表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一日一転 =日替わり転生生活=  作者: 青依 瑞雨
一日一転 =日替わり転生生活= 本編
64/253

夜が来る!

 太陽が傾き、日が沈んでいくごとに、蛙に掛かっている【木縁樹草風華きえんじゅそうふうか】のオーラが小さくなっていく。

 よし!【エンシェントドラゴン】の知識通りだ!

 理由は分かっていないけど、【木縁樹草風華きえんじゅそうふうか】は、夜には発動しないようだ。

 恐らく、光合成や睡眠などの理由だと思うけど、あくまでも私の推測である。

 正しい理由は分からなくても、【木縁樹草風華きえんじゅそうふうか】が消えてくれるのならば、卵ちゃん的にはオールオッケー!

 ほら、さっさと消えちゃいなさいよ!

「おぉ……おお?」

 蛙が自らの体をキョロキョロと見回す。

 どんどんオーラが小さくなっていくのが、目に見えて分かるようだ。


「ふぅ~、やったぜ……」

 辺りが真っ暗になり、日が完全に沈んだ時、蛙の体を包んでいた【木縁樹草風華きえんじゅそうふうか】は、完全に消え去っていた。

「はぁ~……つかれた……」

「ワシもや~……、今日はどえらいことがてんこ盛りすぎて、目が回りそうやったわ……」

 二人して、岩場に倒れこむ。

 お互いにへとへとである。

「はぁ~、今日はここで休もうかね。月明りで周りを見渡せるし、何かが襲ってくるなら分かりやすいでしょうしね」

「まぁ、大丈夫やと思うで……。ドラゴン倒すようなやつに喧嘩売る馬鹿は、ここらへんにおらんやろ。それこそ、木草樹様の命令がなければやけどもな……」

 寝そべって満天の星を見ながら、息が整うまでゆっくりと休む。


くぅぅ~!


「ああ、お腹空いた」

 私のお腹が、豪勢な夕飯をご所望である。

「あぁ、ワシもや……。って!なんや、そんな目で見るんやない!!」

 私が蛙を無表情に見ていたのに気が付いたのか、蛙は慌てて後ずさっていった。

 別に、変なことは考えていない。

 ただ、蛙肉って美味しいのかな?って思っただけだ。

「よよっ、よだれを拭けや!ワシうまぁないで!ごっつマズイって評判やからな!!」

 おっと、無意識によだれが口の端からこぼれていたらしい。

 いかん、いかん。

「あはは、冗談よ~!さすがに、ケロちゃん食べようとは思わないわ~」

「いやぁ~、信用できへんな~……。ごっつ獲物を見るような目をしてたで、自分」

 蛙が脂汗を掻きながら、じと目でこちらを見てくる。

 まぁ、蛙は元々じと目だけども……。

「はは、気にしないでちょーだいな!さて、じゃあ夕飯にしましょうか?」

 私は、【コアトル】の肉を【魂糸】による【念動力】で、調理して骨付き肉の形にする。

 さぁ、バーベキューの始まりである。


 上手に焼けました~!


 こんがり焼けた肉の香りが、空腹状態の腹を刺激する。

「これ、絶対美味しいやつ~!!」

 美味しいにおいをさせるドラゴン肉を鼻歌交じりにかぶりつく。

「んんっん~♪」

 美味い、美味すぎる!!!

 どこかの美食家だったら、今頃口からビーム発射してる。

 それくらい美味かった。

「……なぁ、ワシもそっち食べさせてくれへんか?」

「ん?あれ?気を使って、そっちにしたつもりだったんだけど……」

 バッタの足をちびちび食べていた蛙君は、明らかに不満そうな顔でこちらの肉を睨んでいた。

「アーーーーホーーーーーかーーーーー!!!いちいち、ツッコミさすなや!!誰が好んでバッタの足なんぞ食うかい!筋張ってまずいんじゃ!わ~、食わせぇ!食わせぇ!肉食わせぃ~!」

 まるで、子供のように駄々をこねる蛙君。

 ああ、こいつなんか可愛いな~。

「いや~、ごめんごめん!蛙って、虫食べるもんだとばかり思ってたからさ~。はい、お肉」

 私が肉を渡すと、まるでひったくるかのように取ってがっつき始めた。

 その様子を微笑みながら見ていた時に、不思議な感覚が体中を巡った。

「?」

 口から胃へ、胃から体中に染み渡っていくような満たされていく感覚。

 これって、確か【神葉茶】の時と同じ感覚!?

「まさか!?」

 大急ぎでMPを確認すると、若干だけど失ったはずのMPが回復していた。

「おお、すごい……。ドラゴンのお肉ってMP回復させる効果があるのね……」

 感激を通り越して、感動した!

 初めて自分の力で勝ち取った獲物である。

「何言っとるねん……。MPとか、ギフトとか、よく分からん事ばかり言うて……。ただの食事も味気ないし、色々聞かせぇや」

「……ふむ、そうねぇ。まぁ、いっか。じゃあ、私の今までの苦労話を聞いてちょうだいな」

 私は、ノリの良い話し相手に、今までの苦労話と言う愚痴を話し始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