手温
手温
米屋品楠(compepax)
どうして私はここにいるのだろう
どうして私はいるのだろう
記憶がない
白い闇の中
一人で孤独だったことは覚えている
目覚めた時はいつだろうか
気付くと自分の右手が大きな手で包まれていた
片方には同じ大きさの手を繋いでいた
しかし今は一人だ
あのころの思い出は何処にあるのだろうか
感じる
両方の手の平に五本ずつの指が
温かい
ずっとこの手をみつめた
白い孤独の中の温もり
私はこの手で何が出来る?
その答えを探したい
歩き出そう走っていこう
仲間と父と共に
それが私の答えだ
見えない闇の奥へ
○なろう王道ジャンルの一つ「異世界転生/転移」。これは、彼らの“現地弟子”が主人公の物語
「異世界物語は面白いけど、流石に一世代時が過ぎれば現地弟子が台頭する」という作品を連載中です!
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