17話
マジックバックが成功したので全部の鞄や袋に魔法を付与していった。
流石に大きな鞄に付与を付けたら、かなりMPを持っていかれた感じがした。こんなときは、鑑定!
大きな鞄に鑑定をかけると、空間ボックスになっていた。
「マジか!」
「おい、どうしたんだ?」
「でかい鞄が俺の持ってる空間ボックスになったぞ!」
「はっ!どうすんだよ!こんなもん作って!」
「なってしまったものは仕方ないだろう?」
「誰が所有するんだこんなもん!」
「こんなもんていうなー!取り敢えず使わなければいいんだろ!しまっとくよ。そのうち使うことも有るだろ?」
「そんなに使うことも無いだろうが!ホイホイ使うものでもないんだぞ!」
「まあまあ!気にしない!出さなきゃいいんだからさ?」
「はあー。」ライガのため息に、「幸せ逃げちゃうぞ?」
「誰のせいだ!」
「すみません。ごめんなさい。もうしません。たぶん?」
「たぶんかよ!」
「あはは、気にするなよ!」
謝ったのに、気にしすぎると禿げるぞ!ライガよ。
ちょっと失礼なこと考えてない?「ソンナコトナイヨ?」
楽しく?魔法を付与して、全ての物に付与出来たので、一度ギルマスに確認してもらいどれかにドラゴン突っ込んで持っていってもらえるかなー?って聞いてみよう。
ギルドに突撃訪問だ!
朝からギルドは賑わってるな!と俺たちも並ばないとな。
おや?ガイアさん。今日はどうされました?と後ろから声をかけられた。「えっ!サージベルさん今日は受付ではなかったんですか?」
「ええ、今日はギルマスからの引き継ぎなどがあるので今日はフリーで動くことにしたんです。」
「そうだったんですか。」
「用件はギルマスですか?」
「はい。ギルマス今いますかね。」
「部屋にいると思いますよ。そのまま向かってもらって構いませんよ。」
「ありがとうございます。」
2階へ上がってギルマスの部屋をノックして「どうぞ。」と声がかかったので部屋に入ると、「何だ?用事か?」
「いやー、用事と言えば用事だけど、ほら、昨日マジックバックの話しただろ?作れないかなって、で、できちゃった。」
「は!何て言った?」
「だから、マジックバックできちゃった。」
「男が可愛く言うな!それに、何だその軽いノリは!もっと言い方があるだろう。」
「えー、暗くなっちゃうだろ!それに、出来たんだから、ドラゴン詰めてみないか?そしたら王都まで行くにしても俺は表にでなくてすむだろ?」
「考慮するとは言ったが、できるとは思ってなかったからさ、まだ、話を進めてなかった!すまない。」
真面目だなー。「いいよ、そんなに、気にしなくて、出来たら表に出たくないだけだから。もしもでなきゃいけないときは、影武者使うし!な!ライガ。」
「俺かよ!まぁ、いいけど。」
「それはいいな!ライガ君なら安心だ!」
「ギルマスも乗らないでください。」
「取り敢えず倉庫に行くか!そこでドラゴン出してもらってからでないと検証も出来ん!」
「「了解しました。」」
倉庫に到着して、ここに防音結界もしっかり張ったし!問題ないな!
「じゃあ出しますよー。」
ドラゴン、何度見てもでかいなー。これ入るかなマジックバック?
