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チート転生無双旅  作者: ルナ
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3話


粗末では、ありますが食事の準備が出来ましたので、こちらへどうぞ、と、食堂みたいな場所へ案内された。


おおー、初の異世界ご飯!と、わくわくしながら食堂に向かった。


すると、肉を丸ごと焼いたようなものや何の野菜かわからないが、野菜っぽい物や真っ黒のパンが並んでいた。これらはめったに出ないご馳走らしい。


「このお肉何の肉ですか?」と、聞いてみると魔物の肉を保存しといた物と、返ってきた。


ビックリした顔をしてると、心配そうに、「やはりこんなに粗末な物はダメでしたでしょうか?」と


「いやいや、大丈夫ですよ、ちょっとビックリしただけです。」


何に?と、思ったような顔をしていたがスルーしようと話を変えた。


「そういえばここら辺に大きな町とかってないですかね?」


「町ですか?ここら辺に大きな町はないですね。一週間位かけて進めば何とか「ソレント」と、言う町に着くことは出来ると思いますが、そこまで大きな町ではないです。」


「そうなんですか!一週間かー、まぁ気ままな旅だしいいか!」


「そこに向かわれるんですか?」


「ええ!私はこれから世界を旅しようかと思ってまして。」


「はっ!旅ですか?」なにいってるのこの人みたいな顔止めてくれるかな?


「そんなに珍しいことですか?」


「はぁ、基本皆生活の為に生きてますからね。そう易々と旅には行けないですよ。」と、もっともらしい答えが返ってきた。


まぁそれもそうか。と、納得して、ご飯を頂くことにした。


まずは、この魔物の肉から食べてみよう。と、肉を切り取り自分の皿にとった。そしてかじってみると、ハーブかなんかを使っているのか臭みは無く、香ばしい感じで食べることが出来た。だが何か足りない、と、思い聞いてみた。


「塩とかって無いんですか?」と、すると塩は高級品で滅多に手に入らないと、返ってきた。マジか!塩が高級とかどんな世界だ?と、不思議そうに思っていると、


「山間部で岩塩が取れるところがここら辺にはないんですよ。」


と、教えてくれた。そして、この世界の調味料を聞いてみたが、そんなに無いそうだ、煮る、焼く、がメインの食事と、聞いてすごく残念に思った。転生前は独身で、自宅で料理をよく作っていたからだ。この世界の調味料を集めてみるのもいいかもしれないな?と、思いパンに手を伸ばした。思いの外重く固く感じるパンはどうやって食べるのだろうと、眺めていたら、手でちぎってスープにつけて食べるそうだ。


普通に食べたら顎が死ぬレベルだなと、思いながらスープにちぎって入れた。だが肝心のスープが野菜っぽいものが入っているだけでほんのりハーブの味がするだけの物だった為に食が進まなかった。


村長と、ライラと、ライガが美味しそうに食べてるのを見て、これがご馳走なんだから当たり前だよな!残すのを止めて勢いよく食べきった。


ご馳走様でした。と、手を合わせていると、ライラが、それは、何をしているんですか?食事前にもやってましたよね?


ああこれは食べ物に感謝をしているんだ。頂きますは命を頂くことに感謝をしているんだ。ご馳走様でした。は作ってくれた人命をくれたものにちゃんと食べました。と、これも感謝だな。まあ、多分こんな感じだろうと、伝えると、ライラが私もご馳走様でした。と、手を合わせていた。


