35話
その後、膝から崩れ落ちた王の姿があった。
「そなたは?一体何者なんだ?」
「名前も知らんおっさんに言う名前は無い!」
「余は、この国を治めている者だぞ!」
「で?」
「余の名を知らんものなどおらん!」
「ここにいますけど?」
「余の名前はビシュテル_フォン_アッテンドルフ5世じゃ!このアッテンドルフ王国の国王じゃ!」
「へー!で?」
「名乗れと言ったから名乗ってやったのになんだ!その態度は!」
「まぁ名乗れとは言ったが俺は名乗ると言ってない!」
「子供か!」とライガが言ってきた。
チラッと見てため息を吐き、
「俺の名は聞いたらどうなっても知らんぞ!」
「はっ!笑わせるな。」
「今の言葉忘れるなよ!俺の名は、
シュバルツ_ガイア_リュクサール」
「は?」
「あとある人から伝言。俺にちょっかい掛けたら名前を出せって言われたから、
シャイン_ジュスターヌ_シュバルツ!って人?からだ!」
「!!」
名前を聞いて王は青ざめた顔色になった。それから王は俺の前に跪いたまま、土下座をしたのだった。
ガイア以外の3人が、「「「は?」」」
「申し訳ありませんでした。此度の無礼お許し頂けないでしょうか!」
「は?何言ってるか全くわからん!」
「どうか、罰は私だけにお願いします。どうかこの国はお許し頂けないでしょうか!」
「は?だから何言ってるの?」
「あなた様が、使者様とは露知らずご無礼の数々誠に申し訳ありませんでした。どうやって償えばいいか仰っていただければ、必ず成し遂げさせて頂きます。」
「はあー!もう何言ってるのこのおっさん!めんどいからとっととドラゴンの代金支払って城に帰れよ!」
「はは!それがお望みとあればすぐ立ち去ります。又至らぬ点など御座いましたら、なんなりとお申し付けください!」
「もういいから、早く帰って!」
扉の魔法を解除すると騎士達が一斉になだれ込んできた。けれど剣を抜く前に王に止めろ!城に帰るぞ!と支払いを済ませたのか?など言いながら外に出ていった。
「やっと静かになったな!」
「「「はあああああ!」」」
「どの口で物言ってんの?」
「この口だよ?」
「そうじゃなくて王のあの変わり様は何んだ!」
「ええ?怒られそうだから言うのやだ!」
「ガイア!このまま言わないほうが怒られるからね?」
「神に言われてたんだよ。自分の名前を出せって!王は神のことを少なからずも知っているって!」
「っ!又そんな大事なこと伝えてなかったのか!」
「だって、名前王には伝えていいっていったけど、他に言っていいかわからなかったんだもん!」
「もんって!じゃあ俺たちに聞こえないように言えよ!」
「あ!怒り過ぎて忘れてたんだよ。」
「はぁーーー、もうやだ!ガイアのお守り。」
「ええ!そんなこと言うなよー、ちゃんと助けに来たじゃないか!」
「そこは感謝するけど、あれはやりすぎじゃない?」
「俺も同感だ!」
シュトライザさんまで、俺の味方は誰もいない!と思って見渡すと、王都のギルマスがいることをすっかり忘れていたガイアだった。やべー!どうするのとシュトライザさんを見るとため息を吐いて、ロックウェルさんに説明を始めた。
「あいつは、ガイアだ!細かいことは後に、話せるところまでは話す。すまんが、今日はこのまま帰るぞ!」
「あ、ああ。」
「じゃあ転移するね。」
「ちょ、」
「と、待てと言う前に転移するやつがいるか!」
「あ、ごめん。」
だって俺あそこに居ないことになってるし、普通に出にくいじゃん?
