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みんなでお代わりをする。そうなるとおかずが足りないが、皆は平気そうだ。だが、自分は厳しい。ここで納豆なんてだすと顰蹙物な気がして、隆二はふりかけを出した。
個包装の12P入りこどものふりかけだ。
たまご・ゆかり・すきやき・わかめが3Pずつ入っている。
隆二は、ゆかりを開封した。自分のごはんに半分ほどをかける。
「食べてみるか?」
「うん!!!」
4人のごはんにほんの少しずつかけた。まだ少し残っている。
「塩辛いからね。かける量は気を付けてくれ。もう少しある。」
ロロナは、一口食べると目をキラキラとさせている。豚肉の時もそうだったが、あれは肉だからと思っていた。ゆかりでも喜んでくれるのはかわいい。
ヒロとロティも、頬を緩めて眺めては食べている。シアンはというと、無言でガツガツと食べているが勢いづいているので美味しいと思っているのだろう。
「ん~おいしかったぁ」
「贅沢なごはんでおなかがきついや」
「おなかいっぱい。リュウジといると信じられないことがいっぱいだね。」
「これ明日の朝もお腹すかない気がする。」
「まさか」
「ありそう」
雑談をして、食後の茶を飲んだ。
その後片づけを任せて部屋へ戻り、隆二は水色スライムの詳細を開いた。
『水色スライム:食用可。きれいな水を好む。アオマッペに対して同時接種物の効果を10倍に高める。』
おっこれも青スライムのようなものらしい。
そう思ったが、増幅が早い。昨日捕まえたほとんどが核2つ持ちになっており、一部はすでに分裂している。
なるほど2日くらいで増えるのか?
隆二は数を把握できていなかった。
時間1/6の遅延付きのインベントリで分裂しているのだ。増殖速度が速く1日もかからない15時間だった。数日後に隆二はその速度に気が付き、そりゃあ井戸もいっぱいになるだろうと思ってしまった。
インベントリへ入れていて2日と少しで分裂する。そのため、インベントリの中で飼うことに決めた。
青スライムと水色スライム、どちらも同じような効果だが出来上がる硬さに違いがあった。そのためそのまま食べられるバーには水色スライムを使うことにした。
そして、粥づくりなくなったのでロティには別の仕事をしてもらうことにした。
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