53話
それからのガイアは、少しだけ休憩を挟んで、直ぐに移動準備をした。
「ハロルド準備は?」
「いつでもいいぞ!」
「そうか!じゃあ転移するけど、魔物が居ない所に出るはずだから問題ないと思うけど。」
「大丈夫、警戒だけはしとくよ。」
「ありがとう。」
そう言うと、転移発動!
マップ展開!良し、イメージ通りの場所に転移出来たみたいだ。魔物との距離もちゃんと取れてる。
「ハロルド大丈夫か?」
「ああ問題ないよ。」
「ちゃんと転移出来たみたいだから、ここから結界を張るよ!」
「わかった。」
よーし、イメージはちゃんと出来てる、魔物を閉じ込める結界をイメージするだけだ。
魔封じ結界!広域発動!
すると白い光が辺りを覆い、ドーム状に広がって行った。
魔力の感じからすると半分位なくなった感じだな!
「ガイア、大丈夫なのか?」
「うん、問題ないよ。ハロルドに試してもらいたいんだけど、結界通り抜けられるか!」
「魔物だけを通らせないように出来たのか?」
「イメージは出来たけど、実際は分からないよ。俺だと通り抜けられるかもしれないから、ハロルドに試してもらいたいんだけど、大丈夫かな?」
「ああ、了解。」
するとハロルドは結界の前まで進み、手を翳した。
ハロルドは結界を触ろうと手を伸ばしたのだが、触れることなくそのまま通り抜けた。
「成功したっぽいな。」
「いや。まだ分からないよ?魔物が通り抜けちゃったら、駄目だし。」
「これから魔物が車で一日だったよな?」
「そうだと思うよ?」
「その間、何もすることが無いなら、シュトライザに結界の報告と、後一日で魔物と遭遇するって教えてやれよ?」
「そうでした。」
念話発動!シュトライザさん!
(シュトライザさん、今結界を張りました。ちゃんと発動したようなので問題はないと思います。)
(やっぱり今の白い光はガイアだったか。)
(そんなに目立ってた?)
(ああ、沢山の冒険者が騒いだが、何とか押さえたところだ。)
(ごめんなさい、事前に知らせるの忘れてた。)
(そうだと思ったよ!体調は?問題ないのか?)
(問題は無いよ!)
(そうか、余り心配掛けるなよ。)
(努力します。)
(で、この結界はどんなものだ?)
(魔物だけ通り抜けられないはず。魔物が来ないとちょっとわからない、でもハロルドに結界通り抜けはしてもらったから。)
(了解だ!よくやったな!)
(えへへ、初めて誉められた気がする。)
(そんなことないさ。)
(じゃあこっちは結界内の魔物を倒して行くんで、暫く連絡ないかもだけど、心配しないでね。)
(じゃあ、こっちは結界を越えないにしても目の前に来るなら、もう少し前に出て、防衛に専念するぞ。)
(なるべく残さないようにするけど、森少し開拓しちゃうかもだけど大丈夫ですかね?)
(お前が心配しなくていい、それは俺が対処するから。)
(流石シュトライザさん!じゃあお願いします。)
(ああ、何度も言うが、無理はするな!)
(はい!)
「シュトライザさんには伝えたよ。」
「良し、じゃあ行くか!」
「おー!」
「軽いな。こんな時なのに!」
「こんな時だからだよ!出来ることしか出来ないんだし。」
「そうだな。よーしじゃあ頑張ろー!」
「おー!」
暗いより明るく楽しくしている方が楽なんだからしょうがない。
さあ、邪魔な木を無くしていこう!
「エアーカッター!」
両手の上に平たく伸ばした空気をだし高速回転させたら出来上がり!
「エアーコントロール!」
切れ味抜群だな!エアーカッターを操りながら、斬った木を回収して、飛翔を使い木を斬り倒して行った。
魔物が出てくる、少し手前までだけだけどね。大分広い場所が確保できた。
「ハロルドもすごいな斬撃飛ばして斬り倒して行くんだもん。」
「いや、ガイアも出来るだろ?」
「あ、出来るわ!」
「今さらだ!」
「魔法に集中しちゃうと忘れるんだよね、剣持ってるの!」
「ガイアだけだと思うがな、普通忘れないから!」
「そう、だよな。」
「それに、俺は斬るだけで収納はできないぞ!」
「ハイハイ、ちゃんと回収しますよ。」
ってそういえば、収納カバン作ったような?気がするんだよな。
全部空間にしまってしまうと、なに持ってるか分からなくなっちゃうな。
今度リスト書き出そう。ま、今はそんな時じゃないな!
と、魔物の先頭が見えてきた。ん?見間違いかな?人っぽいけど角生えたのが先頭に居る気がする?
「なあハロルド?人っぽいけど角生えてるのって居る?」
「ん?!あれは!魔族だ!ガイア警戒を強めろ!」
「えっ?魔族!」
「来るぞ!」
ガイアは慌てて、シールド!バリアー!反射!ミラージュ!それをハロルドに掛けた!
すると魔族から放たれた黒いビームみたいなものが、ガキーンと、音を立てて跳ね返っていった。
「バカ!お前に掛けろ!何やってるんだ!」
「俺は全て反射かけてたから問題ないよ!」
「それを先に言ってくれ!」
「ごめん!」
「もう一撃来るぞ!」
「了解!」
魔族の人っぽいのが、何か大きな怒号を上げているけど、
すると魔族の回りに赤いオーラ?覇気?見たいなものが広がってこっちまで迫って来ていた。
「これは不味い!」
「大丈夫!押さえられる!」
光の結界!
ホワイトサークルみたいなものを発動した!
魔族が放ったものは、ガイアが発動した結界に触れると侵蝕されるように消滅した。
「ガイア何をした?」
「魔族って瘴気放ってるよね?それを浄化の光で包んだんだ。」
「瘴気って消せるのか?」
「洞窟内に出ていた瘴気は浄化出来たよ?」
其の情報を先に教えてほしかったと、顔に書いてあるよ、ハロルドさん。ごめんね、伝え忘れてて。
そして、自分の放ったものが消された魔族がさらにこちらに突進して、手を前に伸ばした!
「お前か!我の魔方陣を消したのはーーーー!!消し飛べ!」
「そうはさせるかよ!」
と、ガイアが声を上げて、「降り注げシャイニングレイ!」
辺りが光に包まれた。




