12話
それからしばらく、サージベルさんとシュトライザさんと話し合ったが、王都には俺がドラゴンを、持っていくことになったが、俺は顔を出さない!これだけは呑んでもらった。名前はまあしょうがないのでOKした。
ドラゴンを、しまって、さあ帰ろうかと思ったら、シュトライザさんが「ちょっと待て!」と引き留めてきた。
「ん?どうかしましたか?」
「魔石取ってきたんだろ?」「あ、忘れてました。」
サージベルさんも「あっ!」って言ってた。
ギルマスちゃんと仕事してるんだね。と心で思ってしまったのはしょうがない。
「取ってきましたよ?クエスト受けたんですから!」
「ここで、出したほうが面倒じゃないだろ?」
「ああ!確かに、流石ですね。ギルマス!」
とおだてたら、あらかわいい、赤くなった。でもおっさんが赤くなっても、俺は嬉しくない!
「今失礼なこと考えたか?」
「いえいえ、じゃあここで出しちゃいますね。あ、あと、色々取ってきたんで一緒に引き取っていただきたいと思うんですが?大丈夫ですかね?」
「ああ!問題ない!」
するとライガが、忘れてたけど、あれ、取ってこれたの?魔リキソウ!と聞いてきた。ああ、かなりとってきたぞ!と言うとよかった。と安心してた。
「あのー、ガイアさん?今魔リキソウと聞こえたんですが?」
「ああ、薬草を、取って来てほしいってお願いされてね!取ってきましたよ?」
「はい?誰にですか!」
「ん?誰にだ!ライガ!」とふったら薬剤師の人からだと言うと、
「ガイアさん申し訳ないです。薬剤師は、薬師のギルドがあるんですがそちらから冒険者に要請が入っていたんです。」
「要請が出ているならいいんじゃないの?」
「直接お願いされたらギルドの意味が無いんですよ。」
「ああ、そう言うことだったんですね。ギルド通せばいいんですね。」
「まあ、そうなんですが。余りいい感じがしないです。薬師の方に報告はいれときますね。」
「はい、わかりました。それでいいですよ。」
「ライガもいいよな?」
「うん!ごめんなさい。勝手に受けちゃって。」
「知らなかったんだから、それはしょうがないです。」
「ねえギルドマスター!」
「ああ、俺から話を通しとく!」
(これは2人には言えないが、かなり危険なことだ!本来ならギルドで受けている魔リキソウを、冒険者に直接お願いするのなら、違法でしかない。しかも、こんな若者で危険な場所にしか生えていない魔リキソウを、お願いするなんて常識的にも外れている!2人が気がついてないから、こちらで対処したほうがいいと、判断をサージベルがしてくれて助かった。これ以上信用を落としたくないんでな。)
「さあ、じゃあ取り敢えず出してもらっていいですかね?」
「ああ、お願いしたい。」
「結構な量取れたと思いますので、全て出していいですかね?」
「ええ!多ければ多いほどいいのでかまいませんよ。」
サージベルさんからOKが出たので全部出すことにした。
ちょっとした山が出来たな!と満足な俺と、その量にビックリした他3人の図。
大小の様々な魔石がこんなに取れるなんて尋常じゃない!とサージベルとシュトライザは思っているがライガは、別にやっぱり規格外だ!と思っているだけだった。
「あのー、ガイアさん?こんなに沢山どうやって集めたんですか?」
「ああ、魔物がいる場所を特定してまとめて倒しただけですよ?」
「これオーガとリザードマンだろ!ここら辺にはいないはずだ。」
「ああ、いなかったので、かなり遠くまで行って取ってきましたよ?」
しかも、何かでかい魔石が入ってますってサージベルさんが興奮していた。
「あ、レッドベアの魔石ですかね?」
あ、っと思ったときには、もう遅かった。ライガに出しちゃダメって言われた魔石だった。ちらっと見ると首を振ってため息をはかれた。もう出しちゃったんだからしょうがないだろ!と開き直った。
「かなり多いと言われましたがこれ程とは思いませんでした。これはおもった以上です。こちらはお預かりして査定させて頂いてよかったですか?」
「はい、かまいませんよ。あと、魔リキソウの他にも取ってきたんですが、出していいですかね?」
「ええ、お願いします。」
空間ボックスから、魔リキソウ、ドラゴン花、ミスリルの花を、取り出すと顎が外れるんじゃないかと思うぐらい2人が口を開けている。「あと、量が多いんですが使えるかもと思って持ってきたものがあるんです。」とミスリルの屑石を、出したら、サージベルさんが倒れた。
ちょっ!大丈夫ですか?と声掛けたら、すぐ気が付いたようだ。
「まさかと思うがリザードマンが居たところにあったのか?」
とシュトライザさんが言ってきた!
「はい、よくわかりましたね。」
「リザードマンが巣を作る所には鉱山があると言われているからな。」
「そうだったんですか?奥に進んでいって少し掘ったらこんなのも出てきました。」とミスリルの原石の塊を、出した。
サージベルさんが、これは私には無理です。とギルマスに泣きついていた。
シュトライザさんが「ミスリルの鉱山がどの辺にあるかわかるのか?」と聞かれたので、「はい。」と答えた。
「「はぁー。」」2人して、ため息をついて幸せ逃げちゃうぞ?
「ちょっと、ガイア!ミスリルって貴重なもんまで見つけてきたの!」
「たまたまだぞ?リザードマンを、倒したあとに気がついたんだ。」
「はぁー。」ライガお前もか?幸せ逃がしちゃダメだろ!
