プロローグ
道を歩いていると耳元で呪文のような言葉が聞こえた。
そして次の瞬間目の前が真っ黒になった。
最初はめくらみかと思った。
しかし、明らかに自分は何か黒いものが渦巻いている。
「誰か助けてくれっ」
だが、誰かが助けてくれるわけでもなくただずっと黒いものは自分の周りを渦巻いている。
音もない、視界も真っ黒。
「うわああああああああああああアアアア」
ついに僕は発狂してしまった。
なぜこうなったのかすらわからない。
体もさっきから妙な浮遊感に包まれており感覚もない。
僕は死んでしまうのか。
そう思っていくうちにどんどん恐怖が込み上げてきた。
そうしていくうちに意識が途切れた…
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それからどれぐらいたったのだろう。
「ついに成功しました。また、こやつには魔王様の力に対する適性もあります。」
「そうか。ではこいつには我が魔力を大量に注ぎ込むとしよう。これで全てを滅ぼすことが叶う」
と言う声で目が覚めた。
「ここは…どこだ…。」
と言うと目の前にいるいかにも邪悪そうな男が、
「よく来てくれた。我が名は魔王アルデスト。さあともに世界を滅ぼそうぞ。破壊の使者よ。」