14話
それから、30分位、放心状態だったが、皆納得できたのか、少し表情が戻ってきた。
あ、神様のことは誰にも言わないでね!と伝えたら3人ともブンブン頷いた。
「あ、あの、ガイア様?」何で様付け?入らないよ?普通の人だよ?
「ガイアで、いいよ?」
「ガイアさんは、この世界ではない所にいたんですか?」
「はい、地球って言う星から来ました。」
「あのですね、どういったことをするために来られたんですか?」
「普通に寿命を全うするためですよ?」
「「「はい?」」」
「目的何て特にないですよ?強いて言うなら、のんびり世界を見て回る位ですかね?」
「「「、、、。」」」
「あのー、普通で大丈夫ですって、向こうで死んでこっちで寿命を全うしないといけないって言われただけなんで!」
「「「はあ?」」」
「普通のマレビトって多分次元の狭間から落ちてきたりした人なんでしょうが、俺はここに別の肉体で、来てますからね?生まれ変わってきたもんでしょ?」
「「「よくわかんないんだが?(ですが)」」」
えっとどう説明したらわかるんだ?生まれ変わって来たで、わからないなら、どうも出来んな!うーん、
まぁ、俺もわからんからこれ以上わからんぞ?
「まぁ、そんな感じということだけで、分かって貰いたい。」
「俺もよくわからんし?」
肉体がこっちの人になってるからマレビトかって聞かれると違う気もするが?
「規格外過ぎて余計にわからんぞ?」
「まあ、さらっと流してくれればいいよ?」
「流せませんよ?」
「無理があるだろ?」
「適当すぎる!」
3人とも言いたい放題だな!まあ戻ってきたみたいだしいいか!
「ともかく、俺はここの世界の常識を教えてくれる人が欲しかったから、3人にお願いしたい。俺がこの世界に来て心を許せそうな人だからな!」
「「「な!」」」3人に一緒に真っ赤になった。ここの人たちは純粋だな。
「まあ、俺の秘密は守って貰いたいが大丈夫かな?」
「こんなに信用してもらったんだ、裏切れない。」とシュトライザさんがいってくれた。
「当たり前です、私が見込んだ人なんですから、裏切るなんてあり得ません。この秘密は墓まで持ってきます。」
「俺も、あ、でも、親父はちょっと感づいていたぞ?そのうちガイアから教えてやって欲しい。」
「そうか、村長にはお世話になったからな。今度あったとき打ち明けるよ。」
「ああ、ありがとう。」
「一応マレビトなんだよな?しかも他のマレビトがどうやって来るのか解明されてないのに知ってるとか?どうなってるんだ?」
「この間夢に神様が来てな教えてくれた!」
「「「なっ!そんな簡単に神様にあってるの(えるのか!)」」」
「常識位教えてほしかったって愚痴ったら夢に出てきたぞ?」
「神様に文句いったのかよ!どんだけ非常識なんだ?」とライガに言われたが、心で、思っただけなんだぞ?声に出してないんだぞ?俺悪くなくない?
「そんなこと誰も思わないよ!」
と一刀両断された、何故だ!
そして他の2人頷かない!失礼な!
「まあ、規格外なことはお陰で納得できた!」
いやいや、何それ、ひどくない?泣いちゃうぞ?
そして2人頷かない!ジト目でにらむと目を反らしやがった!
話したの間違いだったか!
「まあまあ、落ち着いてください。」サージベルさんがなだめてきた。
「まあ、これだけぶっちゃけることができたから、言うけど、創造魔法って制限がないから基本何でも出来るのよ、だからこの世界の魔法を知らない俺にはどれが使ってよくてどれがダメなのかわかんないのよ、それを教えて欲しいなーって思ってるんだけど?」
「まあ、そうでしょうね。先ほど言っていた転移ですか?聞いたこと無いものでした。」
「ああ、俺も聞いたことない。」
「転移ね!一瞬で移動することが出来るんだ!」
「なっ!そんなことが可能なのか?」
「これは流石に制限とは言わないけど、俺が行ったことのある場所を想像出来ないと発動しない。」
「いや、それでも十分凄いと思うぞ!」
「そうかな」
「で、今から転移で、移動するのか?」
「ああ、そっちのが楽だからな!」
そうなのか?魔法が使えるのは便利なんだろうが、そこまで使える者もいないため比べて見ることが出来ないが、間違いなくガイアが使う魔法は誰も真似できないだろう。
「もう準備はいいのかな?ライガも来るか?」
「1人残されるのは流石に嫌だ!魔物出ないんだろ?なら行くよ!」
「ああ魔物は全部倒したからな、問題ない。」
「じゃあ転移発動岩山のてっぺん!」
唱えると全員で洞窟の前まで来ていた。
マジか!スゲーな!ってライガは、興奮、他二名うずくまる?何故?転移の浮遊感が慣れないらしい?
気を取り直して、じゃあ洞窟内に入って確認お願いしまーす。
と外で待ってようとしたが、問答無用で、そんなわけないだろ!一緒に行くぞと連れて行かれた。
まっすぐ一本道よ?誰でも行けるよ!横穴はあるけど。入らなきゃ良いだけじゃないか!
