144話
はぁ、シャインが勝手に結界を張り直すとか、ドンだけチート何だ?聖獣だから、これが正常なのか?
妖精女王は、挨拶に来ただけで本当に帰っていった。次あったら普通に接しようって思ってるよ。今回は無理だったけど。
~ガイア「そういえば、この森ってそんなに古くからある森なんだな?」
~ハロルド「まあ、この森は誰も深く調査出来るような所ではないからな。森の奥に入れば入る程、魔物が強くなり、帰り道何て絶対見つからない迷いの森でもあるからな!」
~ガイア「だから、奥への道がないのか?」
~ライガ「道多分作れないんじゃない?妖精達が居たところも結界を張って隠していたし!邪魔されてたと思うよ?」
~ガイア「まあ、世界樹がこんなところにあるって知ったら、各国が躍起になってここを手に入れようとしただろうな!」
~ハロルド「もう今はシャインの支配下だから、何人もここには入れないと思うぞ?」
~ガイア「えっ?どうゆうことだ、結界を張り直しただけだろ?」
~ハロルド「聖獣は神聖な森の守護者だからな!世界樹もあるような場所だ、こうなるのが当たり前だ。だからシャインは結界を張り直して支配下においたんだよ。シャインの許可がなければ誰も入れない。」
~ガイア「妖精女王達は?」
~ハロルド「シャインからしてみれば、守るべき者だろう。それか同等の存在か?どちらかだろうな!」
~ガイア「へー、そうなんだな。」
うーん、今回は域なりで、驚いたけど、シャインは、聖獣だから、これからもこんなことがあるのかも知れないな。俺としては一緒に居られれば問題はないんだけど、この森の主に成ったのなら、シャインを連れていって良いのか考えてしまう。
まあ、まだ手放す気は無いがな!
~ガイア「よーし、準備は出来てるから家に帰ろう。」
空間内の、家に入るとシャインは、自ら小さくなり、家までダッシュしていった。ハロルドがその後を追いかけている。
~ライガ「こうしてればただの犬だよね。」
~ガイア「それ以外には見えんな!」
あはは、と遅れてガイアとライガも追いかけていった。
ガイアが作った空間には、家以外にも地面がちゃんと作られている何ら外の世界と変わらなくなっているので、とても過ごしやすい環境と言えるだろう。
うーん、家のリビングに集まっているから、皆にお茶とお菓子を出して、休憩的な感じだが、
~ハロルド「俺はやはりこの森のが一番ドワーフ王国があったように感じるんだが?」
~ガイア「俺もそう感じてる、だって世界樹が枯れるからと神々が協力してドワーフ王国移したんだろ?そして誰も入れない!これはそうだといってるようなものだ。」
ライガ「隠しといて忘れてしまう神様って凄いって思うのは俺だけかな?」
ボソッといったライガだが、ここにいる者は皆そう思ってるからな。3人は各々頷いていた。
シャインは家に入ってすぐ寝てしまっていた。まだ生まれて間もないからしょうがない。これからどうするかを皆で相談したかったんだけどな、シャイン抜きでマップを展開して、検索した場所をマップから消していった。こう見るとかなり広大だ。
~ガイア「暫くはここを拠点にして探すから、マップで、位置確認できるようにしといたからな?」
~ハロルド「それは助かる。明日からは怪しいところを手当たり次第見ていくか?」
~ライガ「別れて探しても問題ないんだろうか?」
~ガイア「多分意味ないと思うぞ?シャインが鍵だし?」
~ライガ「そっか、じゃあゆっくり探せばいっか!」
それしかないだろうな、肝心のシャインが寝てるから起きたらマップを見せて怪しい所を目指す予定だが果たして在るのだろうか。
翌朝から、全員揃って朝食を食べマップを眺める、するとシャインが少し反応した場所があった。マップ上の方角で、言えば北だ。今日はそこを行けるところまで目指しておこうと思う。
~ガイア「そういえばさ、この森はいってから、魔獣が居るのはわかってるんだが、全然襲ってこないんだが?そもそも出会わない。」
~ハロルド「今さらか?」
~ライガ「俺も思ってたんだけど?」
~ハロルド「シャインが森の守護者になったのだから襲われるわけがない。」
~ガイア「ええー?そんなことで魔獣って襲ってこないの?」
~ハロルド「聖獣は森の支配者だぞ?手を出してはいけないと、本能が言うんだろうな。」
まあ、今魔獣に襲われても傷1つ作らない打ろえけど。
じゃあ出発しましょうか。と家へと繋がる空間から出ると、
~妖精女王(お待ちしておりました。)
~ガイア「っは?何で待ってるの?」
域なり出待ちをされた一行は、それぞれビックリしていた。
~妖精女王(聖獣と共に在りたいと思うのが妖精ですから、この子達を連れていっていただきたいと、とお願いに来ました。)
この子達って?
妖精女王が手を前に出し、そこから光の玉が次々出てきた。
~ガイア「えっ?ちょっと待って!何してんの!」
~妖精女王(上位精霊達をご一緒に連れていって頂きたいのです。聖獣と共に過ごしたいと言う子達を連れてきました。)
~ガイア「どう言うこと?何で連れていかなきゃいけない?」
~妖精女王(聖獣と契約を交わし、役に立ちたいと思う精霊は多いのです。きっとお役に立つと思います。)
~ライガ「あの、女王様少しいいですか?」
~妖精女王(何でしょう?)
~ライガ「ガイアがいってるのは、何で勝手に決めてるのかってこと、話を先に進めるから拒まれるんだ!」
ここまで、口を挟まなかったライガが、声を荒げて怒鳴るように伝えていた。
元より思ってたけど、妖精って勝手だよな。こんな存在に怒っても疲れるから何も言わないんだけどね。
~妖精女王(それは、許可が必要と言うことでしょう?だから、お待ちしていたんです。)
そうじゃなくてさー!ってもう疲れた。
~ハロルド「どうするんだ?ガイア。」
~ガイア「もう何いっても伝わらないなら、いいよ、ただし、契約云々はこっちの判断でさせてもらう。それだけだ。」
それだけだけ女王に伝えると少し悲しそうな顔をして、頷いていた。
~ガイア「あと、勝手に押し掛けてくるのはやめてくれ。俺からはそれだけだ。」
女王の元から出てきた妖精達はシャインの回りに集まっていた。何か喋っているのかわからないが、何か言いたげな妖精女王を置いて出発した。




