83話
朝目覚めるのがとっても遅くなったガイアだが、皆遅くなるときは何かあるとわかっているのか、起こされることなく、ゆっくり休ませてくれる。有難い仲間たちだ。
~ガイア「おはよう!ごめんね、遅くなった。」
~ライガ「おはよう、もう昼だけどね。」
~ハロルド「まあ、こんな日もあるよな。」
~ガイア「まだ朝食食べてないだろ?作り置きの物で悪いけどサンドイッチ出すよ。」
~ライガ「俺たちは先に食べたから、問題ないよ。ガイアが食べな!」
~ハロルド「そうだぞ!俺はこれでも、冒険者だぞ!自分達の分ぐらい作れるぞー。」
~ガイア「そうでした。次はちゃんと起きるからな!」
~ライガ「あ、そういえばタイダックさんが朝来てたけど、ガイアがまだ寝てるから、起きた頃にまた来ますって!」
~ガイア「うわー!申し訳ないことしちゃった。怒ってなかったか?」
~ハロルド「笑顔でまた来ますって言ってたから、問題ないと思うぞ。」
~ガイア「それでも、申し訳ないから、なんかお詫びしないとな。」
朝食ならぬ昼食になってしまったが、さっさと済ませて、タイダックさんが来るのを待っていた。
待ってる間になんか、おやつでもと、思い芋を来ないだの、油が残っているからポテトでも作るかなって外まで出ると、違いはタイダックさんが馬車に乗ってやってきたようだ。
釜戸に火をいれてしまったので、少し待ってもらうことになるが、もてなしが出来ないより良いだろうと、ポテトを揚げていった。
~タイダック「ガイア様、お待たせしてしまいましたか?」
~ガイア「いやいや、それは俺の台詞ですよ!朝はすみません、折角来ていただいたのに。」
~タイダック「いえいえ、お疲れだったのでしょう?こちらが早くに訪れただけですから、おきになさらず。」
~ガイア「そういっていただけて、有難いです。今、ちょっとしたおやつ作ってますから、お茶しましょう。」
~タイダック「ありがとうございます。」
~ガイア「よーし、揚げ終わりました。家に戻りましょうか。」
~タイダック「はい、では、ご相伴に預かります。」
家に戻ると、ライガと、ハロルドも、お茶をいれて待っててくれた。
~ガイア「お、ありがとう!こっちも丁度出来たから、おやつにでもしよう。」
~ライガ「おやつって?」
~ハロルド「俺も初めて聞いた。」
~ガイア「ご飯の間に食べるものをおやつって言うんだ。」
~タイダック「そんな風に言うんですか?」
~ガイア「まあ、気にせずどうぞ。」
テーブルにポテトを出して、軽く塩をふった。
~ライガ「これは何?芋っぽい?」
~ハロルド「確かに、芋っぽい!」
~ガイア「油で、揚げた芋だよ!」
ライガと、ハロルドは芋に手を伸ばし、ガツガツ食べ始めた。
タイダックさんも、初めてなのか恐る恐るって感じで一口食べた瞬間、かっ!と、目を開いて、二人に負けないぐらいの勢いで食べ始めた。
~ライガ「これ、シンプルなのにスゲー美味しいよ。もう、止まらない。」
~ハロルド「これは、やみつきになるよ。」
~タイダック「うんうん。」
~ガイア「皆美味しそうに食べるな!まだまだあるからな!」
暫くは勢いが止まらなさそうだな、と、苦笑しながら、追加のポテトを出していた。
これは、まだまだ食べそうだな!沢山揚げといてよかったよ。
ポテトラッシュが落ち着くまで、これから30分位かかった。
~タイダック「うんん!大変美味しかったです。夢中で食べてしまいすみませんでした。」
~ガイア「お粗末様でした。喜んでもらえてよかったですよ。朝のお詫びもかねてましたし。」
~タイダック「では、これから、私はお返しに名一杯頑張って台所作らさせて頂きます。」
ガイアから一通りの希望を聞いて、どんな風に造るのかと思ったら、まさかの、魔法生成だった。一瞬で台所が作り上がってしまい、こっちが物凄くビックリした。
~ガイア「えっ!ええ!凄。もうできた。」
~タイダック「出来栄えの確認お願いします。」
わー、システムキッチンとまではいかないが、オーブンを含む完璧な仕上がりだった。
~ガイア「いや、もう完璧ですよ。凄いですね!」
~タイダック「私は物造りのスキルを持ってまして、加護を合わせるとこんな風に造ることが出来るんです。」
~ガイア「凄いですね。これは、さすがに創造してませんでした。」
~ハロルド「俺も、初めて見たが凄いな!」
~ライガ「うんうん!一瞬でこんなに立派な物が作れるなんて。」
皆も大満足の出来栄えだった。今日は、この出来たばかりのキッチンで料理をしようと思い、何を作るか考えていた。
~ガイア「今からでも、買い物出来る所ってありますか?」
~タイダック「大丈夫ですが、余り品数が残ってないかもしれないです。」
~ガイア「そうですよねー。じゃあ明日にでも買い物に行くことって可能ですかね?」
~タイダック「大丈夫ですが、明日は、町の方を回る予定でしたので。そのついでに買い物も予定にいれますね。」
~ガイア「あ、申し訳ないです。案内をお願いしていたのに、忘れてしまってました。」
~タイダック「ふふふ、気にしないでください。」
あともう一個聞きたいことを思い出したので、聞いとくことにした。
~ガイア「タイダックさん、もし剣とかって作ってもらえる所などありますかね?あ、もちろんお代と、鉱石も提供します。」
~タイダック「ん?鉱石ですか?どの様なものか聞いても?」
~ガイア「えっと、アダマンタイトです。」
~タイダック「!!!」




