91話
お店の中は薄暗い感じだけど、店先には品物がちゃんと並んでいた。
~ハロルド「すいませーん!商品見させてもらって良いですか?」
~ガイア「えっ、そんな感じでいいのか?」
~ライガ「ハロルドに任せればいいんじゃない?」
~店主?「なんじゃ!見たければ勝手に見ろ!」
店の奥から、店先へ大声で伝えてきた。こっちに出てくる気はないってことかな?
~ハロルド「では、勝手にさせていただきます。」
~ガイア「いいのか?それで!」
~ライガ「いいっていってたじゃん!店主?っぽい人。」
~ハロルド「かなり腕がいい御仁のようだ!これもかなりの逸品だ。」
~ガイア「へー。そうなんだ!」
~店主?「まだ帰ってないのか!」
ええー!勝手に見ていいって言ったじゃないか!何で、怒って出てくるんだよ。
~店主?「誰だ!お前ら!」
~ハロルド「客ですが?」
~店主?「ここにはドワーフ意外おらんぞ!どうやって来た!」
~ガイア「普通に洞窟から?」
~店主?「バカにしてるのか?」
~ガイア「本当のことですが?」
~店主?「お前ら、タイダックが言っていた奴等か!」
~ハロルド「何て聞いているか知らないが、失礼だろ!」
~店主?「、、、、。」
~ガイア「今日は店を見に来ただけですので、もし気に入らないなら帰ります。」
~店主?「いや、ワシが悪かった。好きなだけ見ていってくれ。」
~ガイア「ありがとうございます。それにしても、さっきハロルドそこにいる獣人の連れが、腕がいいと言ってましたが。これって倭刀?ですか?」
~店主?「お主これが分かるのか!」
わかるって言われても、日本刀ってことしか分からないけど?
~ガイア「うーん、昔すんでいた所の刀に似ているので。」
~店主?「何!お主どこの出身だ!」
~ハロルド「そこまでにしてもらいたい。こちらは答える義理も無い!」
流石ハロルドいい感じに止めてくれた。
~店主?「す、すまん。だがこの刀昔見たものをワシが再現したにすぎないんじゃ!だから倭刀?があったところの者ならわかるかと。」
~ガイア「俺は刀に詳しいわけでは無いので、ちょっと。」
~店主?「そうか、すまなんだ。」
~ガイア「こちらこそ、すみません。お力になれなくて。」
でも、見事に再現されてると思うがな?この刀も。
鑑定をかけてみるか。
倭刀擬き!
刀の芯の打ち込みが足りなく、すぐ折れる。
ええー!何結構ひどいな!鑑定結果で擬きって言われてるよ!
~ライガ「どうしたの?ガイア?」
~ガイア「ハッキリと言っても良いですか?」
と、店主に向いていった。
~店主?「なんじゃ。」
~ガイア「これは偽物ですよね?って言うより、倭刀?擬きっていった方が良いのかな?」
~店主?「お主!もしかして、鑑定持ちか!」
~ガイア「そうですね。持ってると言えば持ってます。」
~店主?「やはり、打ち込みか?」
~ガイア「はい、そう出ています。すぐ折れてしまうんですよね。」
確か日本刀ってすごく時間がかかるものだった気がする!鉄も、そうだろうし熱して叩いて熱してって何度もやってやっと出来たような気がする。そもそも、日本刀ってこっちの人間に使えるのか疑問なんだけど?
~店主?「そうか、そうだろうと思うておった。ワシにはあのような、黒光りした逸品なんて作れないと。」
~ガイア「どこかで倭刀を見たんですか?」
~店主?「まだ地上にいたときだったがな!俺はあのような綺麗な刀を初めて見て惚れ込んだんだ。是非譲ってもらいたいとお願いしたんだが、ダメだったんじゃ。」
へー、昔日本人が来てたのかな?マレビトとかいたって言ってたけど?
黒光りってどんな刀何だろう、カッコ良さそうだな!
~店主?「ワシはもう一度あの名剣を人目見たいが、こんなところにいては見ることも出来ない。」
~ガイア「地上に行けばいいだけじゃないんですか?」
~店主?「お主らはそうかもしれん。じゃがな、ワシらドワーフは、ここから出ることは出来ないんじゃ!」
~ガイア「えー!何でですか?」
~店主?「それが神との約束だからじゃ!」
一体どんな約束したんだよ?神との約束って契約みたいな物か?今度聞いてみるかな?
~ハロルド「それはなんと言うか、大変な約束を交わされたんだな!」
~店主?「ワシは反対したんじゃ!だが兄者はこれしかドワーフを守れないといいおって!」
~ガイア「兄者?」
~店主?「ドワルゴ兄者じゃ!」
~ハロルド「王のことじゃないのか?」
~ガイア「あ、そういえば名前聞いてないな!」
~店主?「お前たち兄者に会ったのか?」
~ガイア「多分ですが、王様になら会いましたよ?」
~店主?「会ってるじゃないか!」
そんなこと言われても、名前知らなかったし、そもそも兄弟が居るとは聞いていないよ?
~ガイア「名前を教えてもらってもいいですかね?」
~店主?「ワシは、しがない武器屋のガンダスじゃ!」
いやいや、王の弟なら王弟でしょ?ただの武器屋って可笑しいから!




