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一日一転 =日替わり転生生活=  作者: 青依 瑞雨
一日一転 =日替わり転生生活= 本編
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覚醒

『あらぁ~、この剣が気になるかしらぁ?これは、私が一番得意な魔法のぉ~神刀【アダモロス】って言うのぉ~♪カッコいいでしょ!』

 あの時、私は見ただけで【アダモロス】の原理をなんとなく理解できていた。

 それは、きっと私が【アダモゼウス】の魂から生まれた存在からなんだろう。

 あの時、確かにアダモゼウスは、指先から板状に形を変えた魂を出したはずだ……。

「こんな風に!」


 ブヴン

 

 あの時と同じ音がして、指先から板状の魂を出てくる。

 後は、オーラ的なもので覆っていたはず……。

 不思議と、やり方が頭に浮かんできた。

 【魂糸】を展開させて、それで右手全体を覆うように操作する。

 【自己強化】を板状の魂に掛けて、切れ味を乗っける。

 

 ギュウウゥン!!!


「なんか、随分と【アダモロス】と見た目が変わっちゃったけど、成功でいいのかしら?」

 それは、まるで青い翼だった……。

 アダモゼウスの物は、赤黒い両刃の剣だったけど、私の物は、空の様な青色の翼に似た形をした片刃の刀だった。

「とりあえず、振ってみるか……」

 私は、軽く大地に向かって刀を振り下ろした。


 ザァン!


 ……国が割れた。

 いや、裂けたといったほうがいいのだろうか?

 私の立っている位置から始まった大地の裂け目は、先が見えないほど続いていた。

 穴の奥も暗くて底が見えない……。

「ふむ……。これ、よっぽどの時以外、封印しよう。気軽に使える刀じゃないわ……」

 予期せぬ展開から、私は、木草樹の力とアダモゼウスの力を使えるようになってしまったようだ。

「……さぁて、次は能力拳法についてまとめようかな?」

 幸いにも、【巣作蜘蛛】の知識のおかげで、能力拳法については色々分かったことがあった。

 まずは、この能力拳法だが、【マールド】が最強と認めた10種類の能力拳法と、拳法家が最強と噂する10種類の拳法があるらしい。

 【マールド】、つまりは国が最強と認めている10種類の拳法がこれだ。

 ・【勝底密御しょうていみつみ

 ・【重罪心疲じゅうざいしんぷ

 ・【放腐土帰ほうふどき

 ・【爆砕壊破ばくさいかいは

 ・【鬼心爪殺きしんそうさつ

 ・【聖天癒塞せいてんそうそく】※蘇命神奇の分流

 ・【蘇命神奇そめいしんき

 ・【器転自武きてんじぶ

 ・【空風流止くうふうりゅうし】※勝底密御の分流

 ・【精神無気せいしんむき】※爆砕壊破の分流


 んで、拳法家が最強だと噂する【十大拳法】がこれ。

 ・【勝底密御】

 ・【重罪心疲】

 ・【放腐土帰】

 ・【爆砕壊破】

 ・【蘇命神奇】

 ・【人世終界じんせしゅうかい

 ・【器転自武】

 ・【練気放士れんきほうし

 ・【分切一付ぶんせついっぷ

 ・【鬼心爪殺】


「ふむ……」

 どうも、この【十大拳法】ってのが、木草樹が莫大な力を授けたと言われている最強の格闘家【巣作すづくり せみ】が10人の子供達に授けた拳法らしいのよね。

 【人世終界】に関しては、国と魔女が隠蔽している能力拳法だと【歩み】で知っている。

「そりゃ、あんな反則チートな能力、おおやけにはできないわよね……」

 言ってしまえば、【マールド】の核兵器みたいな扱いなのだろう。

 確実に対象を仕留められる分、本当に性質たちが悪い。

 ただ、使い手が人間であるのがせめてもの救いだろう。

 良心というものがある限り、世界が滅ぶような事態にまではならないだろうから……。

 さて、私がこの120年で転生した能力拳法使いだが、実は結構な数である。

 だが、そのほとんどが【重罪心疲】の使い手だったのだ。

 というのも、【重罪心疲】は、国が能力拳法の基本として定めているものなので、あちこち道場での簡単に覚えることが出来る物なのだ。

 ただ、奥義である【覚醒停体かくせいていたい】だけは、【聖心】のリーダーのみ、習得が許されるようで、道場の師範でも知らない秘伝的なものみたいだった。

「本当に、私は運がよかったんだねぇ……」

 私が、能力拳法を極めるまでに至ったものは、全部で5つ。


 ・【暴傷外与ぼうしょうがいよ】※爆砕壊破の分流

 ・【重罪心疲】

 ・【放腐土帰】

 ・【器転自武】

 ・【爆砕壊破】

 