じゃあ中くらいのマジックバック出すからそれで試してくれ!シュトライザさんに渡した。
使い方は?どうするんだって聞かれて、あ、説明してなかったね。じゃあしまいたいものをさわってバックに入れって思えばいいですよー。とざっくり説明した。
「うお!本当に入った。すごいな!どれぐらい入るんだ?」
「んー?ドラゴンだったら4匹位は入るようになってるはずだよ?」
「「どんだけ入るんだよ!」」
「綺麗にハモったね、あはは!」
「笑い事じゃない!ちょっとは自重してくれ!」
「はい、すみませんでした。」
あ、そのマジックバックシュトライザさんのみが使えますので差し上げます。プレゼントです。
「はーあ?何をいってるんだ!こんなものもらえるわけ無いだろ!」
「えー、だって登録されちゃいましたよ?」
「そーゆうのは先に伝えてくれ!」
「俺もやられたからしょうがないな!」
「ライガまで、俺が悪いみたいじゃないか!」
「「悪いんだ!」」
よかれと思ったのに、ひどい、2人でいじめるなんて!
「取り敢えず、俺が表にでないよう考慮お願いします。」
「ああ、わかったよ。ここまでされたらするしかないじゃないか。でも、王都には行ってもらうぞ?」
「もちろん、観光したいので。」
「観光かよ!メイン違うだろ!」
旅がメインだぞー!もちろんな!
じゃあ、それはそっちで保管してくださいね。登録者シュトライザさんなんで。
「面倒なことばかりだ。」
「手間が省けてるんだからいいじゃないですか!」
「俺の手間は省けてないぞ!」
えー、細かいよー。スルーして!
じゃあ、王都向かう日が決定したら教えてくださいね。それまで、町でブラブラしてるんで。とギルドをあとにした。
「はぁ、規格外過ぎて俺までとばっちりが回ってきたぞ!どうすんだよ。こんな国宝になりそうなバックまで。」
とシュトライザはぼやいていた。
そんなことはこれっぽっちも気がついていないガイアは、町ブラを楽しんでいた。
何か今日は町に人が多いな?何かあるのか?ライガに聞いてみたら今日は市場があって屋台が出てたりするんだよ。
へー。そんなものまであるのか!屋台が出てるなら食べたいな!
屋台どんなのがあるんだろう?おっ何か魚っぽいものもあるな!あとは肉か!肉だなやっぱり!と突撃しに行こうとしたら、服のズボンの裾を誰かに捕まれた。
「ん?何だ?」
「やっと見つけた!」
「ん?お前こないだの子供か?」
「ケインだよ!もう忘れたのかよ!」
ん?おおー?覚えてるぞ?失礼だな!
「覚えてたよ?」
「ん?誰だ?」
「ああ、ライガはいなかったな、前に町ブラしてたときにな会ったと思うぞ?」
「忘れてんじゃないか!」
「いやいや覚えてるよ。妹はリリーだったか?」
「何で忘れた振りするんだ、疲れるだろ!」
「いやー、そっちのが楽しいかと?で、何の用だ?」
「まぁ、いいけど、ちゃんとお礼が言いたかったんだ!お兄ちゃんありがとう。リリーが元気になったのと、俺も仕事見つけれたし。」
「そうか。偉いな!ちゃんとお兄ちゃんしてるな!で、仕事何してるんだ?」
「薬草の採取だよ。」
「ん?子供には難しくないか?」
「そんなに危ないものはないよ。」
「そうか、余り無理はするなよ?妹がいるんだからな!」
「うん、俺が守らないとな!」
あ、いいものがあるな、「ケイン、腹減ってないか?屋台で、肉買ってやるぞ!妹にも持って帰ってあげな。」
「おっちゃん!肉6本ちょうだい!二本だけ別にしてね。」「あいよ!」と肉を受け取り、4本はケインにあげた。ほら、早く帰って仲良く食べな。
「ありがとう。今度はリリーにも会いに来てね。」
手を振りながら、元気に走って帰っていった。チラッと隣を見ると、ライガが聞いてないぞって顔してるな。いってないんだもんしょうがない。
んー、ちょっと助けただけだぞ?妹の為に盗みをしていたことは伏せて伝えた!
「今度からはなんかあったら教えてくれ。俺も力になりたいからな。」
ライガの頭を撫でながら、ありがとな!
「撫でるな!」ぺしっと叩かれた。可愛くないぞー。




