103話
side~ガイア
何だかんだで、馬車の見本を作ってしまったガイアだったが、皆の魔法を強化しながら片手間に出来るものを、更に作り出していた。
~ガイア「そういえばさ、妖精がいるなら、精霊っているのか?」
~ハロルド「それはー!知らん!」
~ライガ「精霊ってどんな存在なの?」
~ガイア「ん?俺もよくわからんよ?」
~ライガ「なんだよ!それは。聞いたのはガイアだろ?」
~ガイア「わからないから聞いたんだけど!」
んー、どっちも変わらないのかなひょっとして?呼び方が違うだけなんてことも、ありそうだし。
~ハロルド「急にどうしたんだ?そんなこと聞いて?」
~ガイア「ちょっと思っただけだよ?」
今日の分の魔法修行は、終了した。家に戻り食事を取って明日早くに町に行くことを決めてあるので、みんな早起きするだろうと思い、柔らかいパンを作っておこうと、食後に人作業してサンドイッチにして空間にしまっていった。
これで、朝から面倒な作業が減ったな!
明日、ガンダスさんにも差し入れを持っていこう。どうせろくなもん食べてないだろうし。野菜たっぷりのとお肉たっぷりの2種類を準備して、これはバスケットに入れておく!
よーし、準備終了ーー!風呂入ってこよ!
翌朝、一番早起きなのは、ハロルドだった!
~ガイア「ハロルドおはよう、もう走り込みしてたのか。」
~ハロルド「今日は町にいくって言ってたからな、毎日の日課は続けることに意味があるんだぞ?」
~ガイア「その言葉、ライガに聞かせたい!」
~ハロルド「全くだ!起きてすらかなかったぞ?」
~ガイア「まだ寝てるだろうな。絶対に!」
案の定、ライガが起きてきたのは、一時間ぐらい後だった。
皆で朝食を食べて、今から、ガンダスさんに会いにいく予定だ!もちろん転移で移動ですよ?当たり前じゃないですか!乗り物酔いやすいんだから!
~ガイア「これからも、馬車よりこっちで移動がいいと思うよ?」
~ハロルド「人が居なければな!」
~ライガ「そうだよ、都合よくいってるだけじゃないか!」
~ガイア「2人とも鋭いな!まあいいじゃないか、どうせ町人歩いてるような町じゃないし。」
そうは言っても一応町に転移する際に、人が居ないところをちゃんとマップで見ていたガイアだった。
さっさと鍛冶屋にいくよー。ガンダスさんの仕事風景見たいし。あと魔石とか使えば魔剣何かも作れるかもしれないし。昨日からそれを考えて少し寝不足なんだよ。
~ハロルド「そんなに急がなくてもいいだろ?」
~ライガ「そうだよ、そう言うところが子供だよな!ガイアって!」
失礼な!魔剣だぞ!興奮するだろ。まあ出来るか全くわからんが!駄目なら魔法で作るしかないし。俺が作ったら何か違うものになりそうな気がして作ってないだけなんだけどね。
変な話してたら、鍛冶屋に着いた。
~ガイア「こんにちはー!ガンダスさん居ますかー?」
~ガンダス「、、、。」
~ハロルド「返事がないが、奥から音が聞こえるな!」
~ライガ「えっ!俺なんにも聞こえない!」
~ガイア「流石獣人の聴力だね!俺も聞こえないや!」
~ハロルド「どうする?奥まで勝手に入っていいものか?」
~ガイア「んー、大丈夫じゃないかな?熱中してるだけだろうし?取り敢えず気付いてもらえるように、声を出していこうか?」
~ライガ「そうだね、声に気かつけばビックリはしないよね?」
~ハロルド「作業中に怪我させたら大変だからな!」
~ガイア「じゃあ、ガンダスさーん!こんにちはー!」
~ハロルド「こんにちはー!」
~ライガ「こんにちはー!」
と声を出したのが良かったのか、やっと気がついてもらえた。
~ガンダス「おおー!よく来たな。すまんが少しだけ待っててくれ。今乗ってきた所なんじゃ!」
ん?邪魔してしまったかな?じゃあ店のほうで少し待たせてもらおうかね?
~ガイア「じゃあ店のほうで待ってますねー!」
~ガンダス「了解した!」
いやー!鍛冶って大変なんなだ!前の世界で剣を打ってるところを見たことはあったが実際間近で見ると熱量が半端なかった。
鉄は熱いうちに打たなければならないって言葉が思い浮かんだ。確かにな、でも1人でやるのって大変なんじゃないだろうか?
それから30分位過ぎた頃に、ガンダスさんが店の方にやって来た。
~ガンダス「すまんかったな、久しぶりの打ち込みだったのだ、ちょっと勘が鈍っているようだ。」
~ガイア「そうだったんですか?でも、ここにあるものも作ったんですよね?」
~ガンダス「ここにあるものは鉄しか使っていない。鉱石を使うものと作り方が違うんじゃ!」
~ガイア「そうなんですね。」
~ガンダス「まだ、お主たちの剣は出来ておらんよ?今日はどうしたんだ?」
~ガイア「剣の進展具合と相談がありまして、少しよらせてもらいました。」
~ガンダス「相談?なんじゃ。」
~ガイア「ガンダスさんはこれって見たことありますか?」
ガイアは、自分で作ったバネを取り出した。
~ガンダス「なんじゃ?この曲がった鉄は?」
~ガイア「やはり見たことなかったですよね?これはバネって言うもので、衝撃を吸収するための物です。」
~ガンダス「どう言うことだ?このように細い鉄でどうやって吸収するんじゃ!」
ガンダスさんに、バネを手渡し、感触を覚えてもらえればと思ってルンだけど。どうかな?
~ガンダス「なんだこれは、本当に鉄なのか!」
~ガイア「はい、間違いなく鉄です。どうですか?」
~ガンダス「これがあれば、かなりの物が作れるようになると思う。まだどんなものかは、これから試してみないと分からないが!これをどうやって作ったのだ!」
んー、魔法だけど作り方も一応わかるからそっちを伝えたほうがいいかな?強度とかは研究してもらうしかないが!
形に鉄を流し込みゆっくり熱をとると完成するって言う至ってシンプルなもののはずだ!
ある程度実践しながら見せたほうがいいかな形は作ってきたんだよね実は!
熱をとるための土もしっかり用意済みだ!
急に冷やすと強度が下がるってことは覚えてるんだがな。
ある程度の説明でわかってくれればいいが!説明だけでかなりの時間が掛かってしまったよ。




