90話
食材を買い終わって、外に出ると御者さんが荷物を運ぶために待っていてくれたようだ。
~タイダック「待っていてくれたのに、すまないね、荷物は無いから戻っていてくれ。」
~ガイア「何かすみません。最初に言っとけばよかったですね。」
~タイダック「こちらが勝手に配慮しただけなので、お気になさらず。」
次は何を見に行こうかな!結構良いものが手に入ったし。
キョロキョロしてると、タイダックさんが、この近くに、武器屋があるので、よければ先に回りませんか?と、聞いてきたので、近くなら、先に回った方がいいよね?
~ガイア「じゃあ、それでお願いします。」
~タイダック「ありがとうございます。では、ご案内します。」
武器屋に行くにはまっすぐ行ってすぐにあるらしい。あ、看板に絵が書いてあるね。
~ガイア「あそこですか?」
~タイダック「はい、そうです。本当に近かったでしょ。」
~ガイア「そうですね。食材屋にばっかり目が行ってしまって気がつきませんでした。」
~タイダック「皆そんなもんですよ。目的に向かって進むものですから。」
~ライガ「ガイアは、特にそんな感じだよね。周りを見ない!」
~ハロルド「その代わり、俺たちがしっかり見てるから気にしなくていいぞ!」
~ガイア「流石!ハロルドは、優しいな!」チラッとライガを見て視線を戻す。
~ライガ「俺だって優しいだろ?」
~ガイア「、、、。」
~ライガ「何で黙るんだよ!」
~ガイア「あ、着いた!」
~ライガ「誤魔化すなよ!」
~ガイア「ハイハイ!ライガも優しいよ!」
こんないい加減な発言でも嬉しいのか、笑顔が帰ってきた。
~タイダック「少しだけ、お待ちいただいても良いですか?」
~ガイア「ん?いいですよ?どうしました?」
~タイダック「少し、店主と話してきます。」
では、と、言うとタイダックさんが先にお店に入っていった。
ライガと、ハロルドが、何事か聞いてきたので、そのまま伝えた。
すると、店の中から口論しているような声が聞こえる。どうしたんだ?
俺が店に入ろうとしたら、2人に止められた。えっ?何で、揉めてるなら止めないと!
~ハロルド「多分だが、タイダックさんの知り合いの店っぽい感じなんだろ?俺らが入らない方がいい!」
~ライガ「そうだぞ!何でも間でも関わろうとするのはガイアの悪い癖だ!」
~ガイア「ええー!そうなの?気にしてなかった。そんなつもりもなかったぞ?」
~ライガ「ガイアは、そう思っていても、違うってことだよ。」
そっか、2人がそう言うならそうなんだろうな!気を付けないと。お節介過ぎるってことだよな?
~ライガ「あんまり分かってなさそうだけど、まぁいいよ。」
~ガイア「なんだよー!ちゃんと言わないとわからないぞ?」
~ハロルド「ちゃんと少しは、理解しようとしてくれてるからいいんだよ。」
そんな会話をしていると、怒鳴り声が酷くなってきた!
~ガイア「これって、大丈夫なの?」
~ライガ「どうだろう?」
~ハロルド「うーーーん。」
少し、会話が聞こえるが、何だろう?親しい人との会話っぽいんだけど、何をそんなに言い合ってるんだろう?
~タイダック「、、、さん、話、、、、、交渉を、、」
~相手「う、、い、お前に、、、、ると、、、」
~ガイア「うーん?交渉ってなんの交渉だろう?」
~ライガ「盗み聞きは、ダメでしょ?」
~ハロルド「聞こえたものは、しょうがないよな?ガイア!」
~ガイア「そうだぞ!聞こえてきたのはどうしようもない。」
~ライガ「どんな言い訳だよ!」
あ、出てきた。
~ガイア「タイダックさん、どうしたんですか?」
~タイダック「申し訳ございません。ここの店主とは、知り合いなのですが、ちょっと意見の食い違いがありまして、今日は見ることが出来ないかもしれないです。」
~ガイア「何か揉め事ですか?」
~タイダック「身内の恥じになってしまうかも、知れないんですが、ここは王の弟が経営しているんです。
いい武器職人なんですが、職人気質が強くて、中々話にならなくなってしまったんです。
元々鉱石が下ろせなくなっていたのも不仲になってしまった原因でもあるんですが。
今回は鉱石を用意するので作って欲しいとお願いしたら、そんなものは信用できないと、一点張りで。」
~ガイア「えっと、鉱石が今ここに無いから、信じてもらえないってことですか?」
~タイダック「すみません。王の許可を貰ってなくて持ち出しが出来ませんでした。」
チラッと、ハロルドを見た。出しても良いのかな?
~ハロルド「俺たちが店主と、交渉をしてみても良いでしょうか?」
~タイダック「皆さんがですか?」
~ハロルド「外から来た人族と、獣人ですが、直接話したら聞いてくれるかも知れないので!」
~タイダック「もちろん、こちらは止める権利は無いので、ですが気性が荒いのでご迷惑がかかるかもしれません。」
~ハロルド「それは、問題ないので、此方で交渉しますね。」
~タイダック「申し訳ございません。結局皆様に押し付けるような形になってしまって。」
~ガイア「いやいや、どっちにしても、お店は見たいので、気にしないでください!」
タイダックさんにはここに残ってもらい俺たち3人で店に入っていった。念のため物理防御掛けてあるけどね。




