函館山
「山田達夫、分りましたこちらで捜査します。」
「警部、どうしたんですか。」
「今道警から協力要請が出た、被害者は山田達夫だ、調べて見てくれ。」
「わかりました。」
夏目と橋本は被害者の山田達夫の高校へ向かった。
「すみません、警視庁捜査一課の物ですが、ここの生徒ですか?。」
「ええ、何かあったんですか。」
と、2人の生徒が言った。
「実はですね、その山田さんが新得で死体で発見されたんです。」
「えーっ、山センが死んだ。」
橋本はその高校生に話を聞くことになった。
「そう言えば、昨日北海道へ行くとかって言ってたな。」
「うん。」
「先週に休みを取り、上野発の特急「鳥海」に乗って北海道へ行くとか言ってたな。」
「ああ。」
早速、橋本と夏目は六郷警部に報告した。
「警部、山田は昨日10時30分発上野発特急「鳥海」で青森まで行き、連絡船に乗り北海道へ行ったことはわかりました。」
「そうか、犯人は何かの恨みによる犯行の可能性があるな。」
そこへ、長山と西原は9ミリ口径拳銃の入手ルートを追っていた。
「警部、9ミリオートの出どころがわかりました。」
「その拳銃はどこで入手したのだ。」
「犯人は、アメリカのSWオートマチックを密輸して販売していたそうです。」
「今、中島と花房が密売人を追っています。」
中島と花房は、拳銃売人リチャード・ハンスを追っていた。
「オーノー、ハナシテクダサイ。」
「お前が売人だな。」
連行したリチャードは、取り調べ受けていた。
「私は、何で取り調べしなきゃならないんだ。」
「その1丁が、殺人に使われたんだ、誰が買った。」
と、花房は机をたたいた。
「わかった言います、神崎に売ったよ。」
そこへ、六郷警部は長山たちを集めた。
「今中島刑事が、売人のリチャードに9ミリオートを買った人を特定した。」
「誰です。」
「この男だ。」
犯人は神崎 雅之と判明した。
その頃、亀山達は函館に来ていた、朝市を見物した後函館山を登ることにした。
「いやー、函館山は眺めがいいね。」
「本当だ。」
と、石清水は言った。
その時、銃声が聞こえた。
バキューン。
「何だ今のは。」
「拳銃だ。」
「アハハハハ。」
「あっお前は、神崎。」
「よくわかったな、俺が犯人っだって。」
「じゃあ、新得と晴海埠頭で起きた事件の犯人は。」
「そうさ、郷田と山田は俺が殺したって事をね。」
「やっぱり、あんたが。」
神崎は、SWオートマチックを片手に握っていた。
「死ねぇっ。」
そこへ六郷警部が到着した。
「そこまでだ、神崎。」
「くそーっ。」
神崎は剛田と山田殺害容疑で逮捕された。
「亀さん、とんだ休暇だったな。」
「ええ。」
「おっ、夜景が凄いな。」
「何しろ、函館山は夜景が凄い観光名所何ですよ。」
「そうだな、今度は妻と一緒に行こうかな。」
亀山と六郷は、函館の夜景を見ながら一息ついていた。
この作品はすべてフィクションです
劇中の寝台特急「ゆうづる5号」と特急「おおとり」と特急「おおぞら1号」と特急「鳥海」は昭和58年の時刻を使用しています 劇中の青函連絡船は昭和63年に廃止されました。