12 森の泉②
「普通に水だ!」
バナの葉の水を飲んで隆二はつぶやいた。これなら大丈夫かな。
器の一つに水を汲み、作った器の内部を汲んだ水で濯いだ。
それから、インベントリへ器を大量に収納した。
「リリー、バナの葉の器入っている分全てにこの泉の湧き出し口の水を入れて。」
『かしこまりにゃん♪』
水の確保はできた。
器一つで水筒1本分なら500mlはあるだろう。
これで水場にいなくても、気軽に顔を洗えるようになった。
一度、荷物の整理をしたほうがいいだろう。
隆二は車に戻ると、今あるものをノートへと書き出した。
それらを『箱』へ収納する物と『インベントリ』へ収納する物を分けた。
『箱』は時間停止があるが、枠が10しかないので厳選する必要がある。悩みながら仕分けた。
『インベントリ』の中は、フォルダを作り大まかに分けた。
◎箱
『神泉の神水⑥』『妖精の祝水⑧』
『コンテナ(誠実)②』『コンテナ(弁当)』
『アイスボックス(アイス)』『アイスボックス(総菜・麺)』
『誠実⑥』『コンテナ(癒し草③・寝花草⑤・バナの葉㊿*10)』
『りゅうの木①』『じょうの木』
◎インベントリ
【水のフォルダ】
『バナの葉の器(水)㊾』
【菓子・ツマミのフォルダ】
『ポテトチップス海苔塩③』、『ポテトチップスうす塩③』、『ポテトチップスコンソメ②』『カラカラッチョ②』『チョコレートミルク①』『アーモンドチョコ④』『麦チョコ③』『お月さまクッキー⑤』『ビーフジャーキー③』『あたりめ②』『チーズかまぼこ3本②』
【草のフォルダ】
『葛⑬』『セエンナ草⑪』『アマ草⑮』『キキョウ⑩』『セイロ草22』『ヨモギ㊿*5』『蜜花草㊿*11+⑦』『レモ草㊿*5+⑤』『ビスカ草㊿*4+㉔』『バナの葉㊿*11』
【木のフォルダ】
『檜⑨』『ポプラ⑤』『春木②』『夏木①』『冬木①』
【フォルダなし】
『誠実の芯①』『ビニール袋⑭』『畳んだビニール袋⑦』『デカビタン⑤』『ジャスミン茶②』『オレンジ100%ジュース②』
吟味した結果、このように分けて収納した。
入れ替えをしていて、秋木を探そうと思っていたのを思いだした。
もう日暮れか…車を木の陰に移動させ、その周辺の木をいくつか収納した。もちろん、周囲の土で木の穴の埋め戻しも行い草の植えなおしと採取も行った。
【木のフォルダ】
『檜⑰』『ポプラ⑲』『春木②』『夏木①』『冬木③』『秋木①』『水の木①』『百果実の木①』
「おぉ!秋ゲット!」
四季の木を揃えて満足した隆二は、冷凍弁当を食べ、アイスも食べる。一息ついてから、マップを広げ近隣の確認をした。




