2話
サーッと風が吹く音が聞こえる? ん? 風?
ガバッと勢いよく起き上がったスグルは、ここどこだ?キョロキョロ回りを見渡すが、見たこともない平原にポツンと座っている。
はっ!いきなりボッチじゃん!と声を出したが独り言にため息をはく。こんなところからで、どうするんだ?と思っていると目の前に先程まで一緒にいた神らしき者がいた。
「ちょっと、いきなりは、ひどくないか!」
「そんなことは、ないです。もちろんそれをわかっていて、ここに着いてきたんですから。サービスですよ!」
「はぁ、で、俺はどこにいるんですか?」
「ああ、ここは魔物が一番寄り付かない平原です。」
「それは、ありがたいが?ステータスなんて見れたりしないの?」
「見れますよ。ステータスオープンと心で唱えてください。」
ステータスオープン!
名前 秋谷 スグル
種族 エルフ?
LV 1
HP 1000
体力 500
MP 500
知力 100
魔法 創造魔法、
運 100
称号 異世界転生者、導かれし者
加護 転生神の加護、
こんな感じで、透明なボードが目の前に現れた。
レベル1て死ぬな!これは!
「見られましたか?」
「これって自分だけですか?見れるの?」
「もちろんですよ!他人の情報筒抜けになっちゃいますから。」
「ああ、確かに!」
「これって、名前が転生前と変わってないけど、変えられるの?」
「もちろん、変えていただかないと、この世界にはない名前なので!念じれば変わるはずです!今だけですからね?この先も変えれると思わないでください。」
「はい、じゃあ少し待っててください。考えますから。」
うーん、外人ポイ名前のがいいのかなー。どんなのがいいんだ?スーグールーうーんグールって何か悪い感じだなー。
うーん、そもそも俺じゃネームセンス無いんだよなー。
「あの、」
カッコいい感じのなまえかー?
「あのー!すいません!聞こえますか!」
「うわ!どうしました?」
「全部声に出ていますが?」
「ええ!すいません。気が付かなかったです。」
「取り敢えずネームセンス本当に無さそうなので私が考えましょうか?」
「おおー、取り敢えずどんなのか聞いてもいいですか?」
「シュバルツ_ガイア_リュクサール」
「それはどんな意味があるんですか?」
「シュバルツは私の名前です。また、ガイアはあなたの世界からいただきました。そしてこの星の名前から頂いたリュクサールです。私が作った体なので、名前を授けようかと思いまして!」
「おー、すごくいい名前ですね。シュバルツ_ガイア_リュクサール」
どこがミドルネームかわからんな?
「ガイアでいいと思いますよ。」
おっと!また声が出ていたか!
「ありがとうございます。とても気に入りました。念じれば変わるんですよね。」うーんと変われ変われー!
行けたかな?ステータスオープン!
名前 シュバルツ_ガイア_リュクサール
「おおー!変わった。」
「これで一通り説明が終わったので私は帰ります。」
「ええー、もう少し付き合ってくださいよー、俺レベル1ですよ!魔法も使ってないし。」
「私も忙しいのです。それでは寿命が来るまで頑張って生きてくださいね。」
「わかりましたよ。それと、ありがとうございました。」
そう伝えると、徐々に透けて消えていった。
取り敢えず、天寿を全うするまで生き残るため頑張ってレベル上げだな!そして町とかあるのかな?この世界を見て回るって言うのもなかなかいいかもな!
「よし頑張るぞ!オー!」
こうして取り敢えず町を目指しながら、レベルをあげるため、歩きだした。
目の前に広がる森を目にして、近くに町っぽいものも無いしここを抜けるしか無さそうだなと、ガサガサ!パキ!草むらを掻き分け、森に入っていった。
「グギャーーー!バサバサ!」「ブォーーー!ドズドスドス」と今間で聞いたこと無いような鳴き声が聞こえるが、行くしかないかー。と道無き道を掻き分け進んでいくと。
「キャーーーー、やめてーー!」
「くっ、誰か!」
「ブォーーー!ドスドス」と不快な声と叫び声が聞こえた。
「いやーーーーーー!」
「っ!行くしかないか!まだ、魔法も試してないのに!」と走り出した!
ガキィーンと音も聞こえる!誰か戦闘中か!間に合え!
