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チート転生無双旅  作者: ルナ
153/154

153話


シャインのお茶目なお出迎えで、涎まみれになってしまったガンダスさんをクリーンの魔法で、綺麗にして改めて久しぶりの再会を喜んでいた。


~ガイア「ガンダスさん、本当に申し訳ないです。シャインに悪気は無かったので、出来れば仲良くしてもらいたいです。」


~ガンダス「ガハハ!そんなに気にせんでも、いきなりで驚いただけじゃ!」


その言葉を聞いてホッとしたが、何時も大人しいシャインが飛びかかるなんてどうしたんだろう?


~シャイン「精霊の匂いがしたの!それに、悪い人じゃないって思って、遊んでもらえるかもって思ったの。」


シュンとしながらシャインが喋るから、つい、そうか!シャインは遊びたかったんだなー!と撫で繰り回してしまった。


ん?精霊って言ったか?暫く無心でナデナデしていたので気がつくのが遅くなってしまったが。


~ガイア「ガンダスさんに精霊が付いてるの?」


と、シャインに聞いたら、そうだよー!と帰ってきた。


~ガンダス「別に隠してはおらんかったが聞かれんかったからな。ガハハ!」


まあ、今さら聞いてもあんまりビックリはしなくなったよね。シャインにはいっぱい精霊とか妖精とか回りに居たし。


~タイダック「叔父上、説明されてなかったんですか?」


あ、皆知ってる感じだったんだね。


~ガイア「まあ、立ち話も何だし?ガンダスさん、タイダックさんもご飯食べながら話そうよ!って言っても作りおきを出すだけだけど。」


~ハロルド「そうだな!腹へったし。」


~ライガ「ハロルドは少し遠慮しなよ。」


~ガンダス「そうだな!腹は減ってるぞ。」


~タイダック「私まで?宜しいんでしょうか?」


~ガイア「ご飯は皆で食べた方が旨いでしょ!作り置きは沢山あるから、遠慮なくどうぞ!」


それからは、皆でご飯を食べながら、ガンダスさんに魔剣の使いやすさ等ハロルドとライガが熱弁したり、終始楽しい食事会になった。


ガンダスさんから、精霊に付いて教えてもらったことは、ドワーフが剣を作る上でサラマンダーならぬ火の精霊と契約してないと、剣を作ることが出来ないと、教えてもらった。


確かに鍛冶には火は大事だよね。タイダックさんも精霊と契約しているんだって。


~ガイア「精霊ってそんな簡単に契約出来るんだね?」


~ハロルド、ライガ「「イヤイヤ!ないだろ!」」


~タイダック「ドワーフはここの土地から力を借りて、契約しましたから、特殊だと思いますよ。」


~ガンダス「ワシは、精霊の加護を持っておったからな!ガハハ!」


はぁ?ここの土地って言うと神が絡んでそうなったのだろうと思うが、ガンダスさんはよくわからないな!


そうだった。ガンダスさんにまだ説明してなかった。


~ガイア「そうだった!ガンダスさん、一応明日ドワーフ王国を移動することになりました。そのうち王様から御布令が出るとは思うんですが、先にお知らせしたかったんで。」


危うく、本題を忘れるところだったよ。


~ガンダス「そうか、世話をかけてしまったな。」


ガンダスさんは、そう言うと、頭を下げて「有り難う!」って言ってくれた。俺は俺に出来ることをしたまでですよ、と照れ臭そうに伝えると、背中をバシバシと叩かれ今日はトコトン飲もうって言われた。


~タイダック「イヤイヤ、叔父上は城に行って父と話をしてください。他の職人たちにも伝えなきゃいけないんですから!」


そう言われて、渋々引き摺られるように家を後にした。


ガンダスさんにはこれからも、飲むことは出来るからと伝えておいたから、近いうちにまた来るだろうと思っている。


~ハロルド「ガイア、明日は大丈夫なのか?」


~ガイア「問題ないよ!移動って言っても転移させるだけだし、もし、何かあったらさすがに助けてくれると思うよ?」


誰とは言わなくても、それもそうだなって、ハロルドとライガは笑っていた。


~ライガ「あ!そういえば、あの核ってどうなってるの?」


核って?って首を傾げると。


~ガイア「あっ!そうだった。仕舞いっぱなしになってたから忘れてた。」


~ハロルド「ガイアよ、それは無いだろう?何故忘れられるんだ!」


ハロルドにそう言われても、持ち歩いてるっていっても仕舞ってあったら忘れるでしょ?言われて気になったから取り出してみた。最初見たときは朱くて禍々しかった石が今は真っ白く光輝いているんだよなー!


~ガイア「これってなんに見える?」


と2人に聞いてみたのは興味からだ!


~ハロルド、ライガ「「卵だな!」」


やっぱりそうだよなー!俺が見ても見た目は卵の形をしていた。


~ライガ「でもさ、元は魔王の核何でしょ?」


~ハロルド「うーん、言われないとわからんな!」


~ガイア「そうだよねー、最初は朱かったんだけど?」


~ライガ「これって今どうなってるの?」


~ガイア「俺もよくわかってないけど、いつか孵化するんじゃないの?生命宿ってるし?」


~ハロルド「ガイアが持ってる限り問題は無いだろう?」


~ガイア「うん、それは勿論大丈夫だよ!」


卵を守るために守護の魔法も掛けてあるし何も問題はない!落としても割れることは無い!


~ライガ「持ち歩かなくても問題ないならいいけどさ!」


~ガイア「どうなんだろう?持ってなくても変わってないから良いんじゃないか?」


~ハロルド「忘れなければ!だろうが!」


そうでした。はい、もう忘れません。


卵を仕舞い、明日に備えて早く眠りについた。やることは大変なことではないんだが、気持ちの問題かな?


翌朝、朝から王様の襲撃があったが、タイダックさんに捕まり王様は城で待機してもらった。


~ガイア「うーん!じゃあやってしまおうか!」


空に向かって、手を掲げ、王国を包んでいる結界をなぞるようにイメージを固めていく。球体に近い結界を内側に展開させ定着させた。これでこのまま転移させれば良いのだが、移動の衝撃も、考慮すると寸分の違いも無いようにしたいので、ガイアにしては珍しくかなり慎重に行っていた。


そして、実行したのだが、衝撃も、何もなかったので、本当に転移したのだろうか?ガイア自信も不安に思ってしまったが、回りの景色を見れば一目瞭然、今までのまやかしの空では無く本物の空に回りは山々に囲まれた自然豊かな場所になっている。


今外の景色は、少し幻想的だ、創造神が作った結界を解いてガイアが作った結界の上から注ぎ込まれる光のシャワーが降り注いでいるからだ。


~ガイア「うーん、まっ!こんなもんかな?」


この一言で終わってしまうのがガイアらしいのだろう。







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