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短いです。
文章の切れ目迷子になりました。
1時間後に続きをUPします。
家へ戻ると、ロティが駆け寄ってきた。
「リュウジさん、小屋へきて。」
「わかった。」
「生まれたの?」
「うん、そうみたい。近づいていないけど…どうしたらいい?」
「生まれたなら、これまでより気を付けて水と餌をやろう。気が立っているし、触ろうものなら子を食い殺してしまうかもしれない。」
「え?それなら親から離したほうが…」
「生まれたばかりは母の乳が必要だからね。母が元気ならそのままにしておこう。問題があったり、餌がなくならないようなら、教えてくれ。」
「わかった。」
今、ロバにできることはない。
隆二はリュックサックをインベントリへ収納する。
倉庫からそのまま裏へ廻りプランターを見る。蕪の花が枯れるのを待っていたので、もうカラカラに乾いていた。摘んで紙の上で振ると種が落ちてくる。蕪3つ分の種は結構な量になった。
「来週はこの種をまいてみようか?」
そろそろ畑の最初の畝も収穫時期になる。
5列40個ほど蒔いたので、200個程度は収穫できる予定だ。
1畳の畑の蕪は種になるまで放置するので、畝の分は食べるのと販売に回せばいいだろう。
その前に、ヒイロさんへおすそ分けをしようか。
翌朝、粥を取りにきたリリアさんに渡すトレーを台へと置いた。
「これは?」
「うちの畑で採れた蕪を炒めたものです。塩辛いので少しずつ粥に乗せて食べてみてください。」
「え?ここで採れたのですか?」
「ええ」
「畑を見せてもらってもいいですか?」
「いいですよ。こちらへどうぞ」
リリアを連れて裏口を出た。
リリアは数歩出て、息をのんだ。口へ手を当てて、涙まで流し始めたので焦る。
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