「言い訳はあとで聞く!取り敢えず俺たちは向こうに戻せ!」
「はい。」
転移発動
はあー、絶対あとで怒る気だ!逃げるか?いやいや、余計に怒られそうだから、大人しくしていよう。
~sideシュトライザ
ガイアに転移で戻してもらったが、ロックウェルに何処まで伝えるか、俺は信用できるが、ガイアの許可もらってないしな。
あとの2人は俺を見つめてるだけだし。直接聞いたほうが早いか?
~シュトライザ(ガイア!聴こえるか?)
~ガイア(ああ聴こえるよ!どうしたの?)
~シュトライザ(ロックウェルここのギルマスにお前のこと伝えていいか確認したかったんだ。)
~ガイア(俺のこと?)
~シュトライザ(ああ、この世界に来た下りから言うか?ただ神に愛されてるって伝えるか?)
~ガイア(やめてくれよ!なんだよ、神に愛されてるって!気持ち悪い!)
~シュトライザ(で、お前はどうしたいんだ?)
~ガイア(んー、俺はシュトライザさんを信用してるから、シュトライザさんに任せるよ!俺もそっちの状況見てるし。)
~シュトライザ(は?何処かにいるのか?)キョロキョロしているシュトライザを見て2人して何してるんだよって顔してる。
~ガイア(魔法で映像として見てるんだよ。)
~シュトライザ(そんな事をしてたのかよ。)
~ガイア(じゃなかったら、あんなジャストのタイミングに行けないよ?)
~シュトライザ(もういいよ。今日は疲れたから!)
~ガイア(ええー、冷たい!)
~シュトライザ(じゃあ俺が判断して伝えるからな?)
~ガイア(それでいいよ。)
シュトライザはため息を吐き、ガイアとの会話を終了した。
「すまんな。待たせて、ロックウェルに事情を話しておきたいんだが、これは、絶対に口外しないでくれ。」
「わかった。今日見たものも喋るつもりは無い!」
「すまんな、助かる。」
ガイアとの出会い、ガイアの願いで、ドラゴンのオークションを開いても表に出ないようにしたこと。又神の加護を得ていて色々非常識なこと。後、神に何度も会っていること。等々を手短に話した。
「すまん!俺の頭が付いていかない。」
「ああ、そうだろうと思うよ。取り敢えずここを出て一度解散しよう。」
「ああ、すぐに手配しとくからそのまま、待っててくれ。」
ロックウェルさんは部屋から出ていった。
「これで良かったんですかね?」
「ガイアには確認を取ったしな!」
「それにしても、ガイアって怖いもの知らずなんだろうね。」
「ああ、俺もびっくりしたよ。王にあの態度は俺には無理だ。」
「面識無いのはこっちも一緒なのに、あれは無理だね。」
「一般人扱いだったな。」
~ガイア(聴こえてるよ!人がいないと思って2人して悪口言うなんて!ひどいじゃないか!)
「はは!そうだったな見てるんだもんな!」
今ならこっちに来ればいいのにとライガが提案すると、あっそっか!とガイアは転移してきたのだった。
「今回はガイアに感謝しないといけないのかな?」
「何で疑問系?まあされるようなことしてないけど?」
「俺たちの事で怒ってくれたのが嬉しくてね。」
「当たり前だろ!大事な人たちを俺のせいでなんか裁かせない!」
それを聞いた2人は嬉しそうだった。
「それに結局あのおっさん、俺を縛り付けるのが目的だったじゃないか!碌な王じゃない!」
「王をおっさん呼び出来るのガイアだけだと思うぞ!」
「ええ!そんなこと言うなよー、皆も呼べばいいんだ!」
「「呼べません」」
はい、すみません。
「これから馬車で俺たちも帰るから、宿で会おう!」
「了解。」
「大人しくしてるんだぞ?」
「勿論!」
と言って人足先に、宿に転移した。
部屋にノックをして「待たせたな!馬車で準備出来たから帰ろう。あと、明日でいいから、ギルドに来てくれ!受け渡しの段取りもあるから!」
「了解した。」
とシュトライザさんたちも、馬車に乗り宿へ帰った。




