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世界の匂い

作者: 生姜寧也
掲載日:2023/05/03

 政府がもうマスクしなくても良いよって。

 じゃあ外してみようかなって。



 外してみたら、世の中には沢山の匂いで溢れかえってたのを思い出した。



 雨の日のアスファルト。

 人工物なのにどこか自然の匂いがして。

 工事の時のドロドロの状態はクサいけど、雨に濡れると良い匂い。

 年経れば、自然は人が作った物まで抱擁してしまう。懐の広さ。



 夜中に通る公園の樹木。

 寝息ですらあんなにも瑞々しい。

 肺の中ぜんぶに満たしたくなる。 

 特にこの時期は、生命を謳歌できる夏を待つ、濃厚な新緑の匂い。

 人間で言うと16歳くらい?



 昼間の繁華街。

 カレー屋、ラーメン屋、牛丼屋。

 マスク越しより遙かに濃厚な飽食への誘い。

 忘れてた。コロナの前は、昼休みにノープランで街に出て鼻に聞いてみるとか。

 飯食ったハズなのに、クレープ屋の前を通ったら匂いに釣られてとか。

 そんなことやってたっけ。



 じゃあ今度は夜の繁華街。

 すれちがう水商売のお姉ちゃん、お兄ちゃん。

 あんなに香水すごかったっけ?

 毎日あれだけつけてたら、それだけでメッチャお金かかりそう。

 大変だね。



 耐え難いのは駅のトイレ。

 小便器から外れて爺さんが撒き散らす黄色い液体。

 もはや全弾はずれてね? なんでそんなことになるの?

 アンモニア臭は可愛い方で、朝の通勤時間帯は個室の全てからアビスの香り。

 流石にマスクつけたよね。

 四年くらい前までこれを我慢できてた自分、すごくない?



 嫌な匂いも良い匂いも。

 とにかく久しく忘れてた。

 五感ぜんぶで、制限なしに感じる世界は。

 自然は良い匂いが多くて、

 人間は大体クサかった。


 

なろうを始める際、なるべくジャンルの食わず嫌いをせず、色々書いてみようと決めていたので、今回不慣れながら挑戦してみました。詩は生まれて初めて書いたので、巧拙はおろか、これが詩と呼んで良い物になっているかどうかも分からないですけど。

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