すると、村長が今日は遅くなったので是非泊まっていってくださいと、言ってくれたので、ありがたく泊まらせて頂くことにした。


「なかなか、面白そうな世界だなー。」と、呟きながら眠りについた。


「親父、あの人のことどう思う?」「悪い人では無いのはわかったが。」「世間を知らなさすぎな気がするわ!」ああ!と、全員が頷いた。


「まぁなんにしても恩人には代わりないだろう、悪い人では無いし、ライガ、できればお前に彼が町にたどり着けるよう一緒に行ってもらいたいのだが?」


「ああ、俺も1人にするのはどうかと思っていた。」


「え!私も行きたい!」お前はダメだ!と、直ぐに言われて不貞腐れた!「何よ!いいじゃない」


「まだお前は町に行ったことがないだろ!2人も面倒見られない!お土産を買ってくるから我慢してくれ。」


「もう!次は絶対つれてってよ!」と、部屋をあとにした。


「さあ、お前ももう寝なさい。」とライガに伝えて部屋に返した。


「まさか、マレビトか?でも、あの容姿は?まあ、考えてもわからないだろうな。恩人に少しは恩返し出来るといいんだが。」


夜は更けていった。




翌朝、起きたら、ライガとライラが朝食が出来ていると呼びに来てくれた。朝食もあまりパッとしないものだったが残さず食べた。


村を一通り見て回り、ライガがついてきてくれたが、お金などこの村にあまりないらしく、物々交換が主らしくしばらく狩りをしてどれが売れるか確認したいな!と、考えていた。旅をするためには先立つものが無いことに気が付いたからだ。


「なあ、ライガ?町にいけば冒険者などいるのか?」


「ああ、いるよ?冒険者になるためにはギルドで登録しないといけないが、身分証の代わりみたいな物だから割りと皆登録してる」


「おおー、ギルドがあるのか!それは、登録したいな!」良いこと聞いた!と、言わんばかりにはしゃいでいた。


「なあ?ライガは登録しているのか?」ああしてるよ?一応成人の証みたいな物だし!と、返された。


ほほーう、そんなものにも使えるのか!


「なぁ、今から物々交換交換に使えそうなものとってきたいんだけど?何があるかな?」


「旅支度か?」


「ああ!何も持ってないからな。」


よくそれで旅しようとか思ってるよなって顔されてるけどスルーする。


「まぁ、この街で物々交換交換するなら俺が用意するけど、町に着いたとき換金できる物があったほうがいいな。」


「あ、この石って換金できるのか!」と、おもむろに出す!


「なぁ、気になってたんだけど!それなに?」


「うん?あ、これか?持ち歩くの面倒じゃない?だから収納できるように作った!」


「はっ?言ってることがよくわからない!」


「まぁ、魔法でしまってると思ってくれればいいよ。」


「いや!そんな魔法聞いたこと無いし!」


「男が細かいこと気にするなよ!」


「換金はできるが、それだけ大きいから、かなりの値段がつくと思うよ!」


「そうか!それは、良いものを拾ってきたな。」


「あとはどんな物が換金できそうなんだ?」


「魔物の肉や薬草かな?」


「じゃあ今日はそれを取りにいこうか?」


「はっ!今からいくの?」


「ああ、思い立ったら吉日と、言うだろう?」


「いや!聞いたこと無いし!」


「ライガ君固いよ!流そうよ!」


「まあ、なんでもいいけどさ、夕方までに戻らないと村に入れないからね。」


「そうなんだ!気を付けるよ!」


じゃあ村の外に出てくると、言い残し村を後にした。


ライガは、なんであの人はあんなに、言葉が軽いんだ?と、不思議に思っていた。


それでも、あれだけ強いから、1人でも大丈夫だろうと思い一先ず1人で行ってもらった。何を持ってくるか楽しみにして。


さてさて、この村の近くでは何が採れるかなー?どんな物があるんだろう?探索魔法を発動させた!レーダーのように赤い点は敵あるいは魔物で青い点が人と、なるように発動したがどうだろう?


目の前にボードが現れ「おおー、ちゃんとレーダーになってるな」あとは鑑定発動!名前も中身も解らんからな。更にレーダー上に字が出た。ちゃんとこの世界の言語になっているが読むことは出来るようだ。


するとなにやら、接近してくる赤い点があった。魔物か!ブラックバードと、鑑定に出ている。食べられるんだろうか?と、画面を触ってみると詳細が見られるようになっていた。


魔物.ブラックバード


特徴.真っ黒く体長2メートル前後、攻撃的。


おおー、明らかに危なさそうなやつだな!取り敢えずレベルの確認してから向かうか!


と、おもむろにステータスオープンと、唱えたのだった。



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