 この5つ以外にも、極めた人に転生しているのだが、分流の分流だったり、あまり役に立ちそうもなかったりしたので、【アダモゼウス】に抗うための技術という選択肢から外させてもらった。

 そして、極めてはいないけど、奥義以外なら使用できる能力拳法がこれだ。


 ・【勝底密御】

 ・【鬼心爪殺】

 ・【蘇命神奇】

 ・【聖天癒塞】

 ・【精神無気】


 【聖天癒塞】は、生物の傷を塞ぐ能力拳法。

 ぶっちゃけると、【自己強化再生】の超劣化版。

 そして、【精神無気】……。

 これは、私にとって結構厄介な能力拳法で、精神を攻撃できる能力拳法なのだ。

 魂に直接ダメージを与えられるから、色んな意味でものすごく痛い。

 一度だけ、この能力拳法使いと戦ったことがあるのだが、マジで死にかけた。

 本当の意味で消滅しかかったのだ。

 【精神無気】の奥義は、相手の精神を崩壊させて植物人間状態にする技である。

 瞬時に技の能力ちからを理解して、自殺していなかったら、間違いなく消滅していた。

「あの戦いの後に、【精神無気】の能力者に転生できるなんて、ある意味運命的よね……」

 さて、能力拳法についての整理は、こんなものかな?

 能力拳法は、技術なので、転生した先々で使用できる利点が素晴らしい。

 【ファーベル】の【特異能力】は、生まれつきの能力なので、その肉体でないと使用できない。

 【テントナル】の【退進化】も、血統による自己細胞変化なので、その肉体でないと使用できない。

「結局、私は【能力拳法】と【魔法】で抗うしか、選択肢が無いのね……」

 とはいえ、その【魔法】で【退進化】よりも素晴らしい【変身】を使用することが可能になった。

 【魔法】で【特異能力】の真似事だってすることが可能だ。

 私にとって、肉体的な技術である【能力拳法】と、精神的な技術【魔法】を極めていくことが、【アダモゼウス】に抗う一番の手段なのだろう……。

 幸いにも、【変身】と魂剣も覚えることが出来て、何時でも最強の肉体と、最強の武器を生み出せるようになった。

「あー、今度ヌメっちに会ったら、一緒に魂剣の名前考えてもらおう……」

 私は、残った時間を、【歩み】の整理で編み出した技や魔法の試し打ちに費やした。

 どれも、中々の威力で、今後の戦闘などに使えそうなものばかりだった。

 こうして、私の3度目の魔女への転生は、中々有意義な時間を過ごして、終わりを迎えることが出来た。


 アダモゼウスが回収に来るまで、残り95年。


 <今回の転生先で得たもの>

 ・魔法【変身】:肉体の細胞を変質させ、強制的に成長させることによって、どんな姿にでもなれる。但し、寿命を削る為、使用中に絶命する恐れあり。

 ・魂剣【名称:未定】:青い翼の形をした片刃の剣。切れ味=MPの消費量となるので、MPを上乗せすれば、威力と切れ味を好きなだけ上げることが可能。

 ・能力拳法【爆砕壊破】(極):どんなものでも木っ端みじんに破壊できる能力拳法。

 ・能力拳法【聖天癒塞】:生物の傷を塞ぐことが出来る能力拳法。奥義未習得。

 ・能力拳法【精神無気】:精神に直接攻撃できる能力拳法。奥義未習得。

 ・技術【退進化】:血液の流れを操作して、体の機能を一部活性化させることで、半蟲半人の姿へ変化する。その機能が蟲から進化した人間にしかないため、そういった人に転生した場合にのみ使用可能。

 ・技術【先祖返り】:獣人が原始の力を呼び覚まして、肉体を変質させて獣化する技術。獣人に転生した場合のみ、使用可能。

 ・新魔法、新技:省略。

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