「すまんがちょっと俺でも考えが追い付かん!明日出直してもらっていいか?」
「ああ、全然いいですよ?」
「サージベル!しっかりしろ!明日までに全て鑑定しろ!」
「わかってますよ。あなたにも手伝ってもらいますからね。」
「当たり前だ。誰にも漏らすなよ!」
「わかってますよ!」
と言い争いながら2人が作業に入ったようなので帰ろうとしたら、
「あ、ガイアさんすみませんが魔リキソウとドラゴン花しまってもらっていいですか?」と言われたので、空間ボックスにしまった。
「花がかれてしまったら意味がないので。申し訳ないですが明日また出して貰えると助かります。」
「わかりました。では、失礼します。」
よーし、やっと自由だ!今日はベットでゆっくり休もう。とすぐに宿屋に帰った。
で、ライガから魔物とかその他の事を根掘り葉掘り聞かれ、答えると、ため息をつかれ、どうしてだ!と思うがやっぱり常識がないのがダメなんだろうなと自分でも思う。
やっぱり、誰か先生見たいな人いないかなー?
いるわけない!異世界だし。ちょっと神様もう少しこっちの情報くれてもよくなかったですか?と愚痴ってしまった。
その日の夜。
「、い、さん、、ます、、起きてください。」
「はっ!ちょっ!何で神様が?俺もう死んじゃった?」
「違います。起きましたね。ちょっと夢に入らせてもらいました。」
「へ!何かありました?」
「あなたが、私に対して文句があるみたいだったので!」
「え!いや!あれは!ちょっと言葉のあやと言うもんで!」
「わかってますよ。ちょっと貴方に情報が少なかったなっと私も思ったので、お伝えに来ました。」
「ほっ。よかった!本気で心配したじゃないですか!」
「この世界の事を余り伝えてなかったですからね。その方が楽しいかとおもったんですが?」
「面白いって、常識位はほしかったです。」
「まあ、それはしょうがないです。前の記憶残してますから、あとはこれから、世界がどうなってるかお伝えしようかと思って来ました。一応知ってたほうがいいかと思いまして、常識諦めてください。」
「一応貴方には、長生きして貰いたいので、まずこの世界は人族、魔族、獣人、エルフ、ドワーフ、精霊がいます。」
精霊?前そんなこと言ってたっけ?メルヘンな当たりに含まれていたのか?
「転生するとき選びましたから覚えていますよ。」
「それはよかった。一応それぞれの国が別れているので接点は、ないはずなんですが魔族の方が本格的に動きそうなので一応伝えておきますね。」
「はあ、戦争になりそうなんですか?」
「これから3年後辺りですかね?それまでに力をつけといてください。」
「はあ、巻き込まれるってことですか?」
「そんなことになったときの保険です。」
「わかりましたよ、で他には?」
「一個いい忘れてたんですけど、エルフとドワーフって絶滅したと言われていて、一応まだ存続しているんですが、引きこもってしまったので、出てこないです。」
「それを先に教えてほしかったです。」
「いやー、エルフを選ばれるかたなかなかいなかったので、忘れてました。」
「他にもいるんですか?転生者?」
「転生ではないですが異世界人はいますよ。まれに、召喚に巻き込まれたり?空間の裂け目から落ちてきたり?等で、」
「今も生きている人はいますか?」
「今は、いないですね。」
「そうなんですか。」
「会いたかったですか?」
「いや?ただ日本食食べたくはなるかなって。」
「何処かに残ってると思いますよ?かつて来た人の中に日本人居ましたから!米文化ですよね?」
「ええ!米どっかにあるんですか!パン固いんですよここの!」
「旅するならどこかで出会うと思いますよ。」
「楽しみに、自分で探します、いい情報ありがとうございます。」
「あとは、文献など調べるとマレビトとして登場してると思いますので、探してみてくください。」
「はい。今度王都に行くことになりそうなんで、探してみます。」
「おい、いい加減紹介してくれてもよくないか?」
「ああ、忘れてました。えっとですね、魔法を司る神です。貴方に会いたいって言ってたのでつれてきました。勝手に加護を授けていたようなので、あともう1神いますが気まぐれなので気にしないでください。」
「はあ、はじめまして、加護ありがとうございます。」
「ああ、魔法の発展がなかなか進まなくてな。面白い魔法発現してくれるから面白くて見てたんだ。」
「面白いって言われても、魔法使うことのない世界から来ましたからねしょうがないです。ゲームをもとにしてますから。」
「それでな俺からアドバイスだ!もし見つけれたらでいいから、魔法書があったら読んでみてほしい。」
「それは何故ですか?」
「この世界は魔法があるのに使えるやつが少なくてな、見て試して使ってみてほしい!使いにくいようなら、改良を出来るようにする!」
「そんな大役を俺なんかでいいんですか?」
「ああ、お前だからだ。知ってる人間より知らないやつのが解ることがあるだろ?それと一緒だ。改良をしたいときは俺を呼んでくれれば今日みたいに夢に入らせて貰うがな。」
「それはいいですけど。」
「もういいですか?貴方に一個お願いがあります。世界の発展が最近されていないので、他の種族の交流が出来るように、していただけたらと、思いまして。」
「どうやってです?」
「それは貴方に任せます。」
「はあ、出来るかわかりませんよ?」
「まぁ、出来たらでかまいませんよ。ちなみに出来たら一応ご褒美用意しときます。報酬がでたほうがやる気が出るって聞いたので。」
「誰から聞いたんですか?まぁ、いいですけど。」
「おや、報酬聞かないんですか?」
「出来るかわからないのに、聞いても仕方ないじゃないですか、出来たときの楽しみにしときます。」
「それはいい考え方ですね。」
「今3神から加護を獲ているのでレベルやその他でもサポートされると思うので死なないよう頑張ってくださいね。」
「言われなくても頑張りますよ。」
「それでは、また、お逢いできるときまで。」




