11話
それからしばらくしたら、ギルドからサブギルドマスターが、慌ててやって来た!
ドンドンと叩かれた扉を開くと、サブギルマスさんが立っていた。
ハアハア、入ってもいいですか?ハアハア。
はい、どうぞ。
あの、ハアハア、手紙の、ハアハア、
落ち着いてからでいいですよ。
深く深呼吸をして、手紙の内容は間違いないんですか!
「はい、もちろんです。」
「ドラゴンって、緑色のドラゴンであってますか?」
「はい、そう報告が来ております。」
「ドラゴン単体で挑むってどんだけ無謀なことしてるんですか!」
「それは帰ってから聞いたので知りませんでした。」
「いやいや、そんな問題では無いでしょ!で、ドラゴンは何色でした!」
「私が倒したものはグリーンドラゴンだそうです。」
「あなた、鑑定まで出来るんですか?」
「あ、内緒でお願いします。」
「はあ?」
「でも討伐の証拠はないですよね。あんな大物持ってこれるわけ無いし。」と言い切るとライガが、まさか!と顔を向けてきたので、うんとうなずいた。
「えっとですね、これも内緒でお願いしたいんですが、私ドラゴン持って帰って来たんですよ。」
「はい?」
「いや、だから、ドラゴン持って帰って来てるんです!」
「はっ!」
今この場に出せるの頭ぐらいだけど、頭でもでかいしなーーー?
って考えてると?
「もしドラゴン持って帰ってこられているなら、今から見せてもらっていいですか?ギルドで!」
「はあ、ギルマス大丈夫ですかね?」
「そこは私が何とかします!」
「はあ、じゃあギルドの一番広い場所開けといてください。」
「でしたらギルド裏手に倉庫があるのでそこでお願いします。」
今回ばかりはしょうがないので、ギルドへと向かうことにした。
やらかし過ぎだろう!とライガが言ってきた。そんなこと言ったって出合ってしまったらしょうがないだろ。たまたまだ!
そんなにこんなことばかりあるわけ無いだろ、狙ってるとしか言えないぞ!こんな話をして、ギルドについた。なぁ、倉庫ってどこにあるんだ?裏だと思うぞ?裏手に回った。
裏手に回ると何とギルドマスターが居た!
何であの人がいるんだ?サブは何してるんだ!と思ったが流石に大人げないと思い倉庫前まで向かった。
「、、、」
「、、、、」
何?この沈黙!どんな空気かんだよ。そんなことを思っていると、ライガがどうしたんですか?とギルマスに声をかけた。
すると「ドラコンを討伐してきたと聞いた!」
「ええ、それで?」
「ドラコンの討伐隊を編成していてそんな情報が入ってきたんだ!ギルマスとして、見に来ただけだ!」
「へー、そうなんですか。」
「、、、、」
するとサブギルドマスターが焦って現れた!
「ガイアさん、すみません。こんなところまで来ていただいたのに。」と目線をギルマスを、睨み付けた!
「なぜ?あなたがここにいるんですか!ここには来なくていいと言いましたよね?」
「だが、確認は必要だろう?」
「今回ばかりは、あなたの一存ですよね!私はガイアさんの事を考えてあなたには、関わらないでほしいと要望を出し、あなたはそれを承諾したにも関わらずです。」
「冒険者の事を一番気にしなくてはいけない立場なのにですよ。」
「すまなかった。だが、どうしてもドラゴンを、見たかったんだ。」
「そんな子供のような理由で冒険者に迷惑をかけるとか、あり得ませんね。」
「あの!ここで見せるのはいいですけど!秘密を守れないなら俺はこのまま帰りますが、よろしいですかね?」
「あ、ガイアさん、すみません。秘密とはどのような内容でしょうか?」
「おれ自身のことでもあるので、絶対に口外してほしくないんですが?」
「それに関しては、徹底させて頂きます。もし、不安でしたら誓約書書くことも可能です。」
「えーっと?誓約書でお願いします。」
「わかりました。すぐに用意いたします。内容もそのときに伺います、取り敢えず、倉庫内に入ってお待ちください。」
「あなたも一緒に来ていただきます。」とギルマスを強制的につれていった。
なあ、どう思う?ギルマスって子供っぽいのな?ドラゴン見たくて来たとか?
もしかして、言葉も足りないけど、その他もいろいろ残念な人なんじゃないか?
んーーーー!ま、俺の秘密ばれなきゃいいや!
ガイアは軽すぎる!もうちょっと慎重に行動して!
て年下から説教をされるのだった。
同じ頃、ギルマスもサブギルマスにものすごく怒られていた!
サブギルマスが戻ってきて、ギルマスはなんだか、さっきより小さくなってる気がするって思っていると。
「ガイアさんお待たせしました。どのような誓約書をお作りになりますか?」
「えっとですね、私なんですが、空間ボックスと言うものを持っていまして、そのなかにドラゴンを、しまっているんですが、その事を口外してほしくないんです。あと、ドラゴン持ってきたのが自分とわからないようにして頂きたい。」
「はい、わかりました。そのように作成させて頂きます。」
あなたも、わかりましたね!と言うと頷いていた。
「書面の確認をお願いします。」
「はい、確認しました。大丈夫です。」
「では、我ら二人の血を垂らします。これで誓約完了です。」
「わがままいってすみません。」
「いえいえ、こちらが無理にお願いしているんですから、これくらいはさせていただ来ます」
「じゃあこのままここに出させてもらいますね。」
「はい。お願いします。」
空間からグリーンドラゴンを、頭と体に別れているが出していると?
「ちょっ!そんなでかいドラゴン仕留めたんですか!」
「、、、、、!」
何かギルマス二人の内1人声出てないぞ!