「助太刀する!」と大声をあげて「バリア!」それと「取り敢えずファイヤーボール?」と某学生見たいな発言に恥ずかしさを感じるが、それどころではないと気持ちを切り替える。砂煙で見にくかった視界が開けると、猪のような魔物がいた!角生えてるし!絶対魔物だ!と思いながら、止めを刺さないと!と「アイスニードル」氷柱のような攻撃が魔物を直撃した!やったか「グギャーーー、、、」と声が途絶えたので、死んだか確認しようとしたら、光出し、石ころを残して消えていった。
おおーファンタジーだな。死体見なくてすんで良かった。最初があれじゃあ、しんどい所だ!すると脳内にピコーンと音が何度もなった!
「お!レベルアップか?」ステータスを見ようとしたとき後ろの木の影から男女が現れた。
「あのー!助かりました、ありがとうございます。」
「すまない!助かった。」と声が聞こえた。
「いやー、間に合って良かった。無事で良かったですね。」
「あのー、お名前うかがっても?」
「ああ、ガイアだ!」
「ガイア様はこんな所で何をされていたのですか?」
「俺?俺は旅をしているんだ。」
「そ、そうなんですか、あ、私はライラと申します。あと、そちらは兄のライガです。」ライガが頭を下げる。
「お二人は何故こんなところに?」
「この近くの村に住んでるんで、薬草の採取に来たんですが、この通り魔物と遭遇してしまって、、、」
「いつもはこんなところにはいないんだが、、、」とライガも言っていた。
「村ってここの近くにあるんですか?」
「はい。」
「俺がお邪魔しても大丈夫ですかね?」
「ええ、もちろんですよ。お礼もしたいですし!ねえ兄さん!」
「ああ!俺らだけだったら死んでるからな。是非お礼したい!」
「おおー、助かります。こちらも色々聞きたいので。」
「では、ついてきてください。あ、その前に、その魔石拾わないんですか?」
「この石のこと?」
「ええ。そんなに大きな魔石は中々手に入らないので。」
「おおー!そうなんですね、では持っていきましょう。」うーん、でも邪魔だな。空間収納出来るかな?おおー!出来た、けど出せるか?ちゃんと出てきた。「よし!」
とやっていると、2人が目を見開いて見てきた!が何も言わなかったのでスルーすることにした。
「では、案内お願いしてもいいですか?」
「え、ええ、う、後ろに付いてきてください。」
ねえ、兄さんあの人ちょっとおかしくない?と小声で喋った。それでも、恩人に変わりない、そう言うと歩きだした。
しばらく歩いて時間にすれば30分位だと思うが村の入り口に辿りついた。
村の入り口には門番っぽい人の姿があったが、兄妹が知り合いだ通してくれと言うとすんなり村に入ることが出来た。本当に小さな村で人口100人位だと言っていた。
すると、村の中心にある建物が2人の家で、村長の家になるそうだ。
「何も無い村だがゆっくりしてくれ。」とライガが家の入り口で言うと。村長に出迎えられた。
「ライガ其方は、どちら様だ?」と魔物に襲われているところを助けてもらったと話をしだした。2人とも無事で良かったと村長が抱き締めると振り返り、こちらに、「この度は、この子達を助けていただきまして誠にありがとうございます。どうかゆっくり休んでほしい。」
そういわれると、「いえいえ、たまたま出くわしただけなので。助けられたのも偶然ですよ。」と軽く返した。
「では、お疲れでしょうから、ご飯が用意できるまで寛いで下さい。」と家の中にいれてもらえた。
部屋は以外に広い感じで長屋見たいな作りをしてる。居間のような所に案内されたので、しばらく座って居なかったので、ふうーと声が出てしまったがまぁいいだろうと流した。
「あのー?ガイア様の種族ってまさかエルフですか?」
「ん?そうだけど?」
「っ!そうなんですか!実物初めて見ました。耳が尖っていたのでまさかと思ったのですが。」
「エルフってそんなに珍しいんですか?」
「文献でしか語られていない種族ですね。」
マジか!神様も珍しい種族っていってたけどそんなにとは思っていなかった。
やベーな認識阻害って魔法になるかな?やってみた方がいいかもしれないな!この村を出たら必ずかけようと心に決めた!