見つけた本人連れて行くのは、当たり前だ!
と2人から言われて、しょうがなくついて行った。
「あのさ?これって掘ったんだよね?」とライガ聞いてきた。
「勿論頑張ったよ?」
「どうやったらこんなに大穴が空くの?」
「魔法?」
「どうして疑問系?」
「適当に掘ってただけだから!」
「はぁーー、もういいや。」
「なら聞くなよー。」
「まさか、これ程とは思わなかった。まだまだ、出そうだな!」
「そうですね、ほとんどうわべを削っただけなんで、なんとも言えないですけど。」
「これだけの規模だ!しかも誰も手をつけていない、そして登録もされてない場所だ。ここの所有は、ガイアになるだろう。」
「そうなんですか?正直放置でもいいですよ?」
「いやいや、ガイアさん、これ程の鉱山は、なかなか無いですからダメですよ!放置なんて!」
「いやー、最悪、俺しか堀りに来れないなら一緒じゃないですか?」
「まぁ、そうかもしれんが、登録しといて損はないはずだ!」
「まぁ、そんなに言うなら、別に良いですよ?」
じゃあ確認は終わりましたかね?帰りましょうか!と言うと3人から「「「え!もう?」」」見たいな顔された。
いやいや、もう用事済みましたよね?何その顔は?
「実際どのように掘ったのか見たいじゃないですか?」
「いやいや、爆発とかさせてるから、皆がいたら危ないからね?破片とか飛ぶからね?やらないよ!」
なんだよ、その残念そうな顔は!
さあ帰るよー。外に出てー!
すぐ帰らないとさらになんか言われそうだ!
転移発動ソレントギルドマスターの部屋!
「ふう!帰ってこれたな!」
「「「いやいやいやいや!」」」
なんだよ、3人とも声揃えて!コントっぽいな?
「何で普通にここに帰ってこれるんだ?」
「転移したから?」
「いやいや、それだけでは説明が、、、?」
「ガイアじゃ無理だよ!」
最後!ライガ、何てこと言うんだ!まぁ、説明は無理だが!
取り敢えず、王都に向かうことが決定してしまったからなー、のんびり世界を見て回ることに変わらないからいいけど、面倒に巻き込まれるのは嫌なんだよ!だからギルマスたちに頑張ってもらおうと、お願いして今日は帰ることにした。
「おい!ガイア!その姿で帰る気か?」
何いってるんだ?「あっ!」ライガが姿エルフだぞって教えてくれた。
「これは、失礼しました。擬装魔法発動!」
「不思議な魔法ですね?」とサージベルさんがガン見してきた。
男に見られても俺は嬉しくないぞ?
「はあ、気を付けろよ?エルフ伝説上や物語の中だけしか出てこないって言っただろ?」
「はい、すみません。」
「あ、そうだ!しばらく村に帰ってないから一度帰っていいか?」
「ああ、いいぞ!」
するとシュトライザさんが「町を出るときには教えてくれ!」と行ってきた。
「はい、わかりました。」では、失礼しました。と宿に戻ることにした。
宿の受付に向かって、「あのー、宿泊延ばしたいんですけど良いですかね?」「はい、大丈夫ですよ。宿泊費用は先払いになりますがよろしかったですか?」
「あ、はい。大丈夫です取り敢えず1ヶ月でも大丈夫?ですかね?」
「はい、その前に出られる場合は、返金しますので。」
「はい、じゃあお願いします。」
支払いを済ませ部屋へと帰った。
防音結界発動!
「ん?どうしたんだ?」
「いやー、誰が聞いてるかわからないから念のため!」
「ライガ、ごめんな、こんな怪しいのに受け入れてくれて。」
「まぁ、いろいろおかしいと思ってたけどさ、命の恩人に代わりはないからな!むしろこっちがありがとうだよ?」
「世の中いろんな人がいるなかで、この世界に来たばかりだったんだろ?出会えてよかったよ!」
「そう言って貰えると嬉しいよ。俺はライガのこと弟みたいに思っててな。」
「何だよ、照れること言うなよ。俺も一応兄貴みたいに思ってるし、、、。」
うお!ライガがデレた!かわいい奴だな。頭をワシャワシャ撫でてやった。
「俺さ、ガイアと一緒に旅がしたい。ダメかな?」
「いや?ダメじゃないけど、俺には決める権利はないぞ?親父さんにちゃんと話して許可が出たらな!」
「うん!ちゃんと話すよ!置いてくなよ?」
ハイハイ、じゃあ一度村に行くかね?
どうする?転移でも行けるけど?「ギルマスに一言通さなくていいのか?」「あ、忘れてたよ。じゃあ明日だな。」
じゃあ手紙出しとくよ?と部屋から出て受付にいってくると、ライガが部屋から出てった。
「うん、この世界は本当に面白い!だが、ばれるの早かったなー!まあ、俺が墓穴掘ったんだけどね。」
「出してきたよー!」
「よーし風呂でも入るか?」とライガにふると顔がひきつっていたが問答無用だな。綺麗にしとかないと臭くなるだろ!
2人でワイワイやりながら過ごして早めに寝た。




