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スマホを持って異世界に行ったのに、検索ができない  作者:
第二章

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 「2週間経ったから見てみようか?」

 

 隆二は、ロティと共に兎のいる倉庫へと入った。

 母兎のゲージにかけてあった覆いを外すと、ゲージにはふわふわの毛が生え始めた仔兎がいた。仔兎に触らず粥状の餌を追加すると、仔兎たちも食べにくる。ミルクのみからは卒業を始めたところのようだ。

 ロティと目を合わせて頷いた。

 母兎は、仔兎たちが餌を食べるのを見ているようなので、このまま様子を見ることにした。仔兎は8羽になっていて、3羽はだめだったようだ。ゲージの端で動かない仔兎は口を開けてトングで回収する。ゲージ下のトレーを引き出して、新しいものと交換した。ゲージの中の藁には手を出さない。

 


 「このまま3日くらい餌やりのみで様子を見よう。もう一つのゲージはそれからでいいかな?」

 「うん、わかった。」



 3日後、問題はなかったようなので、もう一つのゲージの覆いも外し、トレーの交換は週3回で行い様子を見ることにした。

 ロティが動物の世話に抵抗がないようで助かっていた。



 兎を増やすとなると、餌も増やさなくてはならない。

 雑草の類を食べてくれるのだが、冬場を考えると穀物も必要だ。雑穀を与えればいいのだけれど、いつまでもアイテムリストだよりはよくない。畑から収穫する必要があるだろう。そうなると…農業ギルドメンバーの畑で種が用意できないところがあるなら、大豆もよいが雑穀も勧めたほうがよさそうだ。この間、紹介はしたけれど、まだ雑穀を蒔く話は出ていなかった。

 雑穀の精製は面倒だが…餌であればそのままでもいい。

どちらにしても、この先、麦や米の脱穀などは避けられない。

 そういった機械か仕掛けも作っておかないとならないだろう。

 籾殻を取り除かねば精米にできない。

 千歯こきや唐箕、その類の道具は必需品だ。

 

 精米、精麦はそれからとしても…臼では、粉に挽いてしまう。米の精米の方法はいろいろとあるが、昔は瓶に入れて棒で突いていたらしい。そう考えると、そういった動きを自動で行う仕組みもいいだろう。そうなると…。

 隆二は思考の海へと潜り始めた。





 翌週、隆二は森の中で角ウサギを6羽捕まえた。

 雌雄半々だったので、3つのゲージに入れて飼育することにした。


 新たな兎の1組は既に妊娠していたようで、3週間後には別のゲージに雌を移した。

 最初に生まれた仔兎たちは、餌だけでも問題なさそうなので、母兎は雄の元へと戻す。

仔兎たちは、親と離してから1週間程度は人間用の赤ちゃんミルクを薄めた物を与えた。水の容器に入れておくと飲んでくれるのだ。

 その後は、最初の仔兎は体も育ってきたので親兎と同じ餌とした。

 


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