そして、ライガも口があんぐり開いてるぞ?
「自分にはドラゴン初めて見たんで普通のサイズがわかんないですけども?」
と伝えたら3人とも黙ってしまった。
「えっと?どうしました?いきなり無言こわいじゃない?」
「いや、ちょっと待ってくださいね、」
「ちょっとギルマス!起動してください!私だけでは判断できませんよ!」
「う、ああ、すまん。だが俺が発言していいのか?」
「私に言ってくれればいいです。」
「あのーーー、もういいですよ。口下手なのは理解しましたので。」
「ガイア殿すまなかった。」とギルマスから謝罪された。
「いえいえ、こちらも大人げなかっただけですから。ただ初対面の人にいきなりお前とか呼ばれたのが嫌だっただけです。」
とはっきり伝えた。
「ああ、普段から余り人と喋ったりしないから、つい出てしまったのだ。」
「私に任せず自分でやってればこのようなことには成らなかったと言うことですよ。」
「、、、人は苦手だ!」
「ギルマスが何いってるんですか!」
あはは、これからは普通でいいですよ。
そういっていただけて助かります。ありがとうございます。ガイアさん。
「で、このドラゴンどこに居たんだ?」
「ああ、かなり遠い場所になりますよ?山2つか3つぐらい越えた辺りの開けた場所の大きな木が1本生えてましたが?」
「はっ?大きな木ってやどり木の所ですかね?」
「やどり木って何ですか?」
「えっと?木が1本だけ生えている丘のことです。」
でもここから1ヶ月近くかかる場所ですよ?
と言われ、魔法で移動してるのですぐ着きますよ、と答えたら、ああそうだったみたいな顔された。
3人とも失礼なこと考えてるな!絶対に!と3人を睨んだら目を反らされた!
でも、あそこに出たドラゴンなら報告があったものと一緒だと思います。
「ドラゴンってそんなにヤバイ相手なんですかね?」
「「「はっ?」」」
倒したあんたが何いってるんだ!って顔してるぞ!3人とも!
「だから、ドラゴン初めて見たって言ったじゃないか!」
「ああ、そうだったな!すまないな!」
「ドラゴンは、発見したら、生きて帰れるかどうかの相手だ!」
とギルマスが教えてくれた。
そういえば、2人の名前聞いてなかったな!ついでだし聞いとこう!
「あのー、そういえば、お二人の名前伺っていなかったんですが?お聞きしてもよかったですか?」
「!?これは申し訳ありませんでした。ザブギルドマスターのサージベルと申します。あちらは、ギルドマスターの」
「シュトライザだ!」
「サージベルさんとシュトライザさんですね、いやー自分も聞いてなかったので、すみませんでした。」
「呼び捨てでいい!」
「ギルマスが何言ってるんですか?わたしのことも呼び捨てでかまいません!」
「はい、ありがとうございます。」
「話がそれてしまいましたね、で普通は、災害級の認定がされて、国にお願いして、討伐隊の編成をして、討伐出来るかどうかの相手です。ちなみにここまで綺麗なドラゴン見たことありません。」
「それは俺も思った!どうやって退治したんだ?」ギルマス事シュトライザさんに言われた。
「えっとですね、寝てたので、起きたら厄介そうだったのでゆっくり近づいて首を、落としました。」
「「えっ!」」サージベルさんとシュトライザさんが見つめあってますね、仲良しなんですね。
「いやいや、普通は刃物が通らないんだ!どうやったら切れるんだ?」
「あ、魔法で剣を作ったので簡単に切れました!」
「、、、、。」ガイアさんは普通じゃなかったですね。
「聞こえてますよ!」
「すみません。」
「ガイアさんこのドラゴンどうされるんですか?」
「魔石とりに行っててたまたまあっただけで、魔石になるかと思ったらこのまま残ったので持ってきただけなんで?」
「、、、、。」常識もなかった。
しっかり聞こえてるからな!ライガまで混ざりやがった。
「すまないが、ドラゴンを、王都まで持っていってもらいたい。」とシュトライザさんがまともに言ってきた。
「なぜか聞いてもいいですか?」
「これだけ無傷のドラゴンを、誰も引き取れないからだ。」
「どう言うことですか?」
「ドラゴンは、基本ボロボロの状態以外発見されたことが無いんだ。討伐自体めったに無いし、ドラゴンは、捨てる場所が無いぐらい貴重な材料になるんだ。」
おおー、めったにしゃべらないシュトライザさんが、頑張って説明してくれた。
「それはここでは売れないしさばけないってことですかね?」
「ああ!そうだ。申し訳ない。」
「いやいや、別に売ろうとして持ってきた訳じゃないし問題ないですけど、何故王都何ですか?」
「これだけのドラゴンだ!オークションに掛けたら売れると思ってな!」
「そうですね、あと、ドラゴン討伐したことは報告を上げないといけないので、ドラゴンを、預かりたいのですがこれだけ立派なドラゴンちゃんと保管出来るかわからないので、出来ればガイアさんに持って行ってもらえたらと!」
「わー、そこまで考えてなかった!それってすぐじゃ無いとダメですかね?」
「どっちにしても王都まで2ヶ月近くかかるので早めに出発しないと、、、、?」
「あ、気がつかれました?」ライガは、すでに気がついていたようだ。
「ガイアさんは、魔法で移動していたと言ってましたが?まさか、移動の時間がそんなに掛からないってことでしょうか?」
「はい、そうですね。それも含めて誓約書いてもらったんです。」
「ああ!そう言うことだったんですね。納得しました。」
どちらにしても王都までこれ持って行くの大変そうだよなーーー。と考えていた。自分以外持ってけないわな。




