』の斬撃へ差し出す覚悟を決める。


 あまりに掛け違う、両者の想い。


 ふと寝返りを打つだけで彼女の身は人の形を留めない。

 斬撃張り巡る『留刃結界(この場)』に於いて、()()()()()()()()()()()()など居なかった。


 居るはずなどなかった。

 だからこそ__


「うあぁあああぁぁああああああああぁああああああああああああああああああああああああああああああッ!!?!?!!!」


 目の前で起ろうとしている凄惨な『死』を断固として受け入れられぬ者の叫びが響き渡る。


「ん?」「なッ!!?」「何が...!?」


 対峙していたヴィルハーツ、リゼ、クトラの三者は驚くも、それは響いた絶叫に対してでは無かった。


 叫び、悲痛に顔を歪める氷戈を中心に『凍てつく世界』が溢れていたからである。

 身も凍る吹雪が吹き荒れ、辺りの地面が一瞬にして氷土へと変貌する。


 氷戈の周りには等身程度の氷柱が幾つか立ち並び、彼から近いほどにその冷気が強力な事が窺えた。

 そしてこの事を一番よく示しているのが()()()()()()()()()()()()()()である。


 そう_

 氷戈の一番近くに居た()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだ。


 氷漬けになったリベルテに皆が気付いた時にはもう既に氷戈は一歩を踏み出していた。

『殺さなきゃいけない奴』を殺すために。


「ッ...?なに....?」


 殺意に満ち溢れた表情で向かって来る氷戈を目にすると、さしものヴィルハーツも驚きを隠せないといった様子で声を上げた。


「氷、だと...?その上、『留刃結界(この中)』を駆けて来るか」


 余裕そうに聞こえるセリフであるが裏腹に、彼の顔は明らかに引きつっていた。


 それもそのはず。

 一歩でも動けば死ぬ絶対拘束の環境下で自由に動ける人間が殺意をむき出しにして向かって来ているのである。ただの小突きであっても即死に繋がりかねない。

 さらに言えばヴィルハーツは氷戈を因縁『茈結しけつ』のメンバーだと考えており、なんらかの攻撃手段を持ち合わせていると踏んでいる。当然、生きた心地はしないだろう。


 ヴィルハーツは氷戈がリベルテの氷像の横を駆け抜けた辺りで、目の前に居る前屈み状態のクトラへと問う。


「クトラ、飛べるか?」


「は、はいッ....幸い、手が地面に触れたままでやがったので」


「そう、か」


 ヴィルハーツは少し間を開けてから命を下す。


「止むを得ぬ、ここは引こう」


「ッ...!?し、しかしッ!?」


「?」


「う....承知、しやがりました...」


 クトラは氷戈に向けた捨て台詞を吐いたのち、名残惜しそうに唱えた。


「覚えてやがれ、青髪のガキめ....『地繋ギ(スペクト)』!!」


 例の如く、詠唱を終えた瞬間に三人は赤い光に包まれた。

 直視出来ぬ程のまばゆさであったが、それでも氷戈は足を止めなかった。


 ________。



 やがて視界は開け、憎悪の対象が目の前から完全に消え去ったことを理解した氷戈は力無く立ち止まる。


「ハァ...ハァ....」


 その心中にあるのは安堵か、やり場の無い怒りか。

 今の氷戈にはそのような事を気にしている余裕さえ無い。


 疲れ果てた様子の氷戈は()()()()()()()()()()()()()()の安否を確認すべく、ゆっくりと振り返った。


「・・・っ」


 その目に映ったのは、まるで生きているのでは無いかと見紛う程に美しくかたどられた氷の像だった。


「は」




 俺の記憶はそこで途切れた。

ふんふんふふっふ〜ん♬

消〜えろよ消えろ♪世の〜、かふーん♫


・・・・?んげっ!!?


や、やぁ...!!また会ったね?

18話ぶり、文字数にして約9万字ぶりの再会だ。君もボクに会えなくて寂しかったんじゃないの?


え?運動会のテーマが聞こえた?

す、凄いね...文字だけなのに分かるんだ....


じゃなくって!!


ここまで来たってことは、主人公クンが異世界....もとい『裏世界』に転移してからぶっ倒れちゃうところまでは読んでくれたってことだよね?


いやぁ、転移初日にしちゃあ中々なハードスケジュールだったよね

精神的な疲労もあってか二日間も寝込んでたんだってさ


どこでかって?

そりゃあクズレッド率いる共立学園『茈結』の本拠地でさ。あそこには優秀な医者が居るし食べ物は美味しいしで療養にはうってつけの場所なんだよ


さて、

次から始まるのは第二章『主人公クンが目を覚ましたところから』.....と言いたいところなんだけど、どうにも違うっぽいんだよねこれが


次に彼と会うのは約十ヶ月後、主人公クンがヒロインを助けに行くところからだよ!!いいねいいじゃん激アツじゃん?


とっ!!い・う・こ・と・で!!


第二章『燈和=フラデリカ』編、はっじまーるよー!!

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