92話
店主に名前を名乗られても、王の弟なら偉い人なんだろ?どう対応したらいいんだよ?
~ガイア「えっと、ガンダスさんで良かったですか?」
~ガンダス「呼び捨てで構わん!ワシはもう王家を抜けている。」
~ガイア「そうなんですか?何か揉め事ですか?」
~ガンダス「さっきもいったじゃろ、ワシはこの国を封じることに反対したからじゃ!」
~ハロルド「たったそれだけで!ですか?」
~ガンダス「まあワシがいては封じる事など出来なかっただろうさ!」
~ガイア「何か、すいません。言いにくいこと聞いてしまって。」
~ガンダス「それより、お主はこの剣について知っていることがあるなら教えてくれ。」
~ガイア「いや、俺は知ってるだけで、詳しくは知らないですよ?」
~ガンダス「鑑定には詳しく出ていないのか?」
~ガイア「んー?打ち込みが足りない、としか出てないですね。」
~ガンダス「そうか、すまんかったな。」
~ガイア「お役にたてずすみません。」
~ガンダス「じゃあ、お主は何しに来たんじゃ?」
~ガイア「ただ見に来ただけです。」
~ガンダス「タイダックがさっき鉱石を卸すから、剣を作ってくれと言ってきたが?関係ないのか?」
~ハロルド「あ、それはちょっとした行き違いですかね?」
~ガンダス「やはり、兄者は信用ができんな!あの兄者が採れなくなった鉱石を寄越すなんて、可笑しいとは思ったが!」
~ハロルド「それは、嘘では無いですよ!鉱石はこちらが渡したので!剣を作れたら残りはあげますと、約束しましたので。」
~ガンダス「なんじゃと!」と、言うと外にダッシュしていった。
多分外で待っているタイダックさんに、詰め寄っているんだろうと思っていたが、戻ってきたら、タイダックさんも連れてきていた。
~タイダック「申し訳ございません。こちらがちゃんと伝えられなくて、お手間をかけてしまいました。」
~ガンダス「おい、鉱石を卸すとは本当のことだったのか!」
~タイダック「私が叔父さんに嘘を言ってどうするんですか。私は一番の鍛冶師として紹介しようとしたのに、話を聞いてくれなかったのは叔父さんです。」
~ガンダス「す、すまんかった。だが、信用を無くしたのはお前の父のせいじゃ!」
~タイダック「それは分かっています。王も苦渋の決断だったんです。すごく悔やんでいたのを叔父さんは知らないじゃないですか。あれからすぐに城を飛びだして!」
~ハロルド「すまんが、一度落ち着いて話をしてもらえないか?我らは、少し、外で待っているから。」
~タイダック「はっ!すみません。配慮が足りませんでした。」
~ガイア「身内の事なんだから、話せばわかると思いますよ。」
と、伝えて店を出た。
ふーー!何で、あんなに居心地が悪いんだ!先に仲直りしといて欲しかったよ!
それにしても、何か兄弟なのにこじれてるんだな!話はちゃんと聞いてないけど、多分どちらも譲れないものがあったんだろうと思うが。
~ガイア「なぁ、やっぱり物はポンポン出していいものじゃなかったな。俺やっと気がついた。」
~ハロルド「ガイアも成長したな!それがわかればいいんだよ。」
~ライガ「そうだね、あるから出すって、悪いことじゃないけど、悪い事に使われることもあるんだから!」
年下のライガに言われたら、俺も終わりだな。分かってるつもりだったけど、早く済ませてしまいたいって気持ちがあったことも否めない。物で解決できることばかりでは無いってことを学んだよ。
~ガイア「それにしても、何で封印に反対したんだろう?」
~ハロルド「それは、色々事情はあると思うぞ!今の現状で鉱石が足りてないのもそうだろうし。」
~ガイア「でも、地上で本当に暮らせなくなっていたならしょうがないんじゃないか?」
~ハロルド「それが、本当ならな!」
~ガイア「嘘ってこともあるってこと?でも封印には神が関わっているんだろ?」
~ハロルド「そもそも、神が介入したなんて、あり得るのかって位だぞ?」
~ガイア「そうなの?でも、神託も受けたって言ってたし!」
~ハロルド「それはそうだろう。嘘は無いと思う!そもそも、嘘があったら神は力を貸さないだろうし。」
一度ちゃんとした話を聞いてみた方が良いのかもしれないな!
~ライガ「何でガイアは、面倒ごとに巻き込まれるんだろう?」
~ハロルド「お節介なだけだろ?」
~ガイア「ハロルドー!酷いよ、そんなはっきり言わなくても良いじゃないか!」
これも、俺が何も考えずに行動したのが原因だからこれ以上何も言えないけど。
~ハロルド「ガイアが渡した鉱石で、兄弟の仲を取り持つことが出来たならいいんじゃないか?」
流石ハロルド、綺麗に纏めてくれた。あとは、中の2人がどのように話しているか、だがな。店の前で、中で話をしている2人を見守っていることしか出来ないけどね。
私事ですが、3日休載します。3日後には配信再開します。読んで頂いてる方にはご迷惑を掛けて申し訳ございません。




