33話
~sideライガ~
それから暫くすると、ロックウェルさんが戻ってきたようだ。
「すまない。俺はここでは一緒に見られないから、扉の外と、一応中に1人配置して、見張らせているから。何かあれば中にいる護衛に声を掛けてくれ!」
「了解した。こちらこそ、色々すまんな。」
「気にするな!」
「じゃあ、オークション頼むな!」
「ああ、もちろんだ。」
ロックウェルさんが退室して、開催まで後少しとなって、周りの音が騒がしくなってきた。
「オークションを見るのは初めてなんですが、いつもこんな感じなんですか?」
「いや!規模がいつもと全然違うぞ。もちろん来てるやつらもな。」
「やっぱり王族や貴族の方達が多いんでしょうか?」
「今回は、貴族も、かなり上の者しか入れない、そして、王族はここだけではないところからも参加しているようだぞ?」
「ええ!そうなんですか?」
「話を聞き付ける奴等がいてな、その情報をいち速く仕入れることが出来るのは、位が高くないと無理だからな。」
「そうなんですね。俺何だか生きて帰れる気がしないんですけど。」
「俺がそんなことを許すわけないだろ!と、言ってもあいつを頼るとは思うがな!」
と、ガイアの名前を出さないようにしているシュトライザさんはすごいな!と、感心してしまった。
こんなやり取りをしていると、中央の台に、ライトが当てられた。
おっ、始まるようだ。
「ようこそ!本日は、ギルド主催のオークションと、なっております。本日の出展は一件のみとなっておりますが、今までに見たことないぐらいの品物となっております。本日限りのオークションとなっております。どなたが落札しても、出品者は明かすことはできませんのでご了承ください。」
「では、本日の出展ドラゴンをどうぞご覧ください。」
すると奥の垂れ幕が外されて、ドラゴンが頭と体を引っ付けたように飾られていた。
「こちらのドラゴンは刈られてから結構時間が経っていると、言うことでしたが保存状態を退治したときから停止させており、かなりの良好状態を保っております。今回限りの商品となりますが、白銀10枚から競りが始まります。是非ご参加くださいませ。」
と、オークションが開始された。
すると、壇上の人があげられていく札を見て、金額を読み上げている。
「白銀20枚」札が上がり「白銀40枚」札が上がり次々読み上げていく。上がっていくペースも、早いが金額が白銀スタートなのに何でこんなにポンポン上がるのか上から見ているライガたちも唖然としていた。
「白銀150枚」すると、同じぐらいの部屋の位置に人がいるらしく、札があげられたのが見えた。「出ました。白銀200枚」回りから声が上がった。
「これは凄いですね。おっとさらに上がりました、白銀300枚他ありませんか?」
すると又近くの部屋の人が札をあげた、「出ました、白銀500枚他ありませんか、、、、、、白銀500枚落札です。」
うわーと、歓声が上がった。
「シュトライザさんあの部屋の人が落札したみたいなんですけど。」
「ああ、ヤバイな、部屋が近すぎる!」
「しかも500枚って信じられない額つきましたが!」
「たぶんこの国の王族だ!」
「向こうからは見えないはずだからな、このままやり過ごすしかない。暫くじっとしとくぞ。」
「了解です。」
~sideガイア~
時は少し戻り、オークション会場に着いたようだな!
「そのまま乗り付けるのか!すごいな。」
と、映像に向かい会話しているように見えるが、あっちには伝わってません。
「ん?個室か!護衛もついてるな。」と、ガイアにしては真面目に状況を見ているようだ。
そして、2人のやり取りを聞いているが、どんな形でオークションが開かれるか全くノータッチだったので、情報収集をしないとダメだな。
周りの様子を写してもらおう。えっと、たしかロックウェルさんだったかここのギルマスだったよな。あの人を写したらなにかわかるだろう。映像を切り替えたら、
「わっ!何この人、超偉そうじゃんか?」
ロックウェルさんが膝を付き頭を下げる相手なんて、王族しかないだろうが、なんだろう、どう見ても、王様っぽいんだが?
こんなところに王自ら来ないよな?ん?何か喋ってるな!
「この度はこのような場所まで、御越しいただけるとは、」
「よい、楽にせよ。今日はお忍びで来ただけじゃ!」
「はっ!ありがたき幸せ、ですが、誠に参加されるのでありますか?」
「もちろんじゃ!ドラゴン何てこんなに状態が良いものを仕入れずに見逃せるわけがない!」
「恐れながら、本日はオークションなのですが王族と、言えども、優遇はされませんが、平にお許しいただきたいのですが。」
「わかっておる。いくら王族と、言えども、オークションの在り方はわかっておる。」
「はっ!」
「しかし、ドラゴン何て本当に仕留められるものなのか?」
「はっ!私がしかと拝見させていてだ来ましたが、間違いなく、ドラゴンでした。しかも、かなり状態が良いものになります。」
「わしもその様に聞いたのでの、自分の目で見に来たのじゃ!」
「オークションで、あることをご理解頂けてよかったです。では、もう暫くしたら、始まりますので、今暫くお待ちください。御前を失礼させていただくことをお許しいただけますでしょうか。」
「うむ!下がってよい。」
「ありがたき幸せ!これにて失礼いたします。」
うわー。凄い光景見ちゃったよ。固いなー!やっぱり関わりたくない!絶対。
と、映像を見ながら改めて、凄い世界だなって思うよ。王族と、関わるなんて前世じゃまずないし。これからも無いことを願うしかないな。
よーし、ライガ達はどうしてるかな?
映像を切り替えた。
「オークション始まるようだ。」
壇上の男性を皆が見てる。わー、本物のオークションだ!
と、ワクワクしながら、見守ることにしたが、壇上にいる男性がスタートの金額をいった瞬間「はっ?白銀10枚!多くない?」
と、予想を上回るスタート金額で、びっくりしていると、どんどん金額がアップしていく。「はっ?」何これ?皆頭可笑しいんじゃないかと思って見ていると、最後は2人の人が競っているようだった。、、、、白銀、500枚って、、、、、何?
ガイアの思考は